移動中の車の中で、ラジオのスイッチを入れたら曲がかかっている最中で、どこかで聴いた事のある男性の歌声で、歌詞の意味も判らないのに、胸にしんみりと染まるような歌声でした。歌っている歌手もタイトルも判らずおしまいまで聴いていました。
曲が終わって、パーソナリティの女性が「ブルース・スプリングスティーン、8年ぶりの新作がリリース。アルバムタイトル曲の”Letter To You”を先行シングル公開。アルバムは10月23日に発売開始」と語るのを聴いて、あぁ、なるほど心地よいわけだと思いました。
ブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」を聴いたのは高校生の時でした。その時も、歌詞の意味もよく判らないのに、無性に惹きつけられて、それ以来大好きな歌手のひとりです。
”君に手紙を書いた” S・キングの『ジェラルドのゲーム』のラスト、主人公が”それまでに起きた全て”を手紙に書いて、友人に向けて投函するシーンを思い出しました。文字に書くというのは、自分の心を整理するのに、大事な作業ですよね。
Bruce Springsteen - Letter To You (Official Video)
さっき、たまたまTVをつけたらNHKの「うたコン」だったんですが、そこで朝のテレビドラマ『エール』の作中であった、新人オーデションの再現という事で、徳永ゆうきさんが『鉄道唱歌』を歌われていたんですね。
二番の歌詞
右は高輪(たかなわ)泉岳寺
四十七士の墓どころ
雪は消えても消えのこる
名は千載(せんざい)の後(のち)までも
”雪は消えても消えのこる”って、趣があって好いですよね~。「お座敷小唄」の”溶けて流れりゃみな同じ”もそうだし、源氏物語の朧月夜の君が、源氏と再会するときの”淡雪の~”もそうだし、雪という単語はいろんな意味合いを含んだ表現に使われて、好きだなあと思います。