退職金

友人とこんな話になりました☆

「日本はかつて５０歳が定年だったんだよ」☆
「えっ？そうなの？じゃあ、俺たちはすでに定年組みじゃん」☆
「昭和２２年の平均寿命は男５０歳、女５４歳だったので、そのころは命ある限り働けるという時代だったんだって」☆
「なるほどね～」☆
「で、現在は男７９歳、女８６歳、男女平均で８２歳が平均寿命」☆
「じゃあ、そのころの考え方によると、定年は８０歳でもいい訳なんだ」☆
「そうなるよね、でも今は６０歳が定年だよ」☆
「そうそう、じつは６０歳の制度は平成１０年の４月１日から法制化されたんだ」☆
「そうなんだ～、ということは退職後天命を全うするまでは、２０年以上あるんだね」☆

「じつはその２０年が長いんだよ～」☆
「なんで？退職金や年金で悠々自適な生活を送れるんじゃないの？」☆
「甘いな～、その３０年間にどのくらいのお金が掛かるかを考えないと～」☆
「そうなの？」☆



「仮に勤続３０年で３０００万円の退職金が支給されるとして、そこから所得税、住民税を合わせた税金は１７６万４千円、、、、これを差し引くと手取りは２８２３万６千円、、、２２年で割ると、年間１２８万３４５４円、、、ひと月約１０万６９５０円が使えるお金ということになるんだ」☆
「これから物価もどんどん上がっていくから、約１０万７千円ちょっとじゃ生活が厳しい～」☆
「住宅ローンを抱えていたら、もっと厳しくなるね」☆

「今の日本で定年後にゆとりを持って生活できる資金は、月１４万～１８万円と言われているから、毎日赤字が続くということなんだ」☆
「長く生きれば生きるほど、資金が必要になるってことだ」☆
「年金もあてにならないしな～」☆
「かといって、できれば長生きしたいし、、、」☆

「生きていくのは大変だよ」☆
「そうだね、高齢者の仕事も少ないからね～」☆
「うん、体を使う仕事などは体力の限界があるだろうし」☆
「そうなると自分で商売を始めるしかない？」☆
「商売もいいかもね」☆
「そのためにはちゃんと開業資金の確保を優先しないと」☆
「飲食の場合、小さいお店でも１０００～１５００万円のお金が必要なんだよ」☆
「東京は家賃が高いから～」☆
「じゃあ、地方で？」☆
「地方は人が少ないから～」☆
「難しいね～」☆
「やっぱり、今の仕事をコツコツやった方がいいか」☆
「なんかそんな感じだね」☆



「ところで６０歳の時の退職金はいくらぐらいもらえるの？」☆
「グルメッチー☆さん、僕はたぶん５０００万円ぐらいです」☆
「ええーっ！じゃあ、大丈夫じゃん」☆
「ですね(笑)」☆
「最初から言ってよ～(笑)」☆