うさぴょん

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マイペース

2018-02-18 08:06:57 | オリンピック

宇野快挙も“マイペース”「五輪の銀に特別な意味ない」「グータラ生活…楽しかった」


 昨季の世界選手権2位でSP3位につけ、最後に演技した初出場の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は銀メダルを獲得した。フィギュアで初めて複数の日本選手が同時に表彰台に立った。初出場の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=は合計244・83点で18位だった。SP2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が合計305・24点で銅メダル。金博洋(中国)が297・77点で4位となった。

【写真】か、かわいすぎる…5歳の頃、浅田真央さんと

 世界中の視線が集まる銀盤の頂上決戦。日本が誇る次代のエースは、“五輪の魔物”に出会うことも、のみ込まれることもなく、いつも通り舞い、あっさりと銀メダルをかっさらっていった。

 「五輪の銀メダルに特別な意味はない。自分の演技ができて、結果として2位になれた。特別な実感はないです」。競技終了後、羽生が泣き、フェルナンデスも泣いていた。抱き合いの輪に加わったが「英語で話していて分からなかった。泣いていたけど、(羽生とフェルナンデスが)同じクラブだからかな、ハビエル選手が現役が長くないからかなと思っていた。羽生選手にとっては五輪は特別なんだなって思った」。一人だけ別次元にいるかのように達観していた。

 重圧の掛かる最終滑走。「正直、嫌でした。全然集中はしてなかった。他の選手の演技を見て、点を見て、どんな演技をして、どんな点を出せば、どんな順位になるかなと思ってた」。今まで一度も勝ったことがなく、ずっと「勝ちたい」と話していた羽生が首位となり「勝ちたいという気持ちはあった。完ぺきに演技すれば1位かな」と意気込んでいたが、冒頭の4回転ループで転倒。「笑えてきました。あとは自分のことだけ考えようと思った」と、その後は一気に力が抜けた。「トゥーランドット」の荘厳な曲調にのり、華麗な滑りで観客を魅了。フィニッシュ後は突き上げた右手で、そのままガッツポーズした。

 ただ、激しい感情を表に出したのはここだけ。銀メダルが決まった瞬間、5歳から指導を受ける樋口美穂子コーチが泣きながら抱きついてきたが、無反応。樋口コーチも思わず「私は泣いてたんですけど。昌磨はキョトンとしてましたね。全然反応がなかった」と苦笑いだった。

 「日本にいる時よりもゲームができたので満足。演技も生活も。グータラ生活ができて楽しかったです」と、笑った宇野。銀メダルの輝き以上に、強烈な大物感を刻み込み、日本の次代のエースは初の夢舞台を終えた。

大物になる予感これからです


もうちょっと滑る

2018-02-18 08:03:54 | オリンピック

羽生結弦、現役続行へ…V3なら94年ぶり「もうちょっと滑る」


 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=がフリー2位の206・17点、合計317・85点でディック・バトン(米国)以来66年ぶりの連覇。

 冬季五輪通算1000個目の金メダルとなった。SP3位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は202・73点、合計306・90点で銀メダル。

 冬季五輪では表彰台を独占した1972年札幌大会スキージャンプ70メートル級(笠谷幸生、金野昭次、青地清二)以来2度目の日本勢ワンツーフィニッシュとなった。

 ◆ユヅに聞く

 ―涙を浮かべていた。

 「本当に大変だったから。家族やチーム、育ててくれたコーチや担任の先生、支えてくれた方を含め、いろんな思いがこみ上げてきた」

 ―自分のキャリアで今、どの位置にいるか。

 「小さい頃から描いていた夢の中で、やっと中間点ぐらい。スケートを始め、五輪で金メダルを取ると思っていたころの自分に『取れたよ、練習あるけど頑張れよ』と言いたい」

 ―ソチ五輪の金との違い。

 「あの時は無我夢中で頑張っていた。ただ、ミスがあった。何とかそのミスを払拭する演技ができてうれしかった」

 ―五輪3連覇に関しては。

 「今は特に次の五輪については考えてない。まず足首を完璧に治せるように努力することが一番。この4年間相当レベルが上がって、僕も何回も何回も置いていかれてきた。頼もしい後輩もいるし、まだ辞めない素晴らしいスケーターもいる。もうちょっと多分滑ると思うけど、みんなと一緒に滑りながらまた考えていきたい」

 ―3月の世界選手権(イタリア)では2連覇が懸かるが。

 「(出場は)まだ分からない。やはり(昨年11月に負った)右足(首)のけががそんなに良くはないと思っているので。今回かなり無理をさせてしまった。もうちょっと考えたい」

 ―今日の勝利はどのくらいドラマチックだった?

 「漫画の主人公にしてはできすぎなくらい、設定がいろいろあった」

 ―宇野とワンツーフィニッシュ。

 「一緒に表彰台に立てる日本の仲間がいる。僕は彼のことをノービス(小学生クラス)時代から知っている。彼とこうしてメダルを取れたことは本当に良かったなと思う」