
今日は久しぶりにお暇をいただいて平日釣り。
最近、休みたいときに休めないことが多いんですが、この日は一週間前からお暇申請書を出しました。
それは千鯛丸でアコウ募集をしていたため。
ここのアコウ、一度やってみたかった。
これ以上はないというくらい、良い凪。
朝日がおだやかに昇っていきます。
まずはキンメやるっていうので、久しぶりの治具投入。
イタキンの場所ですね、けっこう良型のイタキンも混じるようで楽しみ。
餌はイカ短なんだけど、スケベ心を出してサバ短も混ぜてます。
オモリは500号、鉄オモリなら2kgくらい。
忘れないようにこの日の釣り方を書いておこう。
・針は15本(少なくしても可)
・餌は持参
・取舵に並ぶ
・トモから投入、巻き上げは一斉
・アタリの後の送り方はポイントによって違うので船長が教えてくれる
というところ。
さて、一投め、オモリを底トントンさせているとさっそくアタリ。
「潮がゆるいから送り込んでいいよー」と船長。
ほかの人にもアタリが来てるようです。
私の竿はけっこう良いしなり、「こりゃ付いたよ」と船長に報告。
先に仕掛けが上がった人のを見ると、なんとクロムツ、それも良型で2kgはありそう。
こんな奴が食ってるのか、こりゃこっちも期待できそうだ。
ナンヨウキンメの4点掛け。
しかし、キンメ4つの竿の曲がりじゃなかったです。
サバ餌をつけた針が2つ、切られてました。
たぶんクロムツ、おそらくクロムツ、悔しい。
2投目、投入の際、治具に糸が引っかかったときに、なんと幹糸が切れた。
7,8年前に作った仕掛けで、ナイロンが劣化してたかも?^^;
やむなくこの回はパス。
他の人は順調にイタキン、型も良い。
もう一回やってからアコウの場所いこーか、と船長。
この場所でムツがほしい。2キロオーバーのクロムツを釣るチャンスなんてそうそうないもの。
餌にサバ短をつけまくって投入。
首尾よくガンガン!と派手なアタリ。
しかし、またもやハリス切れ、、、餌が小さ過ぎたかな、、(;_;)
隣の人はまたもや良型クロムツゲット、裏山鹿。
そしてアコウ狙いへ小移動。
この日に初登場させたのは、ルミカのUFOライト。
選んだのはウルトラなバイオレット。
さらにウルトラバイオレットのタコベイトもつけて、トータルコーディネートもばっちり。
従来のフラッシュとはまったく違う光だけに、結果がどうでるか?
まずは通称「先週でたときに下ろしたとたんにバタバタ食ってサバかと思ったら本キンメだったポイント」(長い)で開始。
しかし、潮がないです。
船長は船をうたせてポイントを探るけど、モゾモゾとしたアタリしかこない、これはカラスの仕業。
底潮も動いていない模様。
それでも隣の人はアコウを一荷で釣り上げる、カラスに襲われるずにいいポイント入ればアコウは食いそう。
次の流しからアコウは沈黙
水色は最高に良いし、潮もトロトロ流れるんで条件よさそうなんだけど、、、
底たたいたり、巻き落とししたり、あの手この手でアピールするもダメ。
やがて潮方が変わって逆潮に、これは期待できるか?と思ったけど、それでもアタリは遠い。
一度アコウと思われるアタリはきたけど、送っている間に消えてしまった^^;、どうも手が合わない日です。
何度か流した後、「前回4キロオーバーアコウが2本上がったポイント」へ行きます、と船長。
この場所、かなり凄いです、D難度ポイント。
というのは、一気に100m以上駆け上がる絶壁地形。
一気に600m以上落とし、そこから450mまで急激に流す、深海ヒルクライム。
これは面白い。
常に底をとって棚を合わせてやんないと仕掛けが這ってしまう。
もちろん、アタリがあっても送り込んじゃダメ。
新島キンメのポイントで、「崖」とか「壁」とか呼ばれる場所がありますが、まさにそれと一緒。
なんでこれが面白いか、と説明すると長くなるのですが、簡単に言うとワクワク度が非常に高いのです。
千鯛丸で深場ヒラメやってる人にはわかるかと思うけど、あの緊張感と期待感が溢れる釣りです。
着底したら、一気に30mほど巻き取って、糸を立てます。
糸が立ったと思ったら、もうオモリが底をこすってる。
さらに5mあげる、またオモリがこする。
こするまでの間隔が短ければ、一気に10m上げる。
それが100m以上も続く。
こんな釣りです。
底立ちを取り直す、なんて悠長なことやってられないです。
オモリが浮いてるか、底についてるかを、穂先の動きで判断します。
深場釣りの上級者向けの釣り方。
この日は潮方が良く、海も凪だったんで良かったですが、ちょっと条件が悪いとオモリが底をこする感覚を掴むのは非常に難しい。
うまくヒルクライムして、運良くアコウのいるテラスにたどり着ければ4kgオーバー。
ヒルクライムに失敗すると、根ガカリしたり餌が浮かなくて食わない。
アコウ釣りたい気分MAXになりましたよ。
どんな場所、どんな釣り方で釣ってもアコウはアコウなんですが、こういう難易度の高い釣り場で釣ると、釣った感がとても高いです。
しかし、この険しい崖を3回流しましたが、アコウのアタリは誰にも無し。
船長は残業してくれたけど、私はアコウの顔は見られずに沖上がりとなりました。
静かな千倉港に帰ってきたのは1時過ぎ。
千鯛丸でこんな面白いアコウ釣りやってるとは思わなかった。
でも、残念ながら、このアコウ釣りは裏メニュー扱い。船長も商売抜きでやっている釣り。
なぜなら、4人限定、乗船料13Kではとても割りに合わない、場所も遠いし。
平日に予約入らなくて、常連さんが「アコウやろうよー」と言ってきたときに「じゃあ募集してみるか」となって、それで人が集まれば出す釣りものです。
また、この日は潮が良くて楽しめたけど、日によっては早潮、二枚潮で釣りにくいこと、釣りにならないこともある、ヒルクライムの大アコウポイントはいつでも攻められるとは限らない。
そんな博打要素を客が受け入れないといけないし、そういうお客さんは少ない。
そんなこんなで集客力の低いアコウは平日限定出船です。
アコウリベンジに来たいけど、今年はお暇いただいて平日くるのは無理かなー、、、
白浜沖のヤリイカがやっと爆発してきたようなので、今度はそっちに行きたいとこ。
この日のおみやげはイタキン(ナンヨウキンメ)。
30cm前後と、型はそれほど大きくはありませんが、ほんと綺麗な魚です。
子供に魚の絵を書かせたら、こんな感じになるのではというスタンダードなルックスです。
まるごと煮付けに。
イタキンて、釣る場所、季節、サイズによってかなり味にばらつきあります。
本キンメに勝るとも劣らない奴もいれば、たいしたことない味のもいる。
この日のイタキンは脂の乗りよかったですね、これなら刺身にしても一級品になりそうです。
[千倉港 千鯛丸]
http://blogs.yahoo.co.jp/chidaimaru
http://www.marines-net.co.jp/cgi-bin/hp.cgi?to=chidaimaru
下記地図は集合場所&出船場所
是非リベンジしてくださいね!