「われわれは未来を語る前に現実を知らなければならない。なぜなら、すべてのことは現実からスタートしなければならないからである。」ドラッカー
齢、未来を語るほど先にゆとりを残していない。原発事故の終息は10年単位の先の話である。
まず、現実がほとんど何も分かっていないから未来を語るのも難しい。しかし、文明世界が折り返し点に来ていることはだれの目からも明らかである。
これから先はゆっくり下っていく坂道か、須走りのように一気に下っていく道なのか。
経営者が知らなければならない『現実』とはこの日本で経営を続けていくことの損得であろう。現実を直視したら、産業は国外に移転しなければならない、と考えるだろうか。日本に残して繁栄する手段・産業は何かと前向きに考えるか。
経営者が、甘い考えでなく後者の判断をしてくれることを望む。海外に逃げようのない普通の人や企業は、現実を見抜いた上で発想を転換し未来を創造してほしい。
現実を見ないまま将来の夢を語って政策を組み立てることが、あとになって『嘘』だったといわれる罪はもう犯してほしくない。原子力がそうだった。リニア新幹線は大丈夫だろうか。いまの子どもたちに残すべき大事なインフラなのだろうか。
現実をしっかり見据えれば未来は見える。明るい未来とな何か、価値観は変わっていくかもしれない。海外から尊敬される、範を示す日本になることはさほど難しいことではないように思える。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます