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国家公務員共済の謎 3

2004年10月29日 14時01分18秒 | おかしいぞ
国家公務員共済組合連合会の謎は深まるばかりです。でも、誰も教えてくれません。本当のところはどうなのか?


この団体がどれ程凄いかもう少し説明しましょう。まず総資産約8兆6978億8千万円、負債は僅か41億2千万円で、負債比率はたった0.05%の超優良団体です。しかも15年度の運用収益は約2280億5千万円で、日本企業の同年度の経常利益トップ10に相当します。日産自動車の連結総資産が約7兆8600億円、利益が約2281億円ですから、同じ収益レベルなのです。総資産ではトヨタ自動車が単体で約8兆8170億円とほぼ同じくらいです。どの位すごい団体かおわかりいただけましたか?

ところが、この団体は単独での存続はなくなりました。今後地方公務員共済と統合されることになったようです。国庫から毎年一兆円以上もの資金を投入し、利益も日産自動車なみにあげている団体が何故存続をやめるのか?

それは共済を構成する組合員の数にヒントがあると思います。長期組合員数(要するに将来年金受給権者になってゆく人達、今安定して掛金を払う人ってことかな?)が昨年度より1万人少ない109万2千人に対して、年金受給権者数は昨年度より2万7千人多い93万3千人なのです。この時点で年金貰う人1人に対して年金掛金払う人が1.17人しかいないんですね。この傾向は今後も続き、たぶん数年で逆転してしまうのでしょう。いわゆる団塊世代がどんどん退職するし、受給者数は増えてゆくわけですから。

国庫から散々金を引っ張った挙句、受給者を支えられないと見るや統合に切り替える、という寸法です。そんなに大変な財政事情なら給付金額を下げればいいんじゃないの?元来多くもらってるんだから。今まで小賢しい小細工して貯めた裏金あるんだし、自分達で支えあえばいいんじゃないの?って言いたくなるよね。マジで。まあ、天下りとかでガッポリ退職金とか稼ぐのは一握りの人で、多くの末端の人達が高給取りの年金までは支えきれないのが実情なのかもしれないけど。

ちなみにこの共済の役員たちは全員官僚出身者で、これもうまい汁の吸い方とか決まってるんだろうかね、内情はしらないけど。組合員の掛金もだけど、国庫から入った国民のお金が、こうした役員の年俸1千数百万とかに化けちまって、稼がれてしまうんですよ、末端のみなさん。退職金もね!やっぱり理事長職は持ち回りとかなのかな?「次はおたくの局長クラスで・・・」なんてね。


もう一つ謎がある。厚生年金の運用先でも問題になってる財政投融資関係ですね。

この共済も運用先として財政融資資金というのがある。これは特殊法人等の事業に貸出して金利を受け取るもので、利回りは断然高い。そりゃそうだわな。政府の債務保証とかついてるから安心だし、って全然安心じゃないよ、ホント。債権先が破綻した時政府がオケラならどこからも金は戻ってきませんからね。この団体は約4兆1500億円をこれに預けてるんだけど、受取利息が約84億1400万円が未収になってます。焦げ付きじゃないよね?

おもしろい現象も見られます。一般貸付というのがあって各組合(省庁ごととか職務区分で個別の組合がある)に貸してるんですが、貸付総額約8900億円(ちなみに特別住宅貸付はずっと少なく約13億円)で、最も借りてるのはダントツで防衛庁2640億円、次が郵政公社1976億円、以下財務省876億円、文科省722億円、国交省695億円といった具合です。防衛庁は何でこんなに借りてるの?って思います。組合員がこんなに借りるのか、それとも組合そのものの運営に借りてるのか知りませんが、ざっと防衛庁の組合員一人当たり百万円借金してることになりますね。

謎に満ちてる国家公務員共済組合連合会は地方公務員共済に混ざって、今までの不明点も大勢に紛れさせてしまうんでしょうかね。どう思ってるんでしょうね、地方公務員の組合員さんたちは。

「日の丸」の誇り

2004年10月29日 11時30分01秒 | 教育問題
今年は金メダルラッシュに湧いたオリンピックイヤーでしたから、メダル授与の際に国旗掲揚のシーンを何度も目にしました。



野球の日本代表は長島監督のスローガン「for the flag」のもとに試合を戦いました。授与式で「君が代」が演奏され国旗が掲揚される。また、どこの国の代表選手でもメダルを手にした選手は誇らしげに国旗を掲げて、観客の前を走っていく姿も何度も見たと思います。このシーンに異議を唱える日本人はどれほどいたのでしょう。

またサッカー日本代表はW杯予選を戦っていますが、試合前にはお互いの国歌が演奏され、日本選手は当然「君が代」を斉唱している姿がテレビで流れていましたね。これも、「君が代」に反対する人達から抗議が殺到しているのでしょうか?


私は戦後教育しか知りませんし、戦前や戦中教育がどうであったのかということについて正確に判断することは出来ません。まあ、社会の教科書で知る程度の知識ですから、自分の受けた教育以前のことについては評価を避けますが、何か違和感を感じてしまいます。

それは、君が代や日の丸に特別なアレルギーとも思えるような、過剰な反応があると思うからです。日本人が日本人であることを誇りに思い、国旗や国歌を尊重して何が問題になるというのでしょう。それを行う事が、時代に逆行して戦前教育に戻るとでも言うのでしょうか。戦後教育の中で育った我々のような若い世代に、そのような反応が現れることは予想しにくいと思いますが。

勿論私は右翼ではありませんから、大それた思想も持ち合わせてはいませんが、長島監督の示した「for the flag」はオリンピック代表選手全ての心意気を端的に表していると思いました。日の丸を背負い、日の丸のために戦うということが、危険思想につながるとは到底思えません。国民が国歌や国旗を大切に思い、そのために戦う代表選手を応援することに多くの反対があるのでしょうか。

元プロ棋士の米長さんが仕事をされている東京都の教育委員会は、都内の学校行事の時に国旗掲揚の指導を行ったことと、それに反した職員に処分を行ったことがあったのだそうです。教職員の中では反対を主張し、教育委員会に従わないという意見も多数あるということなのでしょう。

確かに個人の自由意志を尊重することは大切なのでしょうけれども、もし、代表選手が自分の信条に反するからといって国歌斉唱や国旗掲揚を拒否したら、どうするのでしょうね。それが自分の教え子だったら「よくやった。えらいぞ」って褒めてくれる教師がたくさんいるということなのでしょう。

日本人を希望して誕生してくる人は誰もいません(帰化を希望する外国人とかはいますね)。個人の自由意志とは無関係に、日本人に生まれてしまいます。当たり前なんですが。
これは、自分の親や家族を自由意志で選択して生まれてくることができないことと同じです。親を敬い、家族を大切にすることであったり、教師やスポーツのコーチとか監督、或いはなんの先生に対してでも礼儀をもって接することを、普通は当然のこととして教えると思います。自分の自由意志に反するからといって、親を敬わなくてよいとは思えませんけどね。

日本人に生まれた以上、日の丸や君が代に礼儀をもって接することは必要だと思うし、そういう態度で臨むことを知っておくべきであると思いますが。日本人であることの誇りは、ますます忘れられていくのでしょうか。

日本人選手が活躍すれば、自然とその姿がテレビなどで報じられ、子供達はきっとそれに習うでしょう。日本人の誇りを心の底に湧き上がらせてくれる、多くのスポーツ選手には頑張って欲しいですね。

オリンピックでは「for the flag」の言葉に込められた思いを、選手達だけではなく観客席で日の丸を振って応援する多くの日本人もきっと感じたことでしょう。表彰式で掲揚される日の丸を見ながら会場の日本人全員が起立して君が代を斉唱する姿を見て、誰に強制されることでもないけれど自然な振る舞いに思ったのは私だけでしょうか。
少なくとも「for the flag」の方が「boots on the ground」よりも、日本人にとって意味のある言葉であると私は思います。

米長邦雄さん、肩の力抜いて頑張ってね。

国家公務員共済の謎 2

2004年10月29日 02時48分31秒 | おかしいぞ
国家公務員共済組合連合会15年度収支

文中にうまくURL入れるのがまだできません。それはこの際よしとして、この報告を見てみると疑問点が浮かび上がります。



前回にも書きましたが、組合員の掛金が5106億円で国が払う事業主負担は5124億円、これに国庫からの負担(公経済負担のことでしょう)が1433億円です。謎は追加費用という項目で、5186億円となっており事業主負担と併せると1兆310億円で、掛金の2倍以上です。どう考えてもおかしいです。何故こんなに巨額の追加費用が必要なのでしょう。公経済負担以外に追加費用を入れているのは国家公務員と地方公務員共済だけです。
前回と同じように計算してみると、掛金以外に他から入ってくるお金は1兆1743億円ですから掛金の約2.3倍にもなっています。不可解です。




他にもあります。保健経理というのがあり、加入者や被扶養者の健康保持増進を目的としているのです。個々の組合から保健事業を目的にお金を集めており、これが約47億1880万円となっています。ところが、この事業は有名無実で他の事業への繰入(宿泊経理約34億6400万円、医療経理12億円)が合計約46億8400万円にも上っており、単なるトンネル事業なのです。資金の目的外使用は法令(国家公務員共済組合法および施行規則)に照らして妥当なのでしょうか?


この団体は病院経営や介護施設も経営しているんですね。病院26、介護施設2となっています。医療経理というのだそうで、この中に、国庫からの補助金があるんです。
一般会計で約72億7250万円が補助金として出ています(14年度は約77億1600万円)。病院経営に普通補助金がこんなに出るのでしょうか?民間病院には国庫の一般会計から補助金毎年出ますか?出ませんよね。いくら組合員や被扶養者の健康に資する目的といっても、国立病院でもないのにおかしいじゃありませんか?一法人の保有する病院ですよ?

この補助金は「国家公務員共済組合連合会医療施設費等補助金」といい、経常収益となっています。つまり毎年定常的に入ってくるお金ということです。単年度中に発生する特別利益ではないんですね。この補助金は医療施設費、本部事業運営費、短期給付助成事業費として使われたそうです。「医療施設費等」なので、何に使ってもよいのでしょうかね。運営費とかは補助金の目的外使用ではないのですか?

もっと不可解なことは、この医療経理に利益が発生し、かつこの法人が積立金として保有してよいということにあります。15年度は約60億7300万円の利益が出ました。もともと70億円以上補助金入れてるから、それがないと赤字経営ですが、この利益は法人のものとなります(ちなみに14年度は約22億円でした)。

これって、迂回させた公費の利益供与ではないですか?かつて国公立病院の7割以上は赤字経営でした(国立病院は今は独立行政法人になってるかな)。補助金なけりゃ、赤字だよね。
国庫から70億円以上の資金を入れる。マネーロンダリングする(見かけ上病院経費として消費させる)。利益は法人にプールする。この図式が思い浮かんでしまいます。

普通民間病院の場合、特別な機能を付与する病院(救急医療や災害時の指定病院など)とか、地域の中核病院で特別な施設基準を満たした病院が補助金申請とかして認可されたら補助金もらえるんじゃないの?それなのに、一法人の保有する病院施設に恒常的資金提供を行い、余っても返してもらわない。おかしいんじゃないの?
科学研究費なんて余ったら、全額返還じゃないの?自分で行ってる他の似たような研究にさえ使えないんじゃないの?

会計検査院は補助金の適正使用は調査しないのですか?いったん出してしまったら、国の機関でないと検査できないの?

私は素人ですから詳しくわかりません。ですが、おかしいと思うのは私だけでしょうか?どなたかご教授頂ける方、ご意見お願いしますね。

国家公務員共済の謎 1

2004年10月29日 00時59分41秒 | おかしいぞ
以前にも少し触れましたが、国家公務員共済組合連合会は国会議員や官僚達が加入している社会保障の法人です。




この法人は年金給付や福祉事業を行っており、一般的には健康保険組合みたいな組織です。この団体の運営に関しては謎というか、不可解なことが多いと言わざるを得ません。議員や官僚達は自分の都合のいいように決定しているのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。

まず政府の統計資料を見てみます。データがやや古いですが(ネットではこれしかみつけられなくて)、平成13年度社会保障費では、国家公務員共済の項を見ると、被保険者の拠出が7460億円に対して事業主負担が1兆2840億円、国庫負担も1360億円となっています。この事業主負担は結局のところ国がお金を出すわけです。よって、被保険者の保険料に対する事業主と国庫負担の合計額の比率は、ナント1.9倍にも達しているのです。自分が払う額の1.9倍ものお金が他から入ってくる訳で、これは手厚い社会保障と言えるでしょう。


地方公務員共済では、この比率が被保険者の拠出額の1.6倍です。厚生年金は単独で1.38倍、政府管掌と健保組合の合計に厚生年金を加えてもやはり1.38倍です。国民健康保険と国民年金の場合には事業主負担が無いためかなり不利で、被保険者の拠出額の0.95倍しか他(国庫)から資金が入ってきません。

国家公務員共済の加入者数は約111万人で、国民年金の一号被保険者数は約2118万人です。これからわかることは、一人当たりの国庫負担額です。単純にこの数で計算してみますと前者は1360億円/111万人=約122万5千円、後者は1兆5780億円/2118万人=約74万5千円となります。国家公務員共済は国が払う1兆2840億円もの事業主負担と追加費用を除いても、一人当たりの国庫負担額が多いことになります。

国民年金の加入者数に3号被保険者を含めるかどうかで計算結果は変わりますが、最も分母の小さくなる人数で計算した結果が上記の数字ですので、明らかに差があると言えます。

このように比較計算をしてみると、公務員共済の方が断然有利でお得なのです。これは自分達で作った法律によって守られているため、自分達に都合のよい細工を施すことは可能なのです。

恩給って何なのか知りませんが、こんなところにも単に年金給付を受けるためだけに、年間550億円もの国費が投入されるんですね。公務員はおいしすぎますね。