がんになってもぽじぽじいこか

2012年6月食道がん発見、53歳でした。始めての体験で体当たりの治療とリハビリ。見つけたものも意外にあり!

思えば大人になれたもんだ

2018-07-29 01:12:39 | がんサバイバー
おかげさまで強くなり

気がつけば、身体はもと通りではないけれど、精神的にだいぶ大人になりました。

人格者ではないので(アヒルママの血を引く私、わがままなのですね)今でもとんがっていますが、
不安感や自分を責めることがなくなってきたなあ、と驚いている。

これはがんのおかげかもしれない。

カニコHOS.入院中、カニコ文庫にはずいぶん救われた。
寄贈図書がたくさんあった。
佐野洋子さんの本を見つけた。
「俺は猫だぜ」という怖いお顔の猫ちゃんの絵本が大好きだった。
この人は意外にもひどい鬱と戦っていて、それががんになったら治ったと書いていた。
朝、光がカーテンからさすと、生きていて嬉しいな、と思う、そんな内容が書いてあった。

当時は「へえ」と意外な驚きしか思わなかった。

ふと気がつけば私もそんな生への積極性を持てるようになっていた。


台風の大風をヨット友と眺め

天気予報ほどは波が高くなかった。
いつにないコースの台風だからだろう。

たった一人で25feetの小さな?ヨットを県の係留港に置いた。
レースではワクワクしたけど、船を持つことの自由さがなかったから。
ところが、みんながやって来て、互いに船を売り大型化して、
あの頃の大変さはない。

ありがたいことだ。
ヨッ友とは20年以上仲良くやっているんだなあ。

ヨットという過激で大変な趣味と分かち合える友たちがいたから助かってるんだと思う。

娘を送り出した時、帰りの車で声を出して泣いた。
速攻フネを出してセールをあげると緊張感がみなぎって、泣いている暇はない。
涙が途切れると長泣きはしないから、笑顔で家に帰れた。
息子の前で寂しい顔はしたくない。
羽ばたいていくという行為を祝う私でいたい。

そんなことを思い出す。


困難はいいことも持ってきているのさ



アヒルママに合わないとこんなに心が健やかです。
この歳でやっと自分を気がつけて。なんとかかんとか一人で生きようと大きな気持ちになれたのはありがたいことです。
がんにならなかったらこの境地はなかったかもね。

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2 コメント

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Unknown (一華)
2018-07-29 17:54:29
私も入院中は図書コーナーに通いました。
そんな時婦長から、本を読むくらい余裕が出て来たのね、と言われましたが、決して余裕ではないんだけど、まっいいか!!
入院前に持参した本に病院から借りた本、ずいぶん読んだと思いますが、救いでしたね。

こちらは夜中に雨の予報も全く降らず。
そちらはどうでしたか?
被害はなかったでしょうか?
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入院中の読書 (ふーみん)
2018-07-29 20:02:10
一華様

そうなんだよね。
余裕のよっちゃんくない。

まずやることないし。1日は長いし。
楽しくないし、苦しいし。
助かりましたよ、本に。
漫画も随分あって抗がん治療がきつくなってからは漫画ばかり読みました。
毎日かあさんとか、アラベスクとか。

通例とは逆コースの台風、こちらは暴風高波はありましたがヨットも無事。
吹き返しの西風の心配もいらず、腑抜けしています。

でも、被災地に行ってしまい。

ワーゲンポイントを寄付しました。
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