
散歩途中ケータイで1枚パチリ がっ・・デジカメで撮ったのは全滅でした

軽く先日からの続きになりますが、我々の世代の母たちは、男尊女卑の社会でどのように世間を凌いできたのか、少しく思いを馳せてみたいと考えました。
私の母について言えば、貧乏人の子沢山の家の長女で、母親が病弱、父親が酒乱だったということです。
ある日ついに遠方の、とある商家へ女中奉公に出されることになった。斡旋した人の話では、お店で責任を持って行儀見習いをしっかりさせ、年季が明ければ嫁入り支度まで面倒を見る、という結構な話だったが・・。
当時の使用人に人権などない。安い賃金で牛馬の如く、休む隙もなく働かされるだけ。セクハラに耐え、過酷な労働に耐えて。
懐かしい郷里の母からくる手紙は、ほとんどお金の無心をする内容が多かったという。その度に、雇い主に前借りをお願いしなくてはならぬ気重さに、いつも隠れて涙したそうだ。(※この雇い主一家とは、その数十年後に驚愕の後日談がある)
やっと年季奉公が終わって実家に戻っても、貧乏人の子沢山はついて廻る。長男である弟は勉強が好きで、上級の学校に行きたいと願った時、母は苦界に身売りしてでも学費を工面してやろう!と密かに覚悟したという。
が、幸か不幸か弟は入学試験に合格できず、スッパリ進学を諦めてくれたので、身売りはぜずとも済んだとか、母はいろんな昔話を子どもの私に聞かせてくれたのだった。
身売りといえば、『サンダカン八番娼館』の”からゆきさん”がすぐに頭に浮かんでくる。底辺女性史研究をご自分のテーマに据えていた山崎朋子さんの本で、映画化もされ話題を呼んだ。
老いた”元・からゆきさん”を名女優・田中絹代さんが。若い時代を、後に作家となった高橋洋子さんが演じていた。
このノンフィクションで山崎さんが注目を浴びた頃、私の通っていたスクールの先生が、彼女の先輩なのだと言っていた。後輩の山崎さんが売れたことで、若干妬ましかったのかもしれない。違うかもしれないが、どうもそんなような口ぶりの、執筆本のエピソードや四方山話を聞いたことがある。
まるで宝物のように胸に抱きしめて、必死で山崎さんの本を読んでいた頃、もしやがんばって手を伸ばせばいつの日か。。私もこの人のレベルに届くことがあるだろうか、とココロ躍らせた若き日の自分がいた。
先ほど「男女共同参画社会」を目指しましょう!と、TVニュースが言っていた。スローガンは素晴らしいけれど、果たして真の意味でそんな社会は来るのだろうか。
人間の意識を変えることって、想像以上に困難を極めるもの。それでも、昨日より今日・今日より明日・明日より明後日、を目指さなくてはいけないのです。


皆さまへ



頑張れば女性も首長になったり大統領になれます。
サンダカン、昨年の11月にボルネオ島のキナバル山に登りに行きました。
標高4095m、東南アジアで一番高い山です。
その帰りにサンダカンに寄ってこの話を聞きました。
「からゆきさん」が住んでいたところは薬局になっていました。
小高い丘の上に日本人墓地があり、「熊本」「天草」と書かれた墓標が建っていました。
どれも日本の方向を向いていました。
マレーシアの国がしっかり管理していてきれいに掃除がしてありました。
今日から「空見」さんに改名ですか?
なかなかよいお名前です。
いつも空を見て明るく歩きましょう。
「♪涙がこぼれないように・・・」
ミソラではないのですね。(笑)
音階のようでもあり
偉大な歌手のようでもあり
昨日より今日
今日より明日
日々前進ですね。
モチロン忘れもしませんよ!ボルネオでのお話。
私が「からゆきさん」の件に絡んで、あれこれコメントしたのを覚えておられますか?^^
キナバル山、貴ブログでたくさん見せていただきました。からゆきさん達のお墓は、確か当時の楼主らが、懐かしい故郷の日本が見えるようにと、向きを考えて建てたと聞きました。ちゃんと適切に管理されているのは嬉しい事ですね。
改名のこと、ヨロシクお願いします。ソラミではなく、クウミと読んでいただければありがたいのですが・・漢字で書けば同じです
改名の件、恐れ入ります、ひとつよろしくデス
ソラミでもいいのですが、クウミとも読みます。
漢字で書けば同じですけどヾ(@^▽^@)ノ あはっ!
タイトルの「空見たことか」は、色即是空空即是色を意識して付けたものです。恥ずかしいので二度と言いませんが・・( ´艸`)
今日も前進しようと思っていたのですが、どうもはかばかしくありません。え?ばかばかしく、とは違いますけど
コメントをありがとうございました
ご無沙汰しておりました。何やかやで現在失業中です。
月に一桁万円のバイトをしています。
このままではいかんいかん、何とかしなければと
思っています。
空見さんのブログは好きですので時々訪問させていただきますネ。
世の中大不況、経済危機のようです。ビッグスリーはもうダメなのでしょう・・先行き暗雲が立ちこめている感じですね。夫の会社も、年長者優先でリストラがはじまっています。定年少し前の団塊世代がターゲットらしいの。
普通の人たちは、バブルの時だって何の良い目も見なかったのにね・・職を失くして生活に困った人の行く末が心配です
ハンドルネーム、ソラミ(空見)でもいいですよ、ただの記号のようなものですから。でも、半角英字の意味不明に羅列する長いハンドルネームなど・・苦手です^^;
コメントをありがとうございます。たまには覗いてくださいませ
お母様のようなお話は、一昔前にはいくらでもありました。
今の時代に聞くと、とても悲しいお話です。
先日の福井県で機織5年間された方のお話は、
身売りされたから、辛かったのだと思います。
私などは地元ですから中学を卒業すると、ハタ織りに
出るのが当たり前でした。
確かにコンクリートの上で長時間、働いた事が辛くなかったと言ったらウソになりますが・・・
でもそうして娘達は嫁入り支度を自分でして、
母達は子供を育て上げました。
あれから何十年が経ち、今の女性が全員幸せかというとそれも疑問です?
何時の時代も男も女も悩みを抱えているのでは
ないでしょうか?
考えさせられる問題ですね。
改名了解いたしました(^_^)v
>まるで宝物のように胸に抱きしめて、必死で山崎さんの本を読んでいた頃、もしやがんばって手を伸ばせばいつの日か。。私もこの人のレベルに届くことがあるだろうか、とココロ躍らせた若き日の自分がいた。
やはりそうでしたか!語りに説得力があり、かつユーモアが漂っている空見さん!このような深い思いがおありになったのですね。
シリアスな内容にサザンカがいっそう美しくみえます。
改名なさったのですね~! ロマンティックなお名前ですこと!
クウミさん・・と声に出して呟いても、語感が爽やかです~。
空見さんは、たいそう読書家でいらっしゃるのですね~。
しかもお若い頃から・・。色々な事に視野が広くていらっしゃるのも、
納得です。確かな裏付けですわね~。
山茶花、清楚で美しいですね~!