今年最初の観劇はこちら♪
初詣も兼ねて新春浅草歌舞伎です。
洋物もいいけれど、日本人ならやっぱり正月はこうでなくっちゃね。
さて、お正月に海老蔵の舞台を観るのはこれが二度目で、彼自体も3年ぶりでしたが(なので例の事件以降は初めて)、改めて彼が正月向きな役者であることを再確認。
だって、ただ舞台に座っているだけでとっても派手で、すごい存在感。若手に囲まれている今回のような場合、それもひときわ。
そのパワーは、観客全員の一年分の厄を一気にふっ飛ばしてくれそうです。
プライベートの彼に関してはいまだに好きか嫌いか微妙ですが、舞台に立ったときのあの華はやっぱり只者じゃない…と認めざるを得ません。浮世絵のモデルが絵の中から飛び出てきたようだと、いつも思います。
『極付幡随長兵衛』の湯殿での名台詞(「百年生きるも水子で死ぬも、持って生まれたその身の定業~」っていうアレ)は、ぞくぞくした。
新春浅草歌舞伎は若手がメインなので、そんなところも、正月らしく爽やかでいいです。
新悟の舞鶴などは、とてもいいなと思いました。
あと、松也&壱太郎による長兵衛の子分達も可愛かった。この二人は、曽我兄弟役では「ん?」という感じでしたが(壱太郎の十郎は品はあるけどどうも男に見えないし、松也の五郎はなんか「頑張ってるなぁー」と…^^;)、この子分役の方は似合っていてよかったです。
愛之助の水野は、芸に余裕があって安心して観ていられたけど、すこし「味」に欠ける気がしました。顔はいいのになぁ。他の役だったら違うのかしら。
孝太郎さんのお年玉挨拶も楽しかった。「昨年亡くなられた勘三郎の兄さんも~」のくだりでは、明るい話だけに、笑いながらもやはりちょっと寂しい気持ちになりましたが・・・。
ただ演目としては、『極付幡随長兵衛』はともかく、『寿曽我対面』のようなストーリーよりも形式美を楽しむ演目は、私のような素人には観ていてあまり面白いものではなかったです。楽しむポイントがわかりにくい。。
まぁ、せっかくの正月なので、「正月らしい演目」が観られたという意味では結局大満足なんですけども。
あと、最近はずっとミュージカルやバレエばかり観ていたので、カーテンコールが一切なくすぐに照明が付くのがひどく新鮮でした。これぞ歌舞伎!大好きだ!
三階席2500円と映画みたいなお値段なのに座席は全然問題なく(オペラグラスは必須ですが)、懐にも優しい新春浅草歌舞伎、オススメです。
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