![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/06/d959e001b9168d5af2603c73150f8f23.jpg)
昔は大好きだったけど、お店が無くなっちゃったり販売終了になったりして、今ではもう食べられない味。
誰にもそんな思い出の味があるのではないでしょうか。
わたしにも、もう一度あれを食べたい、という食べ物はあります、それもけっこうな数で^^;
そのひとつが、大船にあった千里飯店の千里麺。
まだ小学校の頃、親と買い物にでかけたり、風邪ひいたときに医者通いしたりするのは大船界隈でした。まだ根岸線も通ってない頃、栄区も泉区も無くて戸塚区が巨大だった頃、欠陥設計のドリームランド行モノレールがまだ動いていた頃、そんな時代だったと思います。
駅の北東、柏尾川にかかる橋の脇に、千里飯店はありました。
ここの他にも大船に千里飯店は1,2件あったように思います。その千里飯店で出てくる千里麺というのが独特なラーメンで、中華の醤油スープを餡と玉子でとじたもの、あのラーメンは子供心に強く印象に残ってます、おそらく何度も食べたと思う。さらに、紙袋に入ってる持ち帰り餃子がまた美味しかった覚えも。
中学生あたりからはめっきり大船に行くこともなくなって、いつの間にか千里はなくなり跡地には吉野家が誕生。
駅前に別の千里飯店は残っていましたが、メニューから千里麺は消えていました。
もう千里麺は食べられないのだな、と諦めていたのですが、いまだ千里麺を出しているお店があるとのこと。
行かなくちゃ。
やってきたのは藤沢駅。
開発か進んで、ひと昔前とは見違えるように変わった藤沢駅ですが、近くのビルに昭和の佇まいを残している千里飯店がありましたよ。
メニューはこちら。
価格は高いですが、雰囲気は昭和です。
ありましたよ、千里麺。
さらに餃子も頼みます、ライスはサービスなんですか?ではそれも。
広東麺と似ているのですが、玉子が閉じてあるのが特徴。
具はタケノコ、はくさい、にんじん、きくらげなどの野菜に、えび、いか、豚肉。
んー、、、昔食べた千里麺は、もっと餡が大量にあって、餡の中から麺を引きずり出すのが大変なほどだった覚えがあります。具はもっと少なくて、醤油味の餡と玉子とじの割合がこれよりも遥かに多かった気が、、、
麺はよくある中華麺。
これも昔たべたのは、平打ちの細麺で、柔らかく茹でてあったのが特徴でした。その平打ち麺に餡がドロドロに絡んだのが好物でした。
なんせ50年ほど前の記憶なんで曖昧になる年月が経ってるのですが、不思議と味については鮮明な記憶が残っています。
そんなこんなで、記憶のなかの千里麺とはちょっと違いましたが、懐かしい味わいは昔のまま、ほっこりするラーメンです。
そして餃子。
これも普通の餃子ですね。千里の餃子はもっと油でギトギトしていて、皮はふにゃふにゃという記憶なんですが、これはお土産餃子を家で食べることが多かったからかもしれません。
失われた味のかけらをいただいて、ごちそうさま。
[千里飯店]
神奈川県藤沢市南藤沢3-3
11:00-15:30,17:30-26:30 (日曜11:00-20:00) 無休
http://www.senri-dining.com/
大船ではいろは茶屋という居酒屋さんもやっていますね。
時々利用しています。
大船にも同系列の中華は2軒あるんですが、名前が変わって千里麺もメニューから消えてしまいました。藤沢のお店は貴重です。