獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

須藤茉麻と2ショット撮影&握手(FCカード3,000ポイント特典)をしてきた。

2010-05-30 20:56:38 | モーニング娘。と私
 昨日は梅田で茉麻へのプレゼントを買って、その前に事前にハローファンクラブに電話をして、私は目に障害があり、暗い通路やせまい通路だと手引きが必要だとお願いしていて、それに茉麻の青いアロハシャツもクリーニングにだしていて準備万端。

 そして今日は0520に起床して、1時間ほどかけて茉麻へのファンレターを書く、手書きだと時間がかかるので、気持ちはこもっていないように見えるけどワープロで作成した。ファンレターには私が須藤茉麻を好きにあったきっかけと、今ツアーの感想と茉麻のダンスに元気をもらっていることへのお礼、タカラヅカグッズをプレゼントする理由などを書いた。

 家を0740に出てなんばにはなんとか0850には着けた。日曜朝ということで駅にひとすくなく、網膜色素変性症で視野が極端にせまく人ごみはよぼよぼ歩きしかできない私でもなんとかスムーズにいけた。

 今回の2ショット撮影握手では、3つのことを茉麻に伝えようと思っていた私。

 まず一つは今ツアー最初の曲マジグッドチャンスサマーの中盤で茉麻と千奈美が数秒間だきあってなにかこそこそ話をしている場面があるのだけど、その時なにをはなしているの?

 二つ目は、べりつぅで話題になっていた茉麻のちっちゃくて丸い爪、つけ爪とかしていない爪をみせてもらおうってこと(今思えば変なお願いだよなぁ・・・笑)

 三つ目は、お手紙とプレゼントもってきたので読んでください

 以上3点を伝えようと思っていた私。



 デスペア的2ショット撮影

1、あまりテンションがあがらない。

 2ショット撮影も3回目になると、2ショット撮影の限界というか握手会の限界を痛感している私。2ショットを撮影して握手して二言三言会話をしても、こちらが思っていること伝えたいことの10%も伝えられないことを思い知らされる。それに握手のだいご味である、まさに手の届く位置でメンバーを凝視できるという醍醐味は私は味わえない。視野狭窄のため握手距離だと相手の顔の全体を認識することができない・・・・。前回の前々回の茉麻と千聖の2ショット握手のときの私の目から見えたのは、彼女たちのなぜか左目・・・なぜだろう。

 今回はなんばハッチの5Fのフロアでの撮影で窓がなく私の目からすると薄暗い場所での待機そして撮影だったのが、残念なことに私の目ではもはや茉麻と目線を合わせることもできなくなっていた。かすかに私の視界に入ってきたのは、今回のコンサートで一番はじめに茉麻が身につけている青紫グレー色の大きなリボンの一片がかすかに見えた。その見慣れたリボン(茉麻のこのリボンはまるで江戸時代のかわら版を配る人みたいであまり好きではない)から、おそらく茉麻はコンサート出だしのあの衣装なんだなと推測。できあがったポラを見て見込み通り。


2、茉麻との2ショット撮影握手レポ

 ・壁のこっち側で待機する私たち、壁の向こう側(正確には壁にそって歩いて左折したその場所)から茉麻と千奈美のひそひそ声が聞こえる。ただそれが女性スタッフの声か判別つきにくいので待機者なんの反応せず。その後、数名ずつヲタがよばれていく、茉麻の元気な応対する声が聞こえてくる。待機場所からは残念ながら子の様子は見えない。数名ずつよばれて、1番目の人が撮影しているときは2、3番目の人はその様子は見れる。

 ・私ともう何人かが呼ばれる、悲しいかな、私は1番目・・・。っていうことは他の人が撮影しているところを見られない。っていうことは、どこに茉麻がいて、どこに椅子があるのかすら把握できない。背のちっちゃい女性スタッフに手引きされていきなり撮影場所撮影椅子に行く。

 ・そちらの椅子に座ってくださいと女性スタッフ。だけど私の目ではすぐには把握できない。椅子を数秒間手さぐりで探す(このとき何度か女性スタッフにこちらですあちらですと言われる)。その時気付く、えっ椅子があるってことはもしや茉麻はこの椅子のとなりにいるのか!!!。まさしくそのとおりだった。椅子の背もたれがどこにあるのかわからず、しかたなく仕方なく椅子のお尻の部分を手さぐりでさわりながら、そこに座る。おそらくこちらが正面だろうと思うほうを見る。このとき茉麻を視認できず・・・・がっくり・・・。

 ・茉麻の気配を私の左肩で感じる。私「こんな感じで」とポーズを指定する。付き合ってるの片思いの「胸キュンだわ~♪」の茉麻パートの茉麻の振りの両手をパァーと左右に広げるポーズをする私。すると茉麻「こうですね!」。茉麻の声が聞こえてきた!。だけど私は茉麻を視認できず・・・。まずはカメラレンズを探すべきとおもった私。だけどカメラレンズどころかカメラスタッフも見つけられず、しかたなくこのへんだろうと目線を送る

 ・フラッシュがたかれて(と思う)撮影終わり、3回目なので撮影のあとに握手だと知っていたの椅子からたちあがり左をむく私。このときも残念ながら茉麻の顔を視認できず・・・・・。かすかに見えたのは大きな青紫グレーの頭につけているリボン。今思えばリボンがみえたのなら、その下に茉麻の顔があるのだからゆっくり視線をおろしていったらよかったなぁ・・・。

 ・両手を出すと茉麻が手をに偽てくれる。このときも私の目線は茉麻をとらえらえず・・・茉麻からしたらどこを見ているのか不思議に思っただろうね。

 ・手をにぎられる集ん間ぐらいに私から「いつも元気をもらっています」。茉麻「ありがとうございます。」

 ・それから事前の計画を実行する。私「手の爪みていいですか?」。茉麻「はい!」。握手していた茉麻の右手を、私の左手のひらにのせる。そして目を茉麻の手に近づける。茉麻の手は光輝いていて(照明があたっていただけなんだけど)、私の網膜色素変性症な目では明るすぎてハレーションをおこして、白くぼやけて、正確にいうと肌色明るくぼやけてなかなか茉麻の爪を視認できない・・・・。はぁ・・・茉麻の顔どころか爪さえも見れないのか・・・(今思えばなぜこんなに私が茉麻の爪に固執したのか理解できない(笑))

 ・茉麻の左手甲に私の目を近づける。その近づける動作は視覚障害者特有の動作。自分の爪を見ている自分のファンに対して茉麻が一言。

  从o゜ー゜从<「見えますかぁ?」

 (今レポを書いていて笑いがこみあげてきた。なんだこのアイドルとおかしなファンの一連のやりとりは、まったく滑稽だな。)

  やさしいね茉麻は、私の目を気遣ってくれての一言。あまりにも滑稽な私の行動お願いを否定せず、拒否せず、ただ受け入れてそして気づかいの言葉をかけてくれた茉麻。茉麻ママと梨沙子から呼ばれるのもうなづける。母性の本質を見たね。

 ・見えますかぁと茉麻から聞かれても、無視する私。無視っていうか、実は茉麻に見えますかぁと聞かれた時はまだ私の目が明るさになれていなくてぼやけて見えていない状態だったため、あえて「見えません」と答えたくなかったので、結果的に無視してしまった。そのすぐ後に徐々にまあsの手の爪が見えてきた。

 ・見えた茉麻の爪は茉麻自信が言っていたような丸いちいさな爪ではなかった。私は茉麻のそのトークからてっきり足の指の爪みたいな平べったい四角の爪、あるいは、赤ちゃんのまだ爪が指先までしっかり生えていないちっちゃな爪を想像していた。そしてそんなかわいらしい爪を見て「かわいい爪ですね」と想定問答を考えていた私。しかし、茉麻の爪は決してそんなちんちくりんなかわいらいい爪ではなく。女性らしい先が細くなっている指ににつかわしい、指先に行くにつれて少し細くなるきれいな女性の爪だった。爪はよく手入れされていてかすかに白い部分が見える程度で、爪の表面はピカピカつやつやしていた。爪は私のとくらべると確かに小さいが、それは女性の指が小さいための小ささであって茉麻が言うような丸くてちっちゃいってことはなかった。

 ・そんな女性らしい茉麻の爪を見て、私は心の中でこう言う「ぜんぜん変な爪じゃないな」。爪を見始めて3秒以上たっていたので、茉麻の爪を見た感想を一言も言わず、「はい!」言って、顔をあげて茉麻の顔はやっぱり視認できないけども、茉麻に最後に「がんばってください!」と言い、まーさが「ありがとうございました」と言い、手を離して、振りかえり立ち去る私。色紙とポラをあわてて手渡すスタッフ。

 ・再び待機場所にもどって、ポラから絵が浮き上がるのを待つ。そこには私の手の平の広げ方とはくらべものにならないぐらい美しくしっかり手の指をひらけてのポーズをしてくれている茉麻がいた。茉麻の顔はとても白くうつっていた。私も色白といわれるのだが、私には照明があたっていないせいもあり薄暗く、アロハシャツに似合うちょっと焼けた肌みたいにうつっていた。


3、2ショット撮影握手後テンションがあがった!

 ・撮影握手後、女性スタッフに手引きされて私だけエスカレーターでなくエレベーターで出口まで行く、この女性は来る時も私も手引きしてくれた女性。私だけ一人ぽつーんとまたされて、他の人がエスカレーターでおりたあとしばらくその場所で待たされた。どうやらその場所からエスカレータまでの通路はさっき茉麻がいた撮影場所をとおるため、私とメンバーを鉢合わせさせないように、メンバーが撤退したあとに私がその通路をとおっていくもよう。

 ・だれもいなくなったともった通路を手引きされてあるく私。私「もうメンバーはいないんですね」。スタッフ「そうですね」。その後何人かの他の女性スタッフが「ありがとうございました」と私に声をかけてくれて。エレベーターの中で、私「やっぱり須藤茉麻はかわいいですね」。スタッフ「そうですね」。一人ヲタの私にとっては私の茉麻評を聞いてくれて同意してくれたのはこの女性スタッフがはじめてかもしれない。「ただ、ここは照明がくらかったので、須藤さんがよく見えなかったのがざんねんです。」。スタッフ「またの機会によろしくおねがいします」セールストーク。それに対して「がんばります!」と私。

 ・2ショット撮影握手から4時間後1400スタートのBerryz工房雄叫びコン昼。その最初のMCでキャプテンが、「ネイルをしたんです。ほら どうですか?あぁ見えないか、今度ポケモーでアップします」。するとその話題に茉麻がはいってきた。茉麻「じゃぁ私のこのちっちゃくて丸い爪もアップしようか」

 ・この茉麻のトークは午前中、私が茉麻の爪を凝視したから出たトークなのかと思い。うれしくなった。その後のコンサート中も視力0.1の私の目ではなんども茉麻と目が合った。今まで参戦した8公演の中で今回が、2ショット撮影握手で茉麻を身近に感じられたこともあり、一番楽しかった。事実はどうあれ、そう信じれば、信じさえすれば、人生幸せだなと確信した。

 
コメント (2)
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