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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

一月物語 - 平野啓一郎 (新潮社)

2021-07-06 05:35:48 | 読書メモ

日蝕」、「マチネの終わりに」に、に次いで「一月物語」を読みました。

平野啓一郎の2作めになります。
雨月物語を思わせる日本的ファンタジー、平野啓一郎は三島由紀夫の再来と言われることが多いようですが、ラストシーンでの時間に対する表現は、三島の影響を受けているように思いました。古風な文体は「日蝕」と比べて、粛々とした落ち着きを感じます。
これまで読んだ3冊のうちでは、いちばん好みの本です。

商業主義が溢れる帯はお約束^^;、黄色に黒字はまるでラーメン二郎。
二十歳を過ぎた人に神童もないだろうと思うのですが、ここらは出版社のセンスに依るのでしょうか。

この作家への興味は読み重ねるほど大きくなります。次の一冊はどれにしよう...

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p.s. ほぼ理想的なカロリー摂取量なり。


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