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秋に巨大低気圧が接近すると鯛の活性が上がります。昔の人はこれを鯛風と呼び、それが今では台風という呼び名になりました。
というのは真っ赤な嘘ですが、台風接近になるとマダイ釣りに行きたくなるのはマダイオヤジの特性なのはホントです。
台風18号の進路予測をみながら千鯛丸に電話。ほんとうは日曜日に行きたかったのだけど、この進路じゃやっぱ日曜は無理だよね、、凪は大丈夫そうだけど避難係留の準備があるから。
したら土曜に行きますよ、ってんで千倉入り。
北の微風、僅かにウネリがあるものの、海上は良い凪です。
今にも雨が降りそうな曇天は真鯛日和。潮色は澄み加減だけど暗いですね、これもグッド。潮があんまり動いてないのが難点かな。
朝の一投め、棚を取ってしばらくすると竿先がストン。
500gの小型ながらモーニングサービスの一枚です。
ここで型みとくと、後の展開が非常に楽です。
本日のおにぎり。
ガーリックおむすびはこれまで10個以上食べているのではないか。
モーニングサービスの後は沖口に移動し、根の際などの大鯛実績ポイントを狙います。
潮具合は良いようで、小型のマダイがぽつぽつ上がり、定番外道のイサキやイナダも混じります。
この日は餌取りの活性も高いですね。餌取りはウマヅラやカワハギかな。
上の写真のでかカワハギは29cmと少し尺に足らず。
しかしこのイカ釣り用の寄りかかりステー(写真の左のステンレスパイプ)は便利です。
この日のハリス長は10mでしたが、移動中にハリスを巻きつけ、投入も楽々。
25mハリスを使ってみたい衝動にかられますよ^^;
さて、船では常連のOさんが一人胴の間でポンポーンと真鯛連発してます。
棚を聞くとハリスマイナス2mに合わせてるとのこと。
げ!?この餌取りの多い状況で、なんて勇気ある攻め方してるんだ。
わたしなんてハリスプラス2mの棚取りでしたよ^^;
釣れてる人の真似するのはどんな釣りでも鉄則。ハリスマイナス2mに合わせます。
置き竿にしてしばらく待ち、残ったコマセを出し切ろうと竿を軽くしゃくると、いきなりズドン!
おおっ、と思うまもなく相手は疾走開始。
実はこの前に他の人に2kgくらいのヒラマサが上がってたんです、わたしもこいつはヒラマサだと確信。ファーストランを親指ドラグでいなします。
船長から、「いーさんきたのー?」の問いにも「あおもんだよー」と返事。
10mほど糸出されてから、浮上作戦開始。でもなんかヒラマサっぽい反撃ではないです。
中層での暴れ方がどうもマダイっぽい。でも、マダイだと宣言して間違ってたら恥ずかしいので^^;、青物のような顔してやりとりします。
ハリスを手繰るとテンション一定、これはマダイで間違いないですね。
(写真提供:千鯛丸)
タモに収まったのは2.73kg(デジタル秤で軽量)のウルトラースーパーパーフェクトビューティフルなマダイさん。
久しぶりにこんな綺麗なマダイみましたよ。
後ろのおっさんがむさいのでなおさら美しく見えます^^;
いやぁ、こういう真鯛が釣りたかった、満足です(^^)
その後もいろいろ外道交じりで釣りながら、台風準備で港が混むため通常より30分早めの沖上がり。
私が釣ったのはマダイ、ハナダイ、イサキ、ヒラソウダ、カワハギですが、船では他にヒラマサ、カンパチ、イナダ、カイワリ、イラ^^;と多彩な外道でお土産十分でした。
ヒラマサを釣った方からういろうのおすそ分けをいただきました(^^)
ういろうって名古屋の専売特許かと思ったら、山口にもあるんですね、知らなかった。
豆子郎のういろう、美味しかったです、ごちそうさま(^^)
港に帰ると、他港からの避難船はすでに係留完了。かどや丸、三喜丸ですね。
千鯛丸もこれから台風への準備です。
南西風に備えて普段とは逆に船を付けてます、ちょっと珍しい写真ですね。
そんなこんなで、重いクーラーを下げての帰宅となりました。
千倉沖のマダイ、これからが期待十分の時期ですよ。
さて、家に戻って魚を捌きます。
定番外道のイサキは6尾、マダイ場では良型が混じりますよ。
ハナダイは小ぶりながら塩焼きには好適。
ひとつちびマダイが混じってますが、針飲まれたためお持ち帰りのもの。
ヒラソウダ。これが釣れると秋を感じます。
アカムツ餌にすると絶大の威力を発揮する魚ですが、今回は自分で食べます。釣ってすぐに潮氷でキンキンに締めてお持ち帰り。
本ガツオよりも美味しいという人も多いです、私もそう思います。
卸すとこんな感じで、血合いが少ないんですよね。
血合爆弾のマルソウダと混同している人が多いですが、別物。
もちもちの刺身の出来上がり。
ワイルドさでは本ガツオに軍配が上がりますが、身質のきめ細やかさと上品な味がヒラソウダの持ち味。
そしてビューティフルなマダイ。もちろん女の子ですよ。
こういう魚は人には渡さず自分で包丁入れます(^^)
胃袋を開くと、食べたばかりのオキアミがぎっしり。
こんだけ活発に餌を食ってるマダイも珍しいですね、そんな状況であれば攻め方ももう少し工夫した方が良かったです。どうも千倉沖のマダイはいまだに悩むことが多いです、ハートを掴むにはまだまだ通わなければいけません。
なんか包丁を入れづらいなと思ったら、鳴門骨がありました。
この骨はマダイの優良マーク、身質も締まっていて透明度も高い上等の品もんです。
兜はすっぱり割ります、これがまた美味。
大きい身なので引き方を工夫。
これで半身の背身ひとつだけです。食べ応えも十分。
翌日日曜はどこの船も出なさそうなんで、ワインを空けてバタンキュー。
数多の種類の沖釣りがありますが、やはりコマセダイが一番おもしろおいしい、その典型な一日でした。
[千倉港 千鯛丸]
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下記地図は集合場所&出船場所
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