【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

「営業紙芝居×顧客LTV最大化」実践講座 
営業実務コンサルタント島田安浩が「営業で悩む人を無くす」ために情報発信

『 変化のタイミング 』

2008年12月17日 19時16分03秒 | Weblog
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 No219) 『 変化のタイミング 』
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 ■ こんにちわ~。
   島田です。


   もう1週間ぶりのブログに
   成ってしまいました!


   出張に行って、
   バタバタしていたら、
   ブログを書く時間を取らないまま
   過ごしていました。


   時間が無かったと言いたいところですが、
   時間は平等にあるので、別の事に使った
   だけなのです。


   時間が無かったと言う言葉は、
   「言い訳」に成るので使用禁止です!



 ■ さて、今日は、最近クライアント様と
   お会いして、感じている事に関して
   お話しします。




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■目次

【1】家業から企業へ

【2】変わるタイミング

【3】ビジョンと体制

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【1】家業から企業へ
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 ■ 何と無く感じる事なのですが、
   会社を作って、最初は自分の生活の為に
   何かのビジネスをしています。


   就職しても良いでしょうが、
   自分が大将でやりたいと言う事で、
   会社を設立します。


   まあ、こんな感じが、会社を最初に
   作る時だと思います。



 ■ そして、何年か経って、社員も増えて来た
   時に、今までは「自分」の為に会社を運営
   していたものが、「公」の為に変わる時が
   来るように感じます。


   つまり自分の為の「家業」から
   公の為の「企業」への脱皮です。


   本来は、会社は全て「企業」であるべき
   だと思います。


   でも世の中の多くの会社が、
   「家業」としてやられているのも
   事実です。



 ■ 八百屋さん、魚屋さん、町の文具屋さん
   などなど沢山の会社は、「家業」でしょう。


   別に世の為人の為と言うより、
   商売して生活をしている。
   そんなイメージが強い筈です。


   そのイメージのまま経営をされていても良いでしょう。
   その場合は、小規模で、食って行ければ良いと言う
   自己イメージでの運営に成りますので、


   会社の規模も小さいままで、
   それほど大きく拡大することも無いです。



 ■ でも、最初はそのつもりでやっていても、
   徐々に会社が大きく成った時に、
   「どうしよう?」と思う筈です。


   経営者は、会社を永続させたいと言う事と、
   より大きくしていきたいと言う欲を持っています。


   最初は、生活の為だったのが、
   生活が出来るように成って来ると、
   この永続性と、拡大を思い始めます。



 ■ 勿論、簡単に大きくは出来ませんが、
   大きくしたいと思い始めると、
   徐々に社員を増員したりして、


   大きく成って来るものです。
   特に営業会社は、短期間で
   一気に大きく成るケースが、
   良く見受けられます。





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【2】変わるタイミング
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 ■ 自然発生的に大きく成って、
   売上規模も拡大して、雇用人員も増えた時に、


   社長の考えと、会社の現状が、
   ミスマッチし始めます。


   大きく成って嬉しいけど、
   自分の思いとのズレを感じ、
   困惑する感じです。


   でも、大きくしたかったので、
   このまま大きくしていこうと、
   思うのです。



 ■ ところが、自己概念が「家業」のまま、
   大きくしようとすると、
   いろんな面で問題が出始めます!


   ・一番頼りにしていた社員の退社!

   ・集団での退社!

   ・私生活での問題!

   ・社員の病気!


   なぜかこんな事が起き始めます。
   非常に不思議ですが、
   そうなります。



 ■ 「家業」と「企業」では、
   社長の自己概念を変えないと運営が出来ない
   ので、無理をして歪みが出て来るのです。


   つまり、第三者を雇用した時点から、
   「企業」としての自己概念を形成できていれば
   それほど大きな問題には成りませんが、


   社員は自分の手足だ!
   この会社は俺のものだ!


   と言うような感覚で、増員をしてしまった場合に、
   上記のような問題が発生します。



 ■ なぜそのような問題が起きるのか?

   ・一番頼りにしていた社員の退社!

    その社員は右腕です。
    でも、人数は増えて来た時に、
    今まで通りの接し方が出来なくなって、


    自分では、彼なら解ってくれると思い、
    逆に余り話もしないで、拡大して行った時に、
    彼は、「ここまで大きくしたのは俺の力だ!
    それを自分一人でやったみたいに。」と
    思うかも知れません。


    そして、一番彼の力が欲しい時に、
    彼は退社するのです。



   ・集団での退社!

    営業会社で、社長が家業的な考えが強い場合、
    「俺の為に働け!」に成っている場合が多いです。


    何かあると怒ったり、怒鳴ったり!
    しかも会社はドンドン大きく成った時に、
    社員達は、あんな社長の下で居るより、


    自分達で理想の会社を作ろう!とか、
    俺達で十分稼げるから自分達でやって儲けよう!とか、
    そんな事を考えて、去って行くのです。

 
   ・私生活での問題!

    会社を始めたばかりの時には、
    稼げなかった訳で、家族と一致団結して頑張って
    いた筈です。


    それが大きくなると、家のことは嫁さんに任せて、
    自分は会社にかかりっきり、しかも余裕も出来て、
    接待で飲み歩いたり、ゴルフ三昧!


    一番大切な家族との時間を蔑ろにして、
    でも、稼いでいるんだからと自己正当化!!
    気が付いたら、家庭崩壊して、子供はグレテ、
    奥さんも金を使い放題!!…


   ・社員の病気!

    急成長する会社は、必要な社員を揃えていない
    ケースが非常に多いです。


    少ない人数で、やっている時はそれでも良かったけど、
    人数が増えた時に、管理系の社員補充はどうしても最後に
    成ります。


    今までの数倍の処理が発生しているにも拘らず、
    少ない人数で負担がかかって、精神的にも
    肉体的にも極限の状態に!…ついには倒れる。



 ■ こんな感じに成ってしまうのです!
   でも、みんなこんな話をしても信じません。


   なぜなら自分のところは大丈夫と、
   理由の無い安心をしています。


   この全ての原因は、社長の考え方が
   変わらない為に起こるのです。



 ■ 「家業」=自分の為
   「企業」=公の為


   これは根本が違います。
   根本が違うので、家業のまま企業を運営しようと
   すると、上記弊害が起きます。


   ですから、かなり早い段階で、
   「企業」にして行くために、
   社長が変わる必要があるのです!!




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【3】ビジョンと体制
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 ■ 私のクライアント様は、
   丁度この変わるタイミングで、私に出会って、
   私を活用して頂けているように感じます。


   私は、仲間と立ち上げて、0から100億までの
   経験をして来ました。


   ですから、会社さんを見て「ビックリ」するのは、
   私に取って当たり前が、その会社にとっては、
   当たり前では無く、非常に高レベルの要求だったり
   している事です。



 ■ 企業理念も無ければ、ビジョンも中期経営計画も
   何も無い会社が非常に多いのに「!」
   「ビックリ」です。


   でもたぶん、そんな会社の方が、
   多いのでしょう。


   ですから、社員はその会社の将来が見えない訳です。
   だって社長が作って無いので、
   将来の展望なんて無いです。


   >「俺の頭の中にある!」<
   って言われてもそんなもの分からないよ~~~!
   って感じだと思います。



 ■ そんな社長に、理念やビジョンの作成を
   依頼します。


   でも、みんなが素直に作成する訳では無いです。
   それはそれで仕方が無いです。


   他人は変えれませんから、
   私は、行く度に、重要性や他での出来事を例にあげて、
   影響を与えて、自ら作成して将来を見て貰うようにします。



 ■ 将来の展望が出来て来て、
   価値基準が、「個人」から「公」に
   変わって来ると、


   社内のいろいろな所にメスを入れる事が出来ます。
   就業規則、社内規定、稟議規定、会議運営規定、
   人事制度、昇進規定、歩合制度などなど、


   形にして、社員に周知して、
   徐々に企業らしく成って行くのです。



 ■ 変に堅苦しくするのが目的では無く、
   会社の中でのルールをみんなが分かり合って、
   そのルールの中で、


   より生産性を高められる活動をやり易い、
   そんな環境整備のお手伝いをするのが目的です。


   また、上司と部下の個人面談を必ず
   行うように指導します。


   ノミニケーションでは無く、
   酒無しで、真面目に会議室で、
   計画、実行の反省や問題点の共有、
   その他個人的な悩みなど聞くようにします。


   結構、会社内で個別に時間を取っている
   そんな会社は珍しいです。



 ■ 日々の打ち合わせをしているから
   個人面談は要らないでしょうと良く言われますが、
   非常に重要です。


   社長が効く耳を持っていることは、
   社員にとっては救いに成ります。


   1ヶ月に1時間で良いです。
   簡単に時間は取れる筈です。


   でも、社員が10名いたら10時間です。
   30名なら30時間!それだけで4日ぐらいかかります。



 ■ 簡単に出来そうで、
   ナカナカ出来ない!


   それが、個人面談です。


   個人面談をして、自分の夢や理想を語る!
   徐々に、家業から企業に変わり、
   社員も定着して、急拡大します。


   人を使って会社を運営する場合、逸早く
   「公」の為に、と言う自己概念を形成し、
   理念やビジョンの作成を通して視覚化する。


   そして社員に浸透させていく事は、
   非常に重要な事です。



 ■ 今日は、「家業」から「企業」への
   変わるタイミングの話をしました。


   それではまた!





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  プロ指導専門ティーチィングプロ
         島田 安浩 より
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