それは、(押尾氏の視点から見ると)押尾氏は田中さんと合意した上でドラッグセックスしたのであり、さらに、これは不測の不可抗力の事故である。運が悪かったに過ぎない、という思いがあるからだろう。
田中さんも、押尾氏とのセックスを楽しみにしていたのだから、押尾氏の、相当なファンだろう。(男が女にメロメロに惚れて、その女のためになら死んでもいい、という感情になることはあるだろう。その気持ちの現実性がどの程度かは人それぞれだが、本当の恋愛なら相手のために死んでもいいと本気で思うこともありうるだろう)押尾氏の場合は、その逆だったのだろう。つまり、田中さんが、押尾氏に惚れていたのだろう。押尾氏が田中さんをどう思っていたかはわからないが、押尾氏は田中さんを、自分を慕ってくる女と見ていたのではないか。つまり男の方が上位である関係だったと思われる。つまり、仲のいい二人の男女の間に起こった不慮の事故と、押尾氏はとらえただろう。
死んだ田中さんの思いはわからない。ここで二つの仮定を立ててみる。
(1)田中さんは、押尾氏を好いてはいるが、軽いセックスフレンドの感覚であり、押尾氏のために死んでもいい、というほどの愛情は持っていなかった。本心ではセックスという遊びでの事故で死ぬなんてまっぴらであって、セックスが終われば、本当の恋をして幸せな家庭を持ち、何としても生きたいと思っていた。
(2)押尾氏は田中さんにとって、(本気で)死んでもいいほど、惚れていた相手だった。押尾氏のためになら死んでもいいと思うほど本気で惚れていた。つまり本気かつ狂気の愛だった。
と仮定してみる。
押尾氏は、田中さんの気持ちを(2)である、と、とらえてしまったのではないか。
死んだ田中さんは押尾氏にどういう思いを持ったであろう。
(1)であると、仮定するならば、田中さんは、真っ青になって、「お願い。早く救急車を呼んで。私、まだ死にたくない」と叫んだだろう。
(2)であると仮定すると、「私はもう助からないわ。あなたのために死ぬのなら幸せだわ。それより、あなたは、多くのファンのいる将来のある俳優でしょ。私はつまらない一介のホステスに過ぎないわ。こんな事がスキャンダルになったら、あなたの未来は終わりだわ。こんな事故のためにあなたの一生を棒に振るのは、私、つらいわ。私の死は隠してちょうだい」と、訴えただろう。
押尾氏は田中さんの思いを(2)であると、かってに、とらえてしまったのではなかろうか。だから死者の思いを酌む意図もあって、必死で不慮の事故の隠蔽工作に走ったのではないだろうか。(もちろん、氏の自己中心的な性格からして、死者の意図を酌む、という以上に、自分の地位を失いたくない、という自分かわいさがあったことも間違いない)
ただ、やっかいなのは、セックスの最中の事故である、ということである。セックスの最中は男女共に、日常の全てを忘れ、快楽におぼれている感覚である。落ち着いた、冷静な感覚ではない。
では、落ち着いた感覚の時、事故が起こっていたら、どうだっただろう。
たとえば、押尾氏と田中さんが、ジャンボジェット機に乗っていて、飛行機に故障が起こって、死ぬかもしれないというような事態になったら、田中さんはどう思ったであろう。
(1)の方なら、田中さんは、「死にたくない。死ぬのは怖い」と泣き叫んだだろう。
(2)の方なら、田中さんは、「あなたと一緒に死ねるのならば、私、無上の幸せだわ」と思っただろう。
「押尾学氏になぜ反省の気持ちが起こらないか2」につづく
田中さんも、押尾氏とのセックスを楽しみにしていたのだから、押尾氏の、相当なファンだろう。(男が女にメロメロに惚れて、その女のためになら死んでもいい、という感情になることはあるだろう。その気持ちの現実性がどの程度かは人それぞれだが、本当の恋愛なら相手のために死んでもいいと本気で思うこともありうるだろう)押尾氏の場合は、その逆だったのだろう。つまり、田中さんが、押尾氏に惚れていたのだろう。押尾氏が田中さんをどう思っていたかはわからないが、押尾氏は田中さんを、自分を慕ってくる女と見ていたのではないか。つまり男の方が上位である関係だったと思われる。つまり、仲のいい二人の男女の間に起こった不慮の事故と、押尾氏はとらえただろう。
死んだ田中さんの思いはわからない。ここで二つの仮定を立ててみる。
(1)田中さんは、押尾氏を好いてはいるが、軽いセックスフレンドの感覚であり、押尾氏のために死んでもいい、というほどの愛情は持っていなかった。本心ではセックスという遊びでの事故で死ぬなんてまっぴらであって、セックスが終われば、本当の恋をして幸せな家庭を持ち、何としても生きたいと思っていた。
(2)押尾氏は田中さんにとって、(本気で)死んでもいいほど、惚れていた相手だった。押尾氏のためになら死んでもいいと思うほど本気で惚れていた。つまり本気かつ狂気の愛だった。
と仮定してみる。
押尾氏は、田中さんの気持ちを(2)である、と、とらえてしまったのではないか。
死んだ田中さんは押尾氏にどういう思いを持ったであろう。
(1)であると、仮定するならば、田中さんは、真っ青になって、「お願い。早く救急車を呼んで。私、まだ死にたくない」と叫んだだろう。
(2)であると仮定すると、「私はもう助からないわ。あなたのために死ぬのなら幸せだわ。それより、あなたは、多くのファンのいる将来のある俳優でしょ。私はつまらない一介のホステスに過ぎないわ。こんな事がスキャンダルになったら、あなたの未来は終わりだわ。こんな事故のためにあなたの一生を棒に振るのは、私、つらいわ。私の死は隠してちょうだい」と、訴えただろう。
押尾氏は田中さんの思いを(2)であると、かってに、とらえてしまったのではなかろうか。だから死者の思いを酌む意図もあって、必死で不慮の事故の隠蔽工作に走ったのではないだろうか。(もちろん、氏の自己中心的な性格からして、死者の意図を酌む、という以上に、自分の地位を失いたくない、という自分かわいさがあったことも間違いない)
ただ、やっかいなのは、セックスの最中の事故である、ということである。セックスの最中は男女共に、日常の全てを忘れ、快楽におぼれている感覚である。落ち着いた、冷静な感覚ではない。
では、落ち着いた感覚の時、事故が起こっていたら、どうだっただろう。
たとえば、押尾氏と田中さんが、ジャンボジェット機に乗っていて、飛行機に故障が起こって、死ぬかもしれないというような事態になったら、田中さんはどう思ったであろう。
(1)の方なら、田中さんは、「死にたくない。死ぬのは怖い」と泣き叫んだだろう。
(2)の方なら、田中さんは、「あなたと一緒に死ねるのならば、私、無上の幸せだわ」と思っただろう。
「押尾学氏になぜ反省の気持ちが起こらないか2」につづく