秀和システム、2008年発行。
漢方の源流は「傷寒論」とされていますが、その前の鍼灸医学の古典である「黄帝内経(こうていだいけい)」を理解しなくてはダメだと知人に指摘され、手ごろな本を選んで読んでみました。
従来の私のイメージは『黄帝内経』=「陰陽五行説」。
そしてこの陰陽五行説は理屈をこね回して後付けした印象がぬぐえず、理解・記憶しづらいので距離を置いてきました。
著者はそんな理論をわかりやすく丁寧に解説しています。
いくつか読んだ中国医学の歴史本の中では一番わかりやすいと感じました。
一方、この本の特徴は「著者の疑問点、現時点で議論になっている問題点に言及」しているところです。
なにせ2000年近く前の書物を解読するわけですから、完璧な状態で伝えられてきているわけではなく、『黄帝内経』には意味不明の所も多々あります。
しかし、それが逆に目立ってしまい、『黄帝内経』そのものへの信頼性が揺らぐという好ましくない読後感が残ってしまいました。
残念ながら、「どこまで信用していいんだろう」「時間をかけて勉強する意義があるんだろうか」というのが感想です。
<メモ>
私自身の備忘録。
~続きは後ほど~
漢方の源流は「傷寒論」とされていますが、その前の鍼灸医学の古典である「黄帝内経(こうていだいけい)」を理解しなくてはダメだと知人に指摘され、手ごろな本を選んで読んでみました。
従来の私のイメージは『黄帝内経』=「陰陽五行説」。
そしてこの陰陽五行説は理屈をこね回して後付けした印象がぬぐえず、理解・記憶しづらいので距離を置いてきました。
著者はそんな理論をわかりやすく丁寧に解説しています。
いくつか読んだ中国医学の歴史本の中では一番わかりやすいと感じました。
一方、この本の特徴は「著者の疑問点、現時点で議論になっている問題点に言及」しているところです。
なにせ2000年近く前の書物を解読するわけですから、完璧な状態で伝えられてきているわけではなく、『黄帝内経』には意味不明の所も多々あります。
しかし、それが逆に目立ってしまい、『黄帝内経』そのものへの信頼性が揺らぐという好ましくない読後感が残ってしまいました。
残念ながら、「どこまで信用していいんだろう」「時間をかけて勉強する意義があるんだろうか」というのが感想です。
<メモ>
私自身の備忘録。
~続きは後ほど~