ばあさんが「或る女」を読んでいるのをみて、そういえば本棚に有島武郎が一冊あったような、、と取り出して、どんな話だったけ?と開いてみたところ、内容に引き込まれそのまま最後まで読んでしまいました。
こちら目次。「小さき者へ」と「生れ出づる悩み」の2編+評論が収録。
裏表紙の内容紹介。
「小さき者へ」は、母を亡くした我が子へのメッセージ、「生れ出づる悩み」は、漁夫として家族の生活を支えるために絵の才能を抑え込んで生きる若者への思いが独特の力強い文体で綴られています。
「生れ出づる悩み」では、北の海の大時化に揉まれ、転覆する漁船の描写があるのですが、これが荒海の状況をリアルに表現しています。最初に読んだときには特に気にしなかったのですが、今回再読してみて、この海の表現は凄まじい、と思いました。
作者プロフィール。
書誌事項。文庫化は昭和30年(1955年)ですが、発表は2作品とも大正7年(1918年)。
ばあさんが読み終わったら、「或る女」も読んでみよう。
p.s. 昨日の釣りの疲れで今日は昼寝3時間。
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