紫式部は妾か?(PART 3 OF 3)
祗王と仏御前と平清盛のお話を持ち出してきて、デンマンさんはまたこじつけようとなさるのでござ~♪~ますか?
やだなあああぁ~、そのような人聞きの悪い事を言わないでくださいよう。藤原道長は紫式部と不倫関係にはならなかったのですよう。だから、藤原氏は平家のように呆気なく滅びる事はなかったのです。
つまり、平清盛は不注意に祗王と仏御前と関係を結び、その事が平家の滅亡につながったとデンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?
その通りですよう。
信じられませんわ。
あのねぇ~、清盛は女性の扱い方を知らなかったのですよう。。。いや、女性と限ったことじゃない。人の扱い方を知らなかったのです。
そうでしょうか?
だから、人を育てようともしなかった。。。それで、清盛が亡くなると平家は、はかなく滅亡してしまった。なぜならば、清盛の跡を継ぐ人物が居なかったからです!
つまり、清盛は人を育てられるような人ではなかったと、デンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?
そうですよう。女性の扱いを知らない男に、どうして人が育てられるか!?
つまり、女性の扱いを知らない平清盛は、人を大切に育てる事もおろそかにしていた。。。その事が祗王と清盛の関係によ~く表れていると、デンマンさんはおっしゃるのですか?
その通りですよう。卑弥子さんだって、自分で説明した事をじっくりと読み直せば、そう思うでしょう?
そうでしょうか?
とぼけた事を言わないでくださいよう。卑弥子さんは京都の女子大学で「日本文化と源氏物語」を講義している准教授なんですよう。んも~~
また。。。、また。。。、あたくしの職業を持ち出してきて、デンマンさんは必要以上にあたくしにプレッシャーをかけるのでござ~♪~ますか?
やだなあああぁ~。。。僕は、そんな意地の悪い事をしませんよう。清盛よりも祗王の心の方が人間としてどれほど素晴しい事か!ミーちゃんハーちゃんだって卑弥子さんの説明を聞けばすぐに分かるのですよう。
それは。。。あたくしだって、ある程度は分かりますわ。仏御前(ほとけごぜん)は尼になり清盛のもとを離れて祗王の住む祗王(ぎおう)寺へ行ったのですもの。。。やっぱり、清盛の心よりも祗王の心に打たれたのでござ~♪~ますわ。
その通りですよう。
でも。。。、でも。。。、その事と道長様が紫式部と関係を持たなかったという事が関係あるのでござ~♪~ましょうか?
もちろん関係ありますよう。
どのように。。。?
卑弥子さんは藤原家に伝わっている“バイブル”を知っていますよね?
あのォ~。。。道長様はキリスト教徒だったのでござ~♪~ますか?
やだなあああぁ~。。。、んも~~。。。とぼけた事を言わないでくださいよう。卑弥子さんは、僕の歴史サイトのマスコットガールも務めているのですよう。次の記事を読んだことがあるでしょう?
■ 『マキアベリもビックリ、
藤原氏のバイブルとは?』
もちろん読みましたわ。
だったら、“藤原氏のバイブル”がキリスト教とは関係ないことぐらいは知っているでしょう?。。。笑ってもらいたくって、愚かな質問をしたのですか?も~~
うふふふふ。。。ど忘れしていたのでござ~♪~ますわぁ。ごめんあそばせぇ~。。。んで、そのバイブルがどうしたのでござ~♪~ますか?
あのねぇ~、“バイブル”の中には「八徴の法」という人物の本性を見抜く八つの方法が載っているのですよう。
「八徴の法」
1) 質問してみて理解の程度を観察
2) 追及してみてとっさの反応を観察
3) 間者をさしむけて内通を誘い誠実かどうかを観察
4) 秘密を打ち明けてその人徳を観察
5) 財政を扱わせて正直かどうかを観察
6) 女を近づけてみて、人物の堅さを観察
7) 困難な任務を与えてみて勇気があるかどうかを観察
8) 酒に酔わせてみてその態度を観察
なんだか、エゲツナイことが書いてござ~♪~ますわねぇ~。
そうでしょう。。。でも、人間の本質を突いていると思いませんか?人間の弱いところ、痛いところを見極めて、なかなか意味のあることを言っています。もちろん、まともなことも、たくさん書いてあります。くだらないことばかり書いてある本だとしたなら、藤原鎌足が見向きもしなかっただろうし、結局、現代まで伝わらなかったでしょう。
それで、上の「八徴の法」がどうだとおっしゃるのでござ~♪~ますか?
6番ですよう。
「女を近づけてみて、人物の堅さを観察」でござ~♪~ますか?
そうですよう。藤原家は『六韜(りくとう)』の教えを忠実に守ってきた。だから、平家のように滅びる事もなかった。「八徴の法」も『六韜(りくとう)』に書いてある。
それで。。。?
つまり、弱みを見せてはダメなのですよう。藤原氏の間でも権力闘争が続いていた。道長の系統は藤原北家だけれど、それ以前に権力を握っていたのは藤原南家だった。
藤原南家は権力の座から落ちてしまったのでござ~♪~ますか?
そうなのですよう。南家の仲麻呂(なかまろ)は術に溺れてしまった。
具体的には、どのように没落したのでござ~♪~ますか?
仲麻呂の子供には藤原朝狩(あさかり)のように壮大なビジョンを持っている人が居た。人の扱いもうまくて、その当時大和朝廷が頭を痛めていた荒蝦夷(あらえびす、あらえみし)とも戦わずして服従させる事ができた。たぶん、生きていれば東日本連合王国を築いていたかもしれませんよう。
。。。んで、どうなったのでござ~♪~ますか?
藤原仲麻呂の乱で仲麻呂も朝狩も殺されてしまった。朝狩は父親よりも頭が良くて、人の扱いもうまかった。血がつながっていなかったら父親と行動を共にしなかったでしょう。でも、仕方なしに父親に従ったのですよう。詳しい事は次の記事を読んでみてください。
■ 『枕詞とロマン (2009年5月15日)』
仲麻呂は術に溺れたと、デンマンさんは見ているのでござ~♪~ますか?
そうですよう。
“策士、策に溺れる”
このような自分の一族の失敗から充分に学んでいる道長は、自分の弱みを見せない。弱みを見せれば付け込まれる事を知っている。道長は権力闘争の真っ只中に居ましたからね。。。
それで、女性に対しても慎重だったと、デンマンさんはおっしゃるのでござ~♪~ますか?
その通りですよう。もし、道長が平清盛のように女性に対して、すぐに手を出すような男なら、また、仲麻呂のように策を弄しすぎたとしたら、藤原北家は現在まで生き残れなかったでしょう。
藤原北家は、現在でも存続しているのですか?
そうですよう。昭和時代に近衞文麿(このえ ふみまろ)首相を出した近衛家は藤原北家の主流ですよう。
つまり、藤原家を存続させるために道長様は自重自戒(じちょうじかい)しながら政権を維持したとデンマンさんは見ているのでござ~♪~ますか?
そうですよう。道長が女性にだらしなかったら、藤原北家は、現在まで存続できなかったでしょう。
そうでしょうか?
平清盛と比較してくださいよう。僕よりも、卑弥子さんの方が詳しいでしょう?どうなのですか?
分かりましたわ。でも、なんだかデンマンさんの理屈に巻かれてしまったような気が致しますわ。
卑弥子さんは、僕のこじ付けだと言うのですか?
いいえ。。。こじつけとは申し上げませんわ。でも、もっと道長様の身近なところに証拠があるのならば、すぐに納得がゆくのですけれど。。。
分かりました。だったら、身近な証拠も見せますよう。。。でも、記事が長くなったから、その証拠は別の機会に書きますねぇ。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ~。。。
またですわよう。また、お預けですわ。
デンマンさんの記事は、どうしても長くなってしまうのですわ。
引用が多いからですわよう。
でも、仕方ありませんわ。
とにかく、まだ面白い話が続きますう。
どうか、あなたも、またあさって読みに戻ってきてくださいね。
では、またねぇ。。。
ィ~ハァ~♪~!
メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
“女を近づけてみて、
人物の堅さを観察”
う~~ん。やっぱり、エゲツナイですよね。
ちょっとやりすぎではないかと思います。
でも、その目的とするところは分かります。
ただし、現在、これをやると、
基本的人権を無視している!
そう言われそうですよね。
女性を近づけて見なくても、
男性が女性と、どのようなお付き合いをしているのか?
それを見れば、だいたい分かりますよね。
ところで、英語の面白いお話を集めました。
時間があったら覗いてみてくださいね。
■ 『あなたのための愉快で面白い英語』
卑弥子さんには、ちょっと信じがたいような
恋物語がありますわ。
関心があったらぜひ次のリンクをクリックして
じっくりと読んでみてくださいね。
■ 『平助さんが卑弥子さんに恋をしたのがウンのつき』
(2005年5月3日)
では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
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