私が秋が来たな~と感じるのが、カキやリンゴやブドウなどの秋の果物と、食用菊「もってのほか」が店頭に並んでいるのを見た時です。
子どもの頃は、台所の床に新聞紙をひいて、その上に菊を箱からどばっと出して、母と二人で黙々と花びらをむしってザルにいれたものでした。
当時は、薄くて中くらいの大きさの箱売りでしか買えなかったような覚えがあるのですが、六人家族だったので、その量でも食べきれていましたが、今はこんなおしゃれな感じで少量で売ってくれるから、二人暮らしでも買いやすいです。
食用菊「もってのほか」は、薄紫のいい匂いのする菊です。ほかに黄色い食用菊も売っているけれども、やっぱり香りとしゃきしゃきとした食感は別格です。
沸騰させたお湯にちょっとだけ酢を入れて、さっと茹でたら完成。私は甘酢につけるのが好きですが、ゴママヨネーズであえても美味しいです。
ちなみに、山形出身の母が作る芋煮は、さといも・ネギ・ごぼう・牛肉・手でちぎったコンニャクを醤油と酒で味付けします。母は、普段は牛肉をほとんど食べないのですが、この時ばかりは惜しげもなく牛肉を使うので、母の内では「牛肉=ダシ扱い」になっているんだと思います。
でもちゃんと仙台の芋煮(味噌味で、大根やニンジンやキノコなどが入り、汁もの扱い)も作ってくれたので、私はどちらも好きです。