「日蝕」、「マチネの終わりに」に、に次いで「一月物語」を読みました。
平野啓一郎の2作めになります。
雨月物語を思わせる日本的ファンタジー、平野啓一郎は三島由紀夫の再来と言われることが多いようですが、ラストシーンでの時間に対する表現は、三島の影響を受けているように思いました。古風な文体は「日蝕」と比べて、粛々とした落ち着きを感じます。
これまで読んだ3冊のうちでは、いちばん好みの本です。
商業主義が溢れる帯はお約束^^;、黄色に黒字はまるでラーメン二郎。
二十歳を過ぎた人に神童もないだろうと思うのですが、ここらは出版社のセンスに依るのでしょうか。
この作家への興味は読み重ねるほど大きくなります。次の一冊はどれにしよう...
p.s. ほぼ理想的なカロリー摂取量なり。
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