最近読んだ本。網膜色素変性症な私デスペア。読むtといっても録音図書(デイジー図書)を聞くことを読むという。
宮本輝の「星々の悲しみ」という短編集と湊かなえの「母性」を読んだ。
星々の悲しみははじめて読むものとおもっていたが10年ほど前にも読んでいた。その10年前、私がまだ大学受験生だったころの円台分の問題に宮本輝の「北病棟」が題材になっていた。大学に受かればその短編をちゃんと全部読んでみたいと思っていて一度読んだ。そしてまた読んだ。高校生のころは大阪の街なみがイメージできなかったが今では中之島の中央図書館などイメージできる。ただ具体的にイメージできるからと言ってその小説からうける感動は比例しない。いつその小説を読むのかが大事だな。
湊かなえの母性はもものハンドクリームをぬってあげるところあたりから涙がとまらなかった。最後のどんでん返しもいいね。
小説はなにかが欠けている人を主人公とするものだな。その欠落に共感し、その欠落がうめられていくのを読者を追体験し、現実では埋められない欠落を小説の中でうめることができる。
いわゆるヲタクというのはどこかなにかが欠落している人間なので、ヲタクを主人公にした小説はあれば共感できると思う。
機能直木賞を受賞した朝井涼?の「桐嶋、部活やめるってよ」は同じ高校の数人の高校生の視点からの物語をオムニバスであつめた短編集のよう。同じ高校にかよいなんてことはない高校生活をおくっているそれぞれの主人公たちも実はいろいろな問題をかかえていたり、人から見ればつまらない人間にうつるのにその当人は実に満足だったりと、多面的におもしろい。このような物語の書き方は湊かなえにもいえる。あるひとつの事件はこちらからみればこうだが、あちらからみればそうじゃない。
朝井さんか湊さんには、アイドルコンサートに集うヲタクのそれぞれの視点から物語を語ってほしいな、そして最後にそのアイドルの視点からの物語で短編集をしめくくってほしいな。
宮本輝の「星々の悲しみ」という短編集と湊かなえの「母性」を読んだ。
星々の悲しみははじめて読むものとおもっていたが10年ほど前にも読んでいた。その10年前、私がまだ大学受験生だったころの円台分の問題に宮本輝の「北病棟」が題材になっていた。大学に受かればその短編をちゃんと全部読んでみたいと思っていて一度読んだ。そしてまた読んだ。高校生のころは大阪の街なみがイメージできなかったが今では中之島の中央図書館などイメージできる。ただ具体的にイメージできるからと言ってその小説からうける感動は比例しない。いつその小説を読むのかが大事だな。
湊かなえの母性はもものハンドクリームをぬってあげるところあたりから涙がとまらなかった。最後のどんでん返しもいいね。
小説はなにかが欠けている人を主人公とするものだな。その欠落に共感し、その欠落がうめられていくのを読者を追体験し、現実では埋められない欠落を小説の中でうめることができる。
いわゆるヲタクというのはどこかなにかが欠落している人間なので、ヲタクを主人公にした小説はあれば共感できると思う。
機能直木賞を受賞した朝井涼?の「桐嶋、部活やめるってよ」は同じ高校の数人の高校生の視点からの物語をオムニバスであつめた短編集のよう。同じ高校にかよいなんてことはない高校生活をおくっているそれぞれの主人公たちも実はいろいろな問題をかかえていたり、人から見ればつまらない人間にうつるのにその当人は実に満足だったりと、多面的におもしろい。このような物語の書き方は湊かなえにもいえる。あるひとつの事件はこちらからみればこうだが、あちらからみればそうじゃない。
朝井さんか湊さんには、アイドルコンサートに集うヲタクのそれぞれの視点から物語を語ってほしいな、そして最後にそのアイドルの視点からの物語で短編集をしめくくってほしいな。