廻り道

『シューカツ』の ど真ん中に居るはずの姫１。

大きな波に乗り切れず放りだされてしまった。

それでもリクルートスーツの鎧をまとい

果敢に企業へアタックして行く学生さん達は

どの子も満身創痍の心持であろう。



どんどん痩せて日に日に無表情になって行く姫１。

いくら呑気なわたしでもいい加減気付いた。

このままでは駄目になってしまう．．．．


一旦、『シューカツ』から離れて

本来の姫１の力が発揮できる事をじっくり考える。

簡単に答えなど出ない。

ジリジリと時間の砂が胸の奥に溜まって固まりになって行く。

時に現実逃避に見え時にハメをはずし過ぎ...


と、２年前に諦めたはずの望みが暗い淵の底で光っているのが見えた。

もう一度その光を掌に取り戻そう。

時間がかかっても良いじゃない。

長い人生の２年分　どうって事ない。


宛てもなく彷徨うのは辛すぎるけれど、たとえ遠くでも旗が見えていたら

少しずつ近づく努力を休まなければ良い。

器用な生き方は出来なくても実直に生きている姫１には出来る。


何でも自分で抱えずに上手く行かない時には

「ママのせいだ！」と責任をなすりつけちゃえ！




泣き笑いの顔で姫１は言う

「大丈夫だよ、今度は大丈夫。」




いつまでも応援し続けるよ。

もう、ヤメテと言われるまで...。







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