夏時間と冬時間(平常時間)

日本で夏時間・冬時間があったの知ってます?
あったんですよ。もちろん僕が物心付く前ですがね。
昭和の25年か6年か。。。その辺のことらしいんです。
まだ、進駐軍が居た頃の話ですよ。
つまり、アメリカ人の薦めがあったのでしょうね?
ところが一度やって止めになったそうですよ。
日本人にとっては評判が悪かったらしいんですよ。
僕のオヤジに尋ねたら、そんなことを言っていました。
僕が初めてカナダに来た時には、この夏時間と冬時間というのがすごく合理的な考え方だと思ったデスね。
つまり、4月の第一日曜日に一時間時間を早めるんです。
どうなるかというと、日が長くなったような気になります。
つまりお日様がなかなか沈まないわけですから、仕事を終えてから外で遊べる時間が多くなるわけです。
カナダ人は残業というものを、まずしませんからね、仕事から帰ると、ゴルフをしたり、つりをする人もけっこう居ます。
つまり、日本人と比べればよく遊ぶ国民です。


日本人は平日によく遊ぶ習慣というものがありませんから、昼が長いと時間をもてあましてしまうんでしょうね。
だから、昼が長くなったからといっても、ちっともありがたくない。
それより、一時間早く起きて仕事に行くほうがつらい。
これが夏時間を2度とやる気にならなかった大きな理由だと、僕は勝手に決め込んでいます。
しかし、元々、遊ぶために夏時間を採用したのではなく、戦争中に省エネのために、そうしたんだという事を聞いています。
どっちにしても、合理的な考え方だと思いますね。
こういう合理的な考え方を持っていたから、あの戦争に連合軍は勝ったんでしょうね。(?)
冬時間(平常時間)って分かります?
10月になると一時間遅らせるんです。
走っている電車はどうすると思いますか?
10月の最後の日曜だと思いましたが、午前2時になると時間を一時間戻すことになります。
つまり、午前2時が午前1時になるんですね。
この時、走っている電車はどうするのか?
日本では考えもつかないことが起こりますよ。
何と、その場に止まって一時間待つのです。
「ウッソー」と思うでしょう?
しかし、これ、ほんとの話なんです。
寝台車で眠っているならまだいいんですけどね。普通車で座っている人には手持ち無沙汰ですよ。
真夜中ですよ。気を利かせてどこかの駅にでも止まれば、近くの食堂にでも行って腹ごしらえをすることが出来ると思うのに、そうしないんですよ。
まあ、真夜中の2時に開いている食堂はありませんしねぇ。

とにかく、きっちりと午前2時になるとその場に止まって一時間待つのです。
そして走り出す時間は?
それが午前1時なんですよ!
乗客は腕時計の針を1時間戻します。
世にも不思議な光景でしょう?!!!
日本でなら笑い話になるんですが、笑い出す人はもちろん誰も居ませんよ。
みな真面目な顔をしたまま、不平もこぼさずに、お行儀良く一時間待ちます。
信じられます??
これほんとに、ほんとの話ですよ。
何しろ、僕、カナダに通算で20年住んでいますからね。うそはつきません。


この状態で1時間待たされたら、おそらく乗客は暴動を起こすでしょうね。

もちろん、この超満員列車はカナダのものではありません。インドのものです。
しかも時間が変わるのは草木も眠る丑三つ時(うしみつどき)ですから、
1時間停車したら、この連中は線路の脇で眠りこけてしまうでしょうね。
カナダの電車というのは、こんなにスシヅメにはなりませんから、まず外に出て眠る人は居ません。
でも、とにかく、日本では信じられないようなことが起こります。
実はこの記事は2004年4月3日にGOOの日記に書いたものです。
たまたま昨日(バンクーバー時間で30日の日曜日)の午前2時に冬時間に戻ったので、この記事のことを思い出して、ちょっと編集し直してここに書いたというわけです。
2004年3月29日にGOOで掲示板を立ち上げて2004年9月いっぱいまでやっていました。
意見の相違で退会処分を喰らいました。
立ち上げた頃の日記を読み返すと懐かしいです。
僕は常にバックアップしていますから、たとえ削除されようが退会処分を喰らおうが、ほとんどの記事を保存してあります。
上の記事に対してGOOのno_tenkeyさんから次のような返信を掲示板にもらいました。
From http://members.goo.ne.jp/home/no_tenkey/main
To denman
at 2004 04/03 20:54 編集 返信
残業が沢山出来る。でも、手当ては出ない。
残業が沢山出来る。でも、手当ては出ない。
サマータイムをご存知ですか。私と同世代と推察致します。
間違いだったらゴメンナサイ。
季節による昼夜の時間が極端に違う高緯度地方での習慣でしょう。
日本でも北海道くらいになれば受け入れられるかもしれませんが、
実際問題としては時計の修正が面倒です。
昔は柱時計、目覚まし時計、親父の腕時計くらいしかありませんでした。
今は携帯電話からテレビ、ビデオその他諸々。20以上あるでしょう。
アメリカの時計コレクターが修正に1週間かかるとぼやいてました。
それに、日本は低緯度。バクダッドは熊本と同じくらい。
イラク戦争になるまで私も知りませんでした。ハズカシイ。
実はGOOの掲示板に初めてもらった投稿がこの記事だったのです。
もう19ヶ月前のことになりますねええ~。
懐かしいです。
この投稿に対して僕は次のような返信を書きました。
To http://members.goo.ne.jp/home/no_tenkey/main
From Denman
at 2004 04/10 13:53 編集 返信
RE:残業が沢山出来る。でも、手当ては出ない。
>サマータイムをご存知ですか。私と同世代と推察致します。
>間違いだったらゴメンナサイ。
たぶん同世代でしょう。生まれは戦後です。
>季節による昼夜の時間が極端に違う高緯度地方での習慣でしょう。
>日本でも北海道くらいになれば受け入れられるかもしれませんが、
>実際問題としては時計の修正が面倒です。
確かにそうですね。しかし、私は、腕時計持ってませんし、私の家には時計が一つもありません。テレビもないほどですから。時報はラジオとコンピューターです。
でも、コンピューターでは自動的に夏時間と冬時間を設定してくれるので、初めてこれに気づいた時には、さすが天下のマイクロソフトと思いましたね。
>昔は柱時計、目覚まし時計、親父の腕時計くらいしかありませんでした。
>今は携帯電話からテレビ、ビデオその他諸々。20以上あるでしょう。
確かに便利になりましたねェ~~
>アメリカの時計コレクターが修正に1週間かかるとぼやいてました。
>それに、日本は低緯度。バクダッドは熊本と同じくらい。
>イラク戦争になるまで私も知りませんでした。ハズカシイ。
誰でも必ず「初めて」がありますからね。早いか遅いだけの違いですよ。ははは。。。
no_tenkeyさんがどうしているだろうと思って、初めて彼のサイトを訪れました。
まだやってましたよ。
立ち上げたのが2004年3月3日です。僕は3月29日でした。
同じ頃に立ち上げていたんです。
僕は、当時、自分のサイト作りに忙しくって他の誰のページも訪ねていなかったのです。
4月下旬になってから、ボツボツと他のメンバーのページに訪問するようになりました。
結局、これまでno_tenkyさんのサイトには行かなかったのです。
もう退職されたそうですが、
プロフィールの文章を読むと、味わい深いことが書いてありました。
“枯れて、今なお健在!”という印象を持ちました。
風雅な枯山水の庭を眺めるような、。。。そんな感じで読ませてもらいました。
ついでに、“時間”ということをしみじみと考えてみました。。。。
