皆さま覚えていらっしゃいますでしょうか。
私が数年前のアムステルダム旅行でどえらい感動した、ニシンの塩漬け。
行ったのは6月上旬で漁解禁日にわずかに届かず新ニシンは食せなかったけれど、それでも人生で初めて食べる種類の味になんじゃこりゃあと衝撃を受けたニシンの塩漬け。
それまで私の中でニシンといえば昆布巻きとか、菜の花漬けとか、蕎麦にのってる身欠き鰊の甘露煮とか、ヘルシンキで出会った甘酸っぱい酢漬けでございました。嫌いではないけれど、独特のクセがあり、特に好きとも言えなかったこの魚
それがアムステルダムで塩漬けに出会ってから忘れられない味となり、これを食べるためにまたオランダに行こうかと本気で思ったほど
正確には私が感動したのは、ニシンの塩漬けそのものよりも、ニシンの塩漬けパン
屋台で売っているオニオンとピクルスとニシンの塩味だけのシンプルなサンドイッチ。これ以上足しても引いてもいけない完璧なバランスのあのサンドイッチ。
しかしこの「ニシンの塩漬け」、帰国してからあちこち探してみるも、どこにも売っていない。酢漬けならコストコやイケアで売っているけれど、あのパンは酢漬けではダメなの。絶対に塩漬けじゃないと。
なんとかもう一度食べられないものかのぅ・・・・
と思いながら数ヶ月がたったある日。
いつものように鎌倉を散歩していた私が立ち寄ったのは、鶴岡八幡宮の真ん前というThe観光地にある『山安』さん。小田原に本店がある干物屋さんです。それまでも何度か干物を買ったことがあったので、その日も何か買って帰ろうとふと冷凍ケースに目をやると、
こ、これは・・・!!!!
こんな地元で出会えるなんて
しかもお値段432円(税込)。アムステルダムで€3.50で食べたことを思うと、全然高くない。
もちろんお買い上げ~。
しかし問題はお味である。
本当にアレと同じ味なのだろうか・・・。
ドキドキしながら、ニシンをホットドック用のパン🌭に挟み、玉葱の微塵切りとピクルスをたっぷりのせて、いただきま~~~~す。
!!!!!
アムステルダムで食べたのとまったく同じ味
この再現度の高さにはビックリしました。
ポイントは、ニシンの尾近くの大きな骨だけは摘まんで取ること(小骨は食べられます)。玉葱の微塵切りとピクルスはたっっっぷり。他の野菜を足したり、塩胡椒したりしてはいけません。バターやオリーブオイルも不要。
そしてパンはこれで↓↓↓
高価なパンなど不要です。これで十分。ていうかこれでなきゃダメ。
食パンなど色々試しましたが、これが一番美味しかったです。バターの風味がニシンの塩気(といってもしょっぱくはなくほぼ刺身)と絶妙に合う。
ご興味をもたれた方は、鎌倉や小田原に行かれた際に是非
県外の方はコロナが落ち着いた頃か、オンラインショップもあるようです。
※脂のった塩漬けニシン オランダの夏は「ハーリング」(日経トラベル旅グルメ)