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オール人力狙撃システム試作機

finalventと池田信夫の暴論

2011年10月29日 22時23分38秒 | 経済関連
finalventには、もうかまうまい、と思っていたが、これは本当に酷い。

>http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/finalvent/20111029/1319869937


以前もそうだったが、finalventの経済学に関するコメントというのは、アレげなものが多かった。ま、自分のことを考えても、人のことを言える立場にはないから、あまり触れないようにと思ってきた。
が、finalventがどれほど経済学に造詣があって、経済学知識に自信があるにせよ、己の経済学レベルから見て、内田先生を批判できるものであるはずないとしか思えないわけだが。過信が過ぎるな。
だったら、finalventは小学生以下だな、とオレに言われたいか?


もう一方の、●●の典型であるところの、池田信夫だが、これも触れる価値なし、と思うので読まないけれど、finalventと同レベルの、アレだな。

>http://b.hatena.ne.jp/entry/ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51751984.html

こいつは、上限金利問題の時でも、ウソ八百、出鱈目を散々言っておきながら、その後もこうして反省なく、経済学知識と称して、誤った誘導をしているというわけだ。
上限金利規制は「厚生損失だ」ということを、需給曲線上で経済学の知識と理論でもって、解説してくれてた経済学徒はいくらでもいたんだっての。あれと何にも違いなんぞないわな。まあ、経済学の理屈なんだから、共通するのも当たり前なんだけどさ。


こういう連中に共通するのは、経済学の知識や理論というものが、現実世界に適用される時、どういった点に注意しなければならないか、ということを、自分で考えることができない、ということにある。

そうして、経済学理論での正しさを主張してくれるわけだが、破産者が爆発的に増加したわけでもなけりゃ、900万人が締め出されて全部闇金の餌食になったという報告も聞かない。

経済学理論のように、正確で、キレイな現実世界であるという、あまりに極端な大前提を置いている、ということに、気付けない愚かさがある、というのが、彼らの共通する病気である。


簡単に言ってみるか?
仮に、ブラック・ジャックをやるとしますか。これには、前提となる「ルール」がある。その”ルール上において”、勝負の戦略というものがあるし、確率論的に分析したり考えたりすることも可能になる。
だか、現実世界は、本当にそうなのか?
親がカードを隠し持っていて、八百長したり、カードをすり変えたりといった、「ルールにはない」汚い手を用いることは、現実には不可能ではない、って言ってるのだよ。経済学理論バカに共通するのは、こうした「別な手」の存在を無視するか、知らないか、考えつかない、という愚か者なのだ、ということさ。
カードが「ガンカード」(目印でカードが分かるようなタイプということ)だったら、知ってるか知らないかで全く勝敗が分かれるんじゃないのか?確率もヘチマもあるかっての。一方的に負けることは、あるよ、という話なんだよ。

つまり、EPAなんかの交渉ということについても、そういう技の駆使できる余地がある、ってことを言ってんの。日本は、いつも引っ掛けられる側だね、って言ってるの。為替やその他資金移動や投資なんかも、「裏技を使う余地」が世界が相手の場合には「あり得る」んじゃないですか、ってことを危惧しているのだよ。


比較優位や自由貿易論というのは、公平なルール上においては、原則として「成り立ちますね」というだけの話だ。それは、完全競争市場のような、「キレイな世界」では、有効な理論となります、というだけ。finalventや池田信夫如きに、この意味が分かるとも思えないが、外部不経済というものが想定されていない場合には、肯定できますね、という話だ。


また、簡単な例で考えてみよう。
甲国と乙国が自由貿易を行っている。甲が米作り優位で、乙は毎期米を100だけ輸入している。乙国の人の生存ラインは、一人当たり米5の消費(摂取)が必要で、これを下回ると死んでしまうものとする。今は一人当たり10である。
ある期において、世界的大凶作となり、甲国の供給量が40に低下したとしよう。輸出できる量が40までしかない。そうすると、乙国では、どんなに高値であろうとも買おうとするであろう。さて、この時、どうなるか、ということだ。

仮に40を輸入できたとしても、一人当たりの生存ラインは5であるから、8人までしか生きられない。10だった摂取量を5まで低下させたとしても、2人は食べることができなくなる。この2人は、どうするのか、というのが論点である。
例えば、強盗して他の1人から5奪って、生きるが、代わりの誰かは死んでしまう。それとも、金が払えない順に食べられず、死んでしまう。
米の需給だけ考えれば、100の時の価格と、40の時の価格は、市場の機能によって自動的に決まるであろう。あくまで需給によるのだから。だが、そこには、生存ラインを下回る人間のことなど、考慮に入っていないのだ。誰かが他の誰かを殺して奪う、といった「ルール外」のことなど、理論には織り込まれていない、ってこと。

他の仮定としては、自分のお金を無限に用意できるとして、米40の購入を10人が行う時、買えない人間2人は死が確定していると、米の価格はいくらになると思うか?
市場で決まるか?(笑)
無限に価格が上昇してしまうだろう。死と引き換えの米の値段、なんてものは、測定できないからだ。甲国で人口10人、乙国で人口10人、米の供給量は全部で16人分しかない時、甲国の供給量は乙国に対して、自国内と全く同じになるだろうか?自国分を先に確保し、余った分だけ輸出に回すのではないか?
乙国はインフレを恐れずに、生き延びる為にいくらでも紙幣を増刷して米を買おうとした場合、為替はどうなるだろうか?米の値段はいくらになるか?


こうした問題は、需給曲線が教えてくれるわけじゃない、って、前から何遍も言っているのだよ。比較優位だの自由貿易だのの論理が正しくても、供給量が激減した時、発生した暴徒が社会を破壊したり、戦争を仕掛けに行くというコストを考慮してないんだっての。生き延びる為に、米を強盗殺人で奪う場合の損失について、測定してないんだっての。それは、滅多には起こらないが、起こった場合にはコストが膨大となる、原発事故にも似ているのだよ。
そういうコストをまず考えて、それを示せる人間だけが、「完全自由化は正しい」とか「完全市場を目指せ」とか言ってもいいよ。

論より証拠、上限金利規制で、池田信夫の「破産者が続出する」だの「倒産が増える」だのといった経済学理論に基づく主張は、どこにどう証明されたか?
900万人が貸金市場から締め出されるって?
ほら吹きと何が違うのだ?
悔しかったら、説明してみよ。


ホント、訳知り顔で、理論だの何だのと、もっともらしいことを言う奴らに限って、ロクな主張をしないんだな、これが。
こういう手合いほど、どうしようもないのだ。己の過信と、学問的知識を鵜呑みにして、まんまと引っ掛かるのだ。ホラもまき散らすときてる。救いようがない。




事故原因の隠蔽を続ける東電~4

2011年10月29日 18時21分58秒 | おかしいぞ
TPPだの、東電だのと、あっちこっちで面倒なことが多すぎて、資料をじっくり読む暇がない。

東電の奴ら、ドサクサに紛れて、ささっと処理してしまおう、って魂胆だな。
資金の1兆円申請というのもそう、2号機、3号機のマニュアルの提出もそう、マスコミの反応を観察してるのだな。

今は、TPP問題で騒動になっているから、東電の方に目を向ける人は少ない。
そうして、こっそり発表とかやって、目立たぬようにしておれば、責任逃れができる、と思っているのであろう。

【原発】1号機の操作手順書 全電源喪失想定せず

(一部引用)

東京電力:「バッテリーなどは信頼性が高いと判断していたので、直流電源の喪失までは(手順書に)含めていない」
 黒塗りから一転して公開された1号機の操作手順書には、事故ですべての電源が失われ、長時間復旧できなくなるケースが想定されていませんでした。3月の震災では、地震の発生後、原子炉を止める操作はすべて手順書通りでした。しかし、津波で外部電源や非常用電源、バッテリーまでもが水没し、原子炉の冷却操作などができなくなって燃料の溶融や水素爆発につながりました。東京電力の想定の甘さから手順書が役に立たず、深刻な事故を招いた実態が浮き彫りになった形です。



よくもまあ、こんなウソをシャアシャアと言えるもんだな。
どうせ、一般素人になんか何を言っても分からない、と、隠蔽を可能にするというわけだ。

既に記事に書いたように、東電は隠蔽を続けているだけだ。

事故原因の隠蔽を続ける東電~3

事故原因の隠蔽を続ける東電~3の続き



東電曰く、「直流電源喪失までは含めていない」って、バッテリー切れになったのはいつだ?
津波前までは、生きていたはずだろう?
それまでの対処は、電源がある時と同じ操作でいいのだから、手探りもヘチマもねえ、普通に停止させるだけじゃないの。何が「手順書は役に立たなかった」だ。役立てなかったのは、東電だろうが。

電源があった15時36分までは、一体全体、どのような操作を行ったのだ?
その時点までは、マニュアル通り、じゃないの。出鱈目言うのもいい加減にしろ。

非常用復水器(IC)の手動停止が、明らかに間違いだろうに。
バッテリーの消耗を防ぐ意味においても、ICは動かしておく、というのが、マニュアルで書かれていることである。バッテリーが早くダウンしたのは、間違った対処を行ったせいでもあるのだ。


「原子炉を止める操作はすべて手順書通りでした」って、お前ら、バカにしてるんじゃねえか?
そんなもんは、自動で行われるものであって、制御棒挿入、MSIV全閉、などといった動作は、機械が自動的に判定してオートで進むステップなんじゃないの?
そんなのが「手順書通りでした」って、当たり前だろ。自動的に発動するものなんだから。機械がやってくれただけだろ、●●が。


これまでの原子炉停止に関して、原子炉温度が例えば150℃程度(別に176℃でもいいんだけどさ)に下がるまでは、時間でどれくらいなの?
或いは、1時間で、どの程度まで冷却が行われるものなのですか?

津波で流される15時36分までは、電源が生きていたわけだろう?
だったら、それまでに行われる冷却操作・冷却手段とは、どういう風に行うのか、って聞いてんだよ。
それは、全交流電源喪失ではない(バッテリーも当然ある)、ただの停電の場合の停止と変わらないであろう?

どうして、その操作を行わなかったのか、って聞いてんだよ。
15時36分までの間にやった、冷却操作を挙げてみろ。
自動起動したICの手動停止か?(笑)だよな、これを、やったんだよ。

本来行うべき、HPCI起動もやってなかったんだよ、お宅らは。

無駄な操作を繰り返すことで、バッテリーの消耗は早まるんだぞ。計器類表示だけに温存しておけば、もっと長く持ちこたえられたはずなのに、電力消耗の大きい冷却機器やポンプ類を使えば使うほど、早くダウンするに決まってるだろ。

あらゆる点において、ICの手動停止という選択だけはなかった、というのが事実なんだろうよ。


機械は正しく判定して、ICを自動起動してくれたのに、それをわざわざ「人間が止めやがった」ということなんだよ。


どこまでシラを切るつもりだ。



途中離脱は困難じゃないの?

2011年10月29日 16時35分20秒 | 経済関連
やっぱり、普通は離脱困難と見るべきなんじゃないですかね。

>http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102901000171.html


「真剣に結論を出すつもりのない国は交渉に参加して欲しくない」とはっきり言われてるじゃないの。官僚どもの出した「とりあえず参加して、後で抜ければいい」なんていうのが通用すると思ってんのかね。

米国は、引き込めればいいと思っているのだよ。前から言ってるけど。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/adf438365d6cba3e81d778c06f298541