日々雑感

読んだ本やネット記事の感想、頭に浮かんでは消える物事をつらつら綴りました(本棚7)。

「そうか、もう君はいないのか」

2008-09-08 01:36:17 | エッセイ
城山三郎、2008年、新潮社発行.

甦る面影、声にならぬ悲しみ。最期まで天真爛漫だった君よ……。亡き妻との人生の日々を綴った、凛として純真な愛あふれる「妻との半生記」。感涙の絶筆(Amazonの解説より).

城山三郎さんの本を読むのは初めてです.
出会いから死別まで、夫婦で過ごした半生がわかりやすい文体で綴られています.
読んでいて「喪失」という言葉が思い浮かびました.
悲しみの原点.
その人の人生に占める存在が大きければ大きい程、失った時の「喪失感」=「悲しみ」も大きい.
城山さんにとって、奥様が如何に大きな存在だったのかが全ての文章からにじみ出ています.
お二人とも幸せだったのですね.

体力の衰えは感じるものの、私はまだ自分と妻の「死」を身近に感じられない年齢です.
あと30年先、どんな人生を送っているだろう.



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