What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

ホームの母に会ってきました

2021年06月28日 17時06分45秒 | 日常

 クンシランの種から生えてきた葉っぱちゃんたちは、ぐんぐと育っています。 種を埋めてから約二か月半たちましたが、全部の種から芽が出ました。

 

 特別養護老人ホームに入居した母に会ってきました。マスク越しではありますが、お互いに顔を見てゆっくり話せました。顔色も良くて浮腫みもなくて、本当に健康そうでした。

話してわかったのは、3月にホームに入居してから、どんどん脳も体も回復して、母もようやく落ち着いて自分の事を考えられるようになったんだという事。そりゃ脳梗塞おこしてたら、自分のおかれた状況なんて訳わからないですよね。

母が言うには、「朝昼版、おいしいご飯が自分で用意しなくとも食べられて、とても良い」「髪もきれいにしてもらって嬉しい(ホームに、月一回程度出張美容室がきて、それで二年ぶりくらいに伸ばしっぱなしの髪の毛をカットしてもらったんです)」「部屋から食堂へ移るのも、車イスを押してもらえるからラクだ(自分の部屋の中では、伝い歩きをしているそう)」「いろんな人が居る」などなど、おおむねホームの暮らしは気に入っているようです。

「でも」と途端に声を潜めて話し始めたことがお金の事でした。当然ながらホーム内では盗難などのトラブル防止に、部屋にお金を置いておくことはありません。母としては手元に通帳も現金も全く無いのが不安だったようで、私が通帳からなにから全部預かっているよと言うと、凄く安心したようでした。

脳梗塞を起こしてわけわからん状態から、お金の事を考えられるようにまで回復したんですよ、凄くないですか?

それと、母が部屋の時計を見て「こんな時間だ、遅くなるから帰りなさい」と言ったんです。ちゃんと時計も読めて、時間の概念もあって、私の家が遠くて時間がかかる事も覚えていたんです。私も驚きましたが、以前から母の回復ぶりは奇跡だと仰っていた職員さんたちは、また驚いたようです。

職員さんたちの献身的な扱いや、栄養のバランスを考えられた食事や健康管理、リハビリを兼ねているホーム内のイベント等、母がこのホームで暮らせるようになって、本当に良かったと思います。

ホームから帰る時に、次に来る時は母のお財布を持ってくることを約束して、百円を二枚渡しました。(職員さんには何かあっても構わないのでと、お話してからです)母は現物のお金を手にして、更に機嫌が良くなったようでした。どうか、ちょっとでも穏やかな暮らしが長く続きますように。

 

 

 

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