獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

ありがたい感謝の気持ちを忘れちゃいけない。

2019-10-28 23:13:17 | 網膜色素変性症と私

過不足なく

仙台、盛岡、名古屋、見えのハロプロ遠征の週末。遠征あるある。特に視覚所具合者の私。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な私。道をあるいてているとよく迷う、そしてよく人に道をたずねる。親切におしえてくれる。中には私がなんかよぼよぼ歩きしているから気になって声をかかけてくれる人もいる。ありがたいね。
いつも遠征の時はありがとうカードとJuice=JuiceのひとそれCDを持ち歩いている。今回の遠征で5枚リュックにつめて、盛岡でやさしいJJファミリーからなんとひとそれCDを12枚もいただく。しかも未開封。

合計17枚。そして、今名古屋から大阪にもどっているのぞみの車内。私のリュックのひとそれCDはもう7枚しかない。この2日と半日で合計10枚のありがとうカードとJJのCDをくばれた。それだけ私を手引き声掛けしてくれた見知らぬ人がいたということ。ありがたいね。

この10人以外にもそれ以上にちょっとだけ道をおしえてくれたり、ちょっとだけ手引きしてくれた人もたくさん。あともちろん、駅員さん、コンサート会場のスタッフもそう。たくさんの人の善意、無償の手引き声掛けをしていただいた。
とかく、私みたいに遠征をたくさんしていると、このことがあたりまえのような気がしてくる。でもこれはあたりまえじゃないってこと。その人の大切な時間を私のためだけに使ってくれているということを常に意識しないとね。

ハロプロのエース、宮本佳林がよく使う言葉で、感謝、感謝の気持ちを忘れないで、その感謝の気持ちをパフォーマンスであらわしたいと常々言っている。

この感謝という気持ち、私もついついわすれかける。ちょっとした親切が過不足あって、それを素直に受け入れられない私がいる。

デスペア的視覚障碍者の遠征の出来事

1、東横イン名古屋にて

視覚障碍者は駅から近いホテルじゃないとなかなか利用できない。そんな中東横インは駅から近くて安くて、朝食は無料バイキングなのでうれしいね。
今回の遠征も、仙台の東横インと名古屋の東横インをつかった私。

仙台の東横インは、部屋まで手引きしてくれて、部屋の中野レイアウトやコンセントやWi-Fiの暗証番号をおしえてくれたりした。部屋のドアの番号表示がうきあがっていて、さわってみてください、これで311という数字がわかるでしょとおしえてくれた。
ありがたいね。エレベーターのすぐとなりで、まず、まちがうことはないけど、こういった情報提供の親切はありがたいね。感謝。

朝食バイキングのときは、お部屋までおうかがいしますと申し出てくれる、。いやいや結構ですと私、でもありがたいね。結局、その日はわんこそばを食べるために朝食バイキングはたべなかった私。

そして、昨日の夜は東横インの名古屋に泊まる。駅からなんとかたどりついて23時30分。おみやげや近くのデイリーヤマザキで買った2リットルの水がおもたくて、くたくた。そしてチェックイン。

部屋は1211.12階の11。

たくさん部屋がありそうだったのdえ、もしよかったら部屋まで案内してほしいんですけどとという私。
するとスタッフは上のスタッフと相談している。どうやら部屋までの案内はしないことになっているよう。

上野スタッフが、私に、今回はいいですけども、チェックインがいそがしいときとかはおことわりしますので、了承くださいとのこと。

あそうか、部屋まで案内してくれて、部屋の間取りをおしえてくれることは、やってはいけない、あるいはやるべきではないサービスなのね。このサービスは東横インの宿泊料金にはふくまれていないのね。

はたと気づく。そうか、仙台がの東横インがありがたくて、名古屋の東横インの対応が普通なんだね。

心の七で、そんなひとこと付け加えなくても、手が空いているんだったら、部屋まで案内してくれてもいいとおもうよと心の声。それを口に出さずに、こういった私。
じゃいいです。ひとりでいきます。エレベーターを出てから左に行って、何番目の部屋ですか?

えーと、左にむいて、たしか、左側の2番目だったと思います・・・・。あやふやな答え。
そうか、もしかしたら、スタッフはこういうかもしれないな。
東横インでは、そういったサービスはしていません。エレベーターから出て、何番目の部屋が1211か教えるサービスはしていません。

そんな答えがでてきたら、鍵穴にさしこむ1211のかぎをすべての12階の部屋にさしこんでまわらないといけない。視覚障碍者はもしだれの助けもうけられないのならそうやるしかない。このとき仙台の311が浮き上がっていたことをおもいだせばよかった、きっと1211も浮き上がっていたことだろう。

いろいろな資料を見ても、フロントでは1211がエレベーターをでて、左の何番目かわからず。
私、見てきますとスタッフ。もしよかったら一緒に案内します。

いや、結構です。エレベーターから出て左に行って何番目かだけおしえてもらえれば一人でいけます。

数分間まって、もどってきておしえてくれたスタッフ。
エレベータをでて、左にむいて、右側のドアの3番目です。

このやりとりに10分近くかかった。

一切案内はしてくれないようだったので、きたことある東横インだったので、その記憶をたよりに、奥まったエレベーターのところまで行き、エレベーターにはいり点字の12を確認して12階へ。スタッフが私を気にしてか、部屋着はこちらですとおしえてくれた。

わかりましたと自分で箱から出す私。

そうだその前に、待っている間、部屋のWi-Fi暗号番号をフロントで聞く私。すると上野スタッフは、部屋のテレビでしかわかりません。一緒にいきます。
いやいいです。暗証番号をここでおしえてください。
以前、別の東横インで、フロントでもおしえてくれた経験、必ずフロントでも部屋のWi-Fiのキーはおしえることはできる。

資料をさがして、おしえてもらった。

イライラするわたし 。これは素直になれない私、特別扱いをしてあげるけど今回だけねという東横インのスタッフ、この2つがあいうまってイライラ。

イライラをおさえるべく、盛岡駅で買った福田パンのあんクリームサンドとブラックこーおひーを飲む。
このカンジダだと明日の朝食バイキングも、こちらではそういったサービスはしておりません。今回は特別ですが、次回はしませんといわれて、私の心がきづつきそうだったので、結局朝食はたべず。
まぁ、2時ごろねたので8時におきたので、結局朝食バイキングのを食べる時間はなかったけどね。でももし、ありがたい案内をしてくれていて、私の心がかたくなになっていなかったならきっと、朝食バイキングたべただろうな。
翌日、チェックアウトの時、キーを渡す。はい、生産はございません、ありがとうございました。いってらっしゃいませ。
いつもなら、ありがとうございました。という私だけど、口は縦に一文字に結んで、一言はいと返事しただけだった。

今回の件で、いかに私が、人の親切の上で快適に遠征生活がおくれていることがわかった。感謝の気持ち。それを忘れちゃいけないね。

よし、また今度もこの東横インを使う。何度でも何度でも使う。ひとりで朝食バイキングをよそおうまでできるようになってやる!!!

それは無理だね。

2、桑名駅にて

桑名駅についてホームで待ってくれているやさしい駅員さん。網膜色素変性症の私でも安全に駅の乗り換えができる、改札までいけるのも駅員さんのこういった手引きのおかげだね。ありがたい。

ホームから改札に行く途中に、多目的トイレによる。

きれいな多目的トイレ、ドアの開閉も、開くと閉じるの2つのボタンがある。入るときは、ドアの外の開くボタンをおして、

トイレの中にはいったら、トイレの中にある閉じるボタンをおす。
用をしおわったら、トイレの中の開くボタンを押して、ドアを開けてでる。

つまり、トイレのドアの外と中に、開くと閉じるの2つのボタンがそれぞれある。

ドアの外の開くボタンをやさしい駅員さんgがおしてくれて、はいどうぞと私を中にいれてくれる。便座の長洲ボタンは、便座にすわって右手ですとおしえてくれる。
わかりましたといって、トイレの中の閉じるボタンをおしてトイレのドアをしめる。
用をたす、そして手をあらう。

さて開くボタンをおしてトイレのドアをあけようとする私。

でも、すでにドアはあいていて、駅員さんがそこに立っていた。

あれ?もしかしてこのやさしい駅員さんはトイレの中にいたままだったのかな?
あれ?ずっとトイレの中にいたんですか?と聞く私。いいえと答える駅員。

私開くボタンおしてないんですけど、ドアがあいてるんですけど?

すいません、もうトイレおわられたようなので、私が外かの開くボタンを押してあけましたと駅員さん。
やさしいね。親切だね。
うん?ほんとにそうか?

いやいやそれはだめでしょ。私が中の開くボタンを押してあけますので、勝手なことはしないででください。
すると、駅員さんは、
すいません、トイレのドアを閉めるときに、外側の閉じるボタンを私がおしてしまって、そうすると中から開くボタンをおしても開かないんです。だから外のボタンであけました。

あそうですか、ありがとうございます。
と言わない私。
これは明らかにおかしいね。

まず、トイレにはいって、トイレの中の閉じるボタンをおさないといけない。なぜトイレの中の閉じるボタンをおさないといけないか。それは、トイレの中の閉じるボタンはカギの役目もある。つまりトイレの中の閉じるボタンを押してドアを閉めると、トイレの外の開くボタンを押してもドアはひらかない。
ちなみに、こういったボタンしきの開閉ドアには物理的なフックのガチャンとするカギはない。

トイレを勝手にあけられたらこまる。だから私は、

じゃ、私が中の閉じるボタンを押しますねと一言駅員さんにいったのにね。

こういったことがよくある、。おそらくこの駅員さんには視覚障害者と車いす肢体不自由者のちがいがわかっていないんだろうな。これはほかの駅員さんにもある、階段大丈夫ですか?ときいてくる。視覚障害者は階段ののぼりおりはできないものとおもっているよう。それは車いすの障碍者。

おそらくこのやさしい駅員さんは、気を使って外からあけてくれたのだとおもう。

でも、その言い訳が、外から閉じるボタンをおしたら、中からはあけられないんですという言い訳。
ほんとにそうかな?そんなことはないと思う。それはおかしい。

うーん。不足サービスと過ぎるサービス。ほんと過不足ないサービスって難しいね。あくまでこれらのサービスは相手の善意、無償のサービスなので強くどちらもいえないのが障碍者の悲しいところ。

ということで、これからは、さらに感謝の気持ちをもってありがとうございましたが言えるようになった。過不足内サービスに対して心からありがとうといえるね。

コメント
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