獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

旧司法試験は今年でラスト(私は受験せず)

2010-05-09 18:08:21 | 司法試験と私
 私にとって20代、とくに24歳から31歳ぐらいまでは1日4時間ぐらいのアルバイトで手取り10万円でのこりの時間は司法試験に打ち込んだ。といいたいところだが、テレビもみずに本当に毎日5時間以上勉強したのははじめて択一に受かった2回目受験のときだった。

 その次の年も択一に受かった。けど2年連続択一に受かっても、なぜか論文の勉強はほとんどしなかった、というか勉強自体しなかった私。いま思うともったいないが、部屋に閉じこもって考えが内向きになると、ネガティブになってしまう。

 網膜色素編症な私デスペア。徐々に視野が狭まって行く病。そんな私がいま論文の勉強して弁護士になったところでバリバリ仕事をやれるのか、いまのこの努力に見合う成果を私を獲得できるのか?とネガティブシンキング。弁護士になっても障害者だと好きなあのこと結婚はできないだろうし・・・。

 いまおもえば、その時から10年たった今でも目は見えている。その時にたった1年必死で勉強していれば、弁護士になっておかねためてまだ視野狭窄がさほど進行していなった20代のときにもっとハロのイベントや握手会やハワイツアーにいけていたなぁと、今思う。フィジカルに視野狭窄な私だが、精神的にも視野狭窄になっていたのがくやまれる。

 その当時にハロプロに出会っていたらちがっていたかもしれない。

 最後の司法試験の択一試験の今日は、競馬のNHKマイルCの勝ち馬を予想し、スマイレージの主演声優アニメの「リルぷり」にかけて、リルだばるとサンライズプリンスを軸に3連複をネットで購入し、ちょうど試験時間中の1540に競馬中継をみて私の予想が外れてくやしくなり、その後、買ったばかりのウォークマンの曲に歌詞データの取り込み作業。そんな1日。

 昔大学生のころ、寝坊して必須の単位の試験を受けられなくて、罪悪感からまた2度寝していた私。ただ今日司法試験を受けない自分自身に罪悪感も失望感もない。ただただ普通のハロプロのコンサートがない休日を過ごす。

 初恋と司法試験は叶わないものなんだね。

 逆に言うと初恋を成就させたり、司法試験に合格できた人はすっごく幸せなごくわずかな人なんだと思った。

 ありがとう司法試験。あなたは私の青春そのものでした。


コメント (6)
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