獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

NHKのど自慢名場面特集 を見た。

2006-12-26 20:40:29 | 網膜色素変性症と私
  番組年末編成。毎日見ているNHKのクローズアップ現代も年末休み。

  その代わりにNHKのど自慢の名場面特集。1人の男性55才の男性。なんの歌かわからないが、とってもきれいな声で歌う男性。

  ステージ上。歌う男性の傍らにはクリーム色の老犬。老犬特有のたるんだ皮膚。垂れ下がった目。ラブラドール。11才の盲導犬。

  おとなしいかしこい盲導犬。

  この55才の男性。光も感じられない視力。病名は私デスペアと同じ網膜色素変性症。30代半ばに異変に気付き病院へ。そこで将来失明宣告。

  美声男性<「見えなくなってまっくらになって怖いってことはないです。逆に見えなくなっていく、だんだん急激に視野が狭まっていく坂道をおちていくように。1週間まえまで見えていた障子の格子がだんだん見えなくなっていくのがわかる。そういう時が一番イライラしましたね。」

  まっくらになったら恐怖といらだちともどかしさでおかしくなってしまうんじゃないかと思う私デスペア。でも男性いわくそうじゃないらしい。ちょっとほっとする。

  もちろん私もまっくらになるまでに点字やパソコンの音声読み上げや白杖訓練を受けるつもりである。網膜色素変性症が進行したら、3年ぐらい会社を休職して、訓練をうけるつもりだ。

  いまから心の準備をしておかなければ。

  この美声男性。今は鍼灸マッサージ師。以前は農業。私は結婚もせず、養うべき子供もいないのでこの男性のように働き続けなければならないってことはないだろう。

  けれどできることなら司法試験に合格して弁護士資格をとって、盲目の弁護士として、簡単な法律相談なんかをして、ちょっとばかりの尊敬と憐れみと親切を近所の人からもらいながら、生活していきたいものだ。

  年があければ1月25日から司法試験(旧司法試験)の願書が配布される。来年でとうとう10回目の司法試験受験。

  35才がどうやらターニングポイント。それまでになんとか司法試験にうかりたい。

コメント
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