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No109 )『 中国の変化とビジネス 』
---------------------------------------------------
■ 中国の話題の最後として、今回の訪問で感じた
中国の変化と今後の中国ビジネスに関して、
お話ししてみたいと思います。
___________________________________________________
■ 目 次:第五話
【中国の変化とビジネス】
【1】中国の変化
【2】今までのビジネス
【3】今後のビジネス
★ ご案内
____________________________________________________
-----------------------------------------------
【1】中国の変化
-----------------------------------------------
■ 今回中国に行った理由の一つに、中国市場の
変化を確認したいと言う思いが有りました。
日本の人口が1億2千万人に対して、中国は
13億人です。
規模が10倍です!
市場も10倍ある筈ですが、今までは中国が
物価が安く、市場として見る事は余りされて
いなかったです。
■ 中国の通貨である元は、中国政府が操作をして
ドルとの換金率を非常に低く抑えています。
だから、海外からの投資がしやすく、ドンドン
外資が中国に進出できるように成っています。
また、物価も安く抑えられていますので、当然
給与も安い!
それによって安価な労働力を求める外資が、
中国の豊富な労働力を活用できると言うシナリオ
が存在していた訳です。
■ 今年、2008年はオリンピック開催、そして、
万博が2010年に開かれます。
私が中国にいる時から、ドンドン物価と紙幣価値は
上がるだろうと言われていました。
あれから2年どのようにし行が変化したのか?
これを自分の目で確かめたかったのです。
■ 変わったもの
洋服の値段が上がっていました。
昔は、ある程度良いものが、100元しないで買えました。
ところが、300元近くにまで値上がりしていました。
同じ店です。
そして、買う人がたくさん居るのです。
マンションの値段が上がって来ています。
これは、口コミでしか聞けませんでしたが、倍近くに
成っていると言う話でした。
でも不思議なことに家賃は、上がっていないようです。
買う値段は上がっても、貸す値段は昔のままのようです。
何か矛盾を感じますが、そのようです。
賃金が、上がって来ています。
何人かに聞きましたが、2年で30%以上は上がっていました。
徐々に物価が上がって来ているという印象を受けました。
■ でも、飲食関係は余り上がっていませんでした。
店にもよりますが、高い店は値上げをして、安い店は
変わっていないそんな感じを受けました。
スーパーで売っている食材も、値上がりはしていますが、
ビックリするほどの値上げはされていません。
微妙に上がっていると言う感じです。
タクシーの値段は、昔と一緒でした。
他の交通機関も余り値段は変わっていないようです。
ただ、知り合いの公安が言っていましたが、ガソリンが
今までは政府が上がらないように抑えていたのが、遂に
値上げしたので、暴動が起きないように見張っていたと
言う話をしてくれました。
日本のガソリンの値段の話をしたら、そんなに値段が
コロコロ変わったら、中国なら絶対に暴動が起きてるよ!
日本人は、政府に対して頭に来ないのか?
と言われて、反省させられました。
-----------------------------------------------
【2】今までのビジネス
-----------------------------------------------
■ 中国を活用したビジネスの中心は、“価格の安さ”
の活用です。
日本で製品を作れば人件費が高くて、同じ製品でも
人件費分で喧嘩が高騰してしまいます。
ところが、中国の単純労働者の賃金は、日本円で
15,000円~30,000円の間でしょう。
日本では、アルバイトや派遣社員でも10倍はかか
ります。
つまり、日本の2倍の人員を使っても人件費を
8割カット出来ます。
■ ただし、中国人はと言うよりも、日本人が細か過ぎる
ような感じがしますが、日本人のように繊細な人種は
世界でも日本だけのような気がします。
ですから日本製品は、非常に質が高いです。
それに比べて、中国では、大雑把なので、品質は非常
に低いです。
中国で、製品のチェックを専門にされる会社の社長と
お話しをしたことが有ります。
日本企業ですが、だいたい日本に輸出する、衣類の
チェックをすることが多いそうです。
どの程度不良品が混ざってますか?
とお聞きしましたら、90%~100%です!
と真顔で言われていました。
ビックリですね!!
■ つまり、質の確保に金がかかるのですが、そこを
クリアできたら、安く製品を仕入れて日本で販売できます。
ユニクロや100円ショップ、通販企業の多くがそのビジネス
モデルで成功を収めています。
まあ、物価の差を使うと言う非常に単純なビジネスモデルです。
■ 早くから、中国市場を制覇しようと目論んだ企業もあります。
TOTOとかは、中国でもブランドを築いています。
大連にもTOTOがあるのですが、ある日本人の会合で、
ウォッシュレットの開発をしたと言う方に、お会いしました。
開発の苦労などを話されていました。
TOTOは高級なお店や、ホテルのトイレではほとんど使われ
高級ブランドが定着出来ています。
資生堂もブランドを築きつつあります。
中国人も愛用者が、徐々に増えて来ているようです。
ワコールなどもブランドを形成しつつある感じがします。
自動車では、ホンダが上手く行っているような印象を
受けます。
街中で、FITとCR-Vは良く見かけます。
ただ、フォルクスワーゲンが非常に多いです。タクシー会社
に提供しているせいか、街中で多く見ます。
最近は、トヨタも増えて来ました。
■ このように、今までの中国ビジネスの基本は、安く製造して
日本で販売することを成功モデルにして来ました。
つまりお金を払うのは日本です。日本市場での販売を有利に
進める為の道具と言う感じです。
そして、徐々に市場としての中国に目が向けられて来ました。
成功している企業もあれば、苦戦している企業もあります。
-----------------------------------------------
【3】今後のビジネス
-----------------------------------------------
■ みんなが狙っている現実が意外と早く来るかもしれません!
日本の市場の10倍の市場が、徐々に動き始めた!
そんな気がします。
中国にも佐川急便が有ります。
大連の社長とは、良く一緒にゴルフに行っていました。
実は中国市場の問題点の一つが流通です。
日本のように高速道路が完備されていません。
そして、モラルが低く、商品をどんどん投げて
積み込みます。
届いた荷物の段ボールが、どこかが壊れているのが
普通です。
中の商品は、一部が凹んだり壊れたりが当たり前!
大連佐川の社長も頭を抱えられていました。
また、宅配をする考え方が無いのです。
郵送されたものは、近くの郵便局留めに成って、お客さんが
取りに行きます。
これから、流通が形成されて行くのでしょう。
■ また、企業を登記するのも、地域地域での許認可が必要です。
全土で一気にと言うのが難しいと言うのも難点です。
ですが、そんな中で、TVのCMを活用したりして、ドンドン
沢山の企業が、中国市場を狙っています。
全世界が狙っているのが中国市場です!
■ 皆さんは、中国人の給料が安いから、市場を狙っても
仕方ないと思ってませんか?
こんな話をご存知ですか?
中国の人口の10%は大金持ち。
と言う話です。
億万長者が居ると言われています。
10%かと軽く見てませんか?
13億人の10%は、1億3千人です!
日本の人口以上が、億万長者と言うことに成ります。
■ この話は、本当かどうかは不明です。
ですが、中国の成功者は、日本の成功者とレベルが
違います。
運転手や家政婦が当たり前にいます。
マンションや外車をいくつも持っています。
日本人の発想では、金を儲けても、贅沢は敵だ!
と言うような感覚が有りますが、中国人はドンドン
使いますし、ドンドン稼ぎます。
■ 上海で、高級ブランドの販売展開が行われたそうです。
総額数10億円の商品が、2日で完売したそうです!
恐るべし中国です!!
金持ちも沢山居ます。
でも金持ちでなくても、ケンタッキーやマクドナルドは
いつも満席です。
彼らの給料からしたら、明らかに高い筈です。
ではなぜ、そんな商品を彼等は買えるのでしょうか?
■ それは、家族が一緒に住む人が多いと言うのと、
部屋をシェアすると言う考え方にあります。
生まれ故郷に暮らしていれば、当たり前に、お祖父ちゃん
お祖母ちゃんそして、両親と一緒に暮らしています。
食事の時には、親戚も集まって来て一緒に食べます。
非常に基礎生活にお金をかけません。
また都会で暮らす人も、部屋を借りる時に、ベットを半分だけ
借りるとかします。
後の半分を友達が借りる!って言うような、部屋のシャアや
ベットのシェアまで当たり前に行います。
また、高い食品は上がって来たと書きましたが、安いものは
安いですから、1日50円で生活できます。
炊事すればもっと安く切り詰められます!
この基礎生活費の低さが、購買力を支えているのです。
ですから、マクドナルドやケンタッキーは非常に成功してます。
また最近、スターバックスも見かけるように成りました。
価格は日本と変わりませんが、非常に混んでいます!
■ あなたは、いつ中国市場に出ますか?
指をくわえて待っていても始まりません。
まずは、一度その眼で見てみて下さい。
日本人観光客の目では無く、経営者の目で見て下さい。
騙されたと思って、2回は行ってみましょう。
そうするとノンビリしていられなく成る筈です!
参考にしてみて下さい!
明日、明後日は出張でブログはお休みします。
来週は、営業の話に戻ります。
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No109 )『 中国の変化とビジネス 』
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■ 中国の話題の最後として、今回の訪問で感じた
中国の変化と今後の中国ビジネスに関して、
お話ししてみたいと思います。
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■ 目 次:第五話
【中国の変化とビジネス】
【1】中国の変化
【2】今までのビジネス
【3】今後のビジネス
★ ご案内
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【1】中国の変化
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■ 今回中国に行った理由の一つに、中国市場の
変化を確認したいと言う思いが有りました。
日本の人口が1億2千万人に対して、中国は
13億人です。
規模が10倍です!
市場も10倍ある筈ですが、今までは中国が
物価が安く、市場として見る事は余りされて
いなかったです。
■ 中国の通貨である元は、中国政府が操作をして
ドルとの換金率を非常に低く抑えています。
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昔は、ある程度良いものが、100元しないで買えました。
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同じ店です。
そして、買う人がたくさん居るのです。
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成っていると言う話でした。
でも不思議なことに家賃は、上がっていないようです。
買う値段は上がっても、貸す値段は昔のままのようです。
何か矛盾を感じますが、そのようです。
賃金が、上がって来ています。
何人かに聞きましたが、2年で30%以上は上がっていました。
徐々に物価が上がって来ているという印象を受けました。
■ でも、飲食関係は余り上がっていませんでした。
店にもよりますが、高い店は値上げをして、安い店は
変わっていないそんな感じを受けました。
スーパーで売っている食材も、値上がりはしていますが、
ビックリするほどの値上げはされていません。
微妙に上がっていると言う感じです。
タクシーの値段は、昔と一緒でした。
他の交通機関も余り値段は変わっていないようです。
ただ、知り合いの公安が言っていましたが、ガソリンが
今までは政府が上がらないように抑えていたのが、遂に
値上げしたので、暴動が起きないように見張っていたと
言う話をしてくれました。
日本のガソリンの値段の話をしたら、そんなに値段が
コロコロ変わったら、中国なら絶対に暴動が起きてるよ!
日本人は、政府に対して頭に来ないのか?
と言われて、反省させられました。
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【2】今までのビジネス
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■ 中国を活用したビジネスの中心は、“価格の安さ”
の活用です。
日本で製品を作れば人件費が高くて、同じ製品でも
人件費分で喧嘩が高騰してしまいます。
ところが、中国の単純労働者の賃金は、日本円で
15,000円~30,000円の間でしょう。
日本では、アルバイトや派遣社員でも10倍はかか
ります。
つまり、日本の2倍の人員を使っても人件費を
8割カット出来ます。
■ ただし、中国人はと言うよりも、日本人が細か過ぎる
ような感じがしますが、日本人のように繊細な人種は
世界でも日本だけのような気がします。
ですから日本製品は、非常に質が高いです。
それに比べて、中国では、大雑把なので、品質は非常
に低いです。
中国で、製品のチェックを専門にされる会社の社長と
お話しをしたことが有ります。
日本企業ですが、だいたい日本に輸出する、衣類の
チェックをすることが多いそうです。
どの程度不良品が混ざってますか?
とお聞きしましたら、90%~100%です!
と真顔で言われていました。
ビックリですね!!
■ つまり、質の確保に金がかかるのですが、そこを
クリアできたら、安く製品を仕入れて日本で販売できます。
ユニクロや100円ショップ、通販企業の多くがそのビジネス
モデルで成功を収めています。
まあ、物価の差を使うと言う非常に単純なビジネスモデルです。
■ 早くから、中国市場を制覇しようと目論んだ企業もあります。
TOTOとかは、中国でもブランドを築いています。
大連にもTOTOがあるのですが、ある日本人の会合で、
ウォッシュレットの開発をしたと言う方に、お会いしました。
開発の苦労などを話されていました。
TOTOは高級なお店や、ホテルのトイレではほとんど使われ
高級ブランドが定着出来ています。
資生堂もブランドを築きつつあります。
中国人も愛用者が、徐々に増えて来ているようです。
ワコールなどもブランドを形成しつつある感じがします。
自動車では、ホンダが上手く行っているような印象を
受けます。
街中で、FITとCR-Vは良く見かけます。
ただ、フォルクスワーゲンが非常に多いです。タクシー会社
に提供しているせいか、街中で多く見ます。
最近は、トヨタも増えて来ました。
■ このように、今までの中国ビジネスの基本は、安く製造して
日本で販売することを成功モデルにして来ました。
つまりお金を払うのは日本です。日本市場での販売を有利に
進める為の道具と言う感じです。
そして、徐々に市場としての中国に目が向けられて来ました。
成功している企業もあれば、苦戦している企業もあります。
-----------------------------------------------
【3】今後のビジネス
-----------------------------------------------
■ みんなが狙っている現実が意外と早く来るかもしれません!
日本の市場の10倍の市場が、徐々に動き始めた!
そんな気がします。
中国にも佐川急便が有ります。
大連の社長とは、良く一緒にゴルフに行っていました。
実は中国市場の問題点の一つが流通です。
日本のように高速道路が完備されていません。
そして、モラルが低く、商品をどんどん投げて
積み込みます。
届いた荷物の段ボールが、どこかが壊れているのが
普通です。
中の商品は、一部が凹んだり壊れたりが当たり前!
大連佐川の社長も頭を抱えられていました。
また、宅配をする考え方が無いのです。
郵送されたものは、近くの郵便局留めに成って、お客さんが
取りに行きます。
これから、流通が形成されて行くのでしょう。
■ また、企業を登記するのも、地域地域での許認可が必要です。
全土で一気にと言うのが難しいと言うのも難点です。
ですが、そんな中で、TVのCMを活用したりして、ドンドン
沢山の企業が、中国市場を狙っています。
全世界が狙っているのが中国市場です!
■ 皆さんは、中国人の給料が安いから、市場を狙っても
仕方ないと思ってませんか?
こんな話をご存知ですか?
中国の人口の10%は大金持ち。
と言う話です。
億万長者が居ると言われています。
10%かと軽く見てませんか?
13億人の10%は、1億3千人です!
日本の人口以上が、億万長者と言うことに成ります。
■ この話は、本当かどうかは不明です。
ですが、中国の成功者は、日本の成功者とレベルが
違います。
運転手や家政婦が当たり前にいます。
マンションや外車をいくつも持っています。
日本人の発想では、金を儲けても、贅沢は敵だ!
と言うような感覚が有りますが、中国人はドンドン
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金持ちも沢山居ます。
でも金持ちでなくても、ケンタッキーやマクドナルドは
いつも満席です。
彼らの給料からしたら、明らかに高い筈です。
ではなぜ、そんな商品を彼等は買えるのでしょうか?
■ それは、家族が一緒に住む人が多いと言うのと、
部屋をシェアすると言う考え方にあります。
生まれ故郷に暮らしていれば、当たり前に、お祖父ちゃん
お祖母ちゃんそして、両親と一緒に暮らしています。
食事の時には、親戚も集まって来て一緒に食べます。
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後の半分を友達が借りる!って言うような、部屋のシャアや
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安いですから、1日50円で生活できます。
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ですから、マクドナルドやケンタッキーは非常に成功してます。
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価格は日本と変わりませんが、非常に混んでいます!
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指をくわえて待っていても始まりません。
まずは、一度その眼で見てみて下さい。
日本人観光客の目では無く、経営者の目で見て下さい。
騙されたと思って、2回は行ってみましょう。
そうするとノンビリしていられなく成る筈です!
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明日、明後日は出張でブログはお休みします。
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↓↓↓
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とします!
今まで安過ぎたために、バランスが悪い
ので修正します。
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以上、よろしくお願い致します。
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