命題 1、 ガム男と、するめ野球。
命題 2, 老人は少年になれるが、少年は老人にはなれない。
命題 3, NHKみんなのうた「ねずみは米がすき」
新発売の安倍なつみ2ndアルバム「2nd~染みわたる想い~」を聴いた。近頃昼夜逆転生活の私デスペア。深夜3時に部屋を真っ暗にして聴く。集中して聴く。安倍なつみの声。暗闇のなかで私に降り注ぐ。
どんなアルバムだろうと期待大。聴いてみる。感想は、(シングル曲をのぞく8曲について)振幅がすくない。曲の幅が小さい。曲調もどれも同じよう。
美勇伝のアルバム「スイートルームNo1」のように、エキゾチックから、オペラ風から、ラップ調、石川梨華のがなり声など、いろんな曲がたのしめる、というようなアルバムではない。
Berryz工房のアルバム「第2成長記」のように、きわめて情景描写的でもない。
今回のなっちのアルバムには、「空 Life goes on」のようなつよいメッセージは感じない。「あなた色」のような強いロックビートも感じない。「東京みちくさ」は、NHKのみんなのうたのような曲調、童謡的というか、学校用というか、ものたりない。
デスペア的聴くポイント。
1,「エレベーター二人ぽっち」
暗闇のなかで、アルバムを聴いていた私。いまいち感じてくるモノがない。アルバムの途中から、電気を点けて、椅子に座って歌詞カードを見ながら聞く。それが「エレベーター二人ぽっち」。
数日後にはサラリーマンとして毎日がスーツの私。なんか気が重い。働きはじめるのが気が重い。そんな精神状態の私の心にこの曲はシンクロ。響いてきた。アルバムの中で唯一、聞きながら涙が出てきた曲。
「スーツ姿 あの人の後ろ姿」
「毎日職場に向かうのが とても楽しい」
「年甲斐もなしに胸が苦しいわ」
サビの同音階、同音符の連続のメロディーがとても単調で、気持ちいい。心が安らぐ。
新しい職場のエレベーターの中のスーツ姿の私。1人の私。上方の階数表示をじっと見つめる私。エレベーターには私1人だけ。だけど、その私の後ろには、なっちがいる、見えないなっちがいる。そんな情景が浮かぶ。涙がでてくる。がんばって、私は見てるよ。と励ましてくれているよう。そんな曲。涙がでてくる。
2,「エレベーター二人ぽっち」
NHKみんなのうた。「ねずみは米が好き」という曲。小学生のモテない女の子が、人気者の男子に片思いの歌。告白できない女の子。どうせ笑われるだけだもん。私はそっと見ているだけで満足だわ。ねずみは米が好きだけど、米はねずみがきらいなのね。なんか私みたいだわ。でもそれでいいの。
この少女の片思い。まったく同じ気持ちを、24歳の安倍なつみが歌う「エレベーター二人ぽっち」。私はこういう曲が好き。せつなさがたまらない。とてもシンパシーを感じる。
老人は、無邪気な少年の心も、片思いの恋のせつなさも、子供をもつ喜びも、年老いることの無常さもすべてを感じれる。どんな曲をきいても、常にシンパシーを感じることができる。老人はいつでも少年になれる。
少年は、老人にはなれない。なりたいとも思わない。少年は、世のはかなさなさや、老いの恐怖、ふるさとへの郷愁、すべては過ぎ去っていく無常さを、感じることはできない。それが少年の本質。
ある曲を聴いて、それに感動するかは、その人の、経験あるいは願望が大事。私は本当に愛する人と両思いになったことはない。恋愛の最終形が結婚だとすると、私は最終形には到達できない。経験がないし、願望も持たないと決めている。すると、私がシンパシーを感じられる恋の曲は、どうしても、片思いのうた。打ち明けられない恋のうたに限られる。なっちがうたう、このエレベーターのOLの気持ちが伝わる。そして涙がでてくる。
3,「夕暮れ作戦会議」
なっちの大阪ディナーショー。はじめてアカペラで披露してくれたのがこの曲(サビの部分だけだったけどね)。ディナーショーのときは、アカペラだったのでメロを把握することができなかった私。やけに音階が上へ下へと移動する曲だなとの印象。
CD音源を聴く。なっちの音階の上がり下がりがいい。この音階の不自然さがいい。
4,「エンディング」
この「エンディング」があって、はじめてオープニングの「学生時代」が生きてくる。「学生時代」では乙女の主観的心理描写。それを客観的に見たのが、「エンディング」。メロディーはなくセリフだけ、テンションの高いなっちのセリフ、それが現実感を増す。親近感がわく。エンディングを聴いて、またリピート再生で頭から聴く。すると「学生時代」がまたよくなる。これが現代女性なんだなぁと実感。
なっちのセリフ 「あいつ見かけたの。なんかさパソコンバックみたいなの持って・・・」
私もスーツにパソコンバックみたいなの持って通勤しようと思う。
総括
藤田監督時代の巨人軍。噛めば噛むほど味がでてくる。そんな野球を目指す。名付けて「するめ野球」。それをもじって、私は自分のことを「ガム男」と評していた学生時代。人当たりはいい私。初対面でも物怖じしない私。どんどんしゃべる私。ただ、はじめだけで、深みがない、人間的におもしろみにかける私。そんな自分を客観的にみて「ガム男」。我ながらうまいことを言うな。
安倍なつみの新アルバムは言うなれば、「するめアルバム」。聴けば聴くほど味がでてくる。すべてがなっちの歌い方。あまり曲に大きな違いはない。逆にいえば、7曲(F。O。は除く)がとおして、一つの曲。7つで1つの曲。幅がないのも、曲調が一つなのも当たりだと思う。
シングル曲と「F.O.」を除いた7曲を、一つのプレイリストに登録して、リピートして聴くことをおすすめする。今の安倍なつみを感じられる。
ぜひ、OLに聴いてもらいたい。倖田來未やaikoよりももっとシンクロすると思う。
命題 2, 老人は少年になれるが、少年は老人にはなれない。
命題 3, NHKみんなのうた「ねずみは米がすき」
新発売の安倍なつみ2ndアルバム「2nd~染みわたる想い~」を聴いた。近頃昼夜逆転生活の私デスペア。深夜3時に部屋を真っ暗にして聴く。集中して聴く。安倍なつみの声。暗闇のなかで私に降り注ぐ。
どんなアルバムだろうと期待大。聴いてみる。感想は、(シングル曲をのぞく8曲について)振幅がすくない。曲の幅が小さい。曲調もどれも同じよう。
美勇伝のアルバム「スイートルームNo1」のように、エキゾチックから、オペラ風から、ラップ調、石川梨華のがなり声など、いろんな曲がたのしめる、というようなアルバムではない。
Berryz工房のアルバム「第2成長記」のように、きわめて情景描写的でもない。
今回のなっちのアルバムには、「空 Life goes on」のようなつよいメッセージは感じない。「あなた色」のような強いロックビートも感じない。「東京みちくさ」は、NHKのみんなのうたのような曲調、童謡的というか、学校用というか、ものたりない。
デスペア的聴くポイント。
1,「エレベーター二人ぽっち」
暗闇のなかで、アルバムを聴いていた私。いまいち感じてくるモノがない。アルバムの途中から、電気を点けて、椅子に座って歌詞カードを見ながら聞く。それが「エレベーター二人ぽっち」。
数日後にはサラリーマンとして毎日がスーツの私。なんか気が重い。働きはじめるのが気が重い。そんな精神状態の私の心にこの曲はシンクロ。響いてきた。アルバムの中で唯一、聞きながら涙が出てきた曲。
「スーツ姿 あの人の後ろ姿」
「毎日職場に向かうのが とても楽しい」
「年甲斐もなしに胸が苦しいわ」
サビの同音階、同音符の連続のメロディーがとても単調で、気持ちいい。心が安らぐ。
新しい職場のエレベーターの中のスーツ姿の私。1人の私。上方の階数表示をじっと見つめる私。エレベーターには私1人だけ。だけど、その私の後ろには、なっちがいる、見えないなっちがいる。そんな情景が浮かぶ。涙がでてくる。がんばって、私は見てるよ。と励ましてくれているよう。そんな曲。涙がでてくる。
2,「エレベーター二人ぽっち」
NHKみんなのうた。「ねずみは米が好き」という曲。小学生のモテない女の子が、人気者の男子に片思いの歌。告白できない女の子。どうせ笑われるだけだもん。私はそっと見ているだけで満足だわ。ねずみは米が好きだけど、米はねずみがきらいなのね。なんか私みたいだわ。でもそれでいいの。
この少女の片思い。まったく同じ気持ちを、24歳の安倍なつみが歌う「エレベーター二人ぽっち」。私はこういう曲が好き。せつなさがたまらない。とてもシンパシーを感じる。
老人は、無邪気な少年の心も、片思いの恋のせつなさも、子供をもつ喜びも、年老いることの無常さもすべてを感じれる。どんな曲をきいても、常にシンパシーを感じることができる。老人はいつでも少年になれる。
少年は、老人にはなれない。なりたいとも思わない。少年は、世のはかなさなさや、老いの恐怖、ふるさとへの郷愁、すべては過ぎ去っていく無常さを、感じることはできない。それが少年の本質。
ある曲を聴いて、それに感動するかは、その人の、経験あるいは願望が大事。私は本当に愛する人と両思いになったことはない。恋愛の最終形が結婚だとすると、私は最終形には到達できない。経験がないし、願望も持たないと決めている。すると、私がシンパシーを感じられる恋の曲は、どうしても、片思いのうた。打ち明けられない恋のうたに限られる。なっちがうたう、このエレベーターのOLの気持ちが伝わる。そして涙がでてくる。
3,「夕暮れ作戦会議」
なっちの大阪ディナーショー。はじめてアカペラで披露してくれたのがこの曲(サビの部分だけだったけどね)。ディナーショーのときは、アカペラだったのでメロを把握することができなかった私。やけに音階が上へ下へと移動する曲だなとの印象。
CD音源を聴く。なっちの音階の上がり下がりがいい。この音階の不自然さがいい。
4,「エンディング」
この「エンディング」があって、はじめてオープニングの「学生時代」が生きてくる。「学生時代」では乙女の主観的心理描写。それを客観的に見たのが、「エンディング」。メロディーはなくセリフだけ、テンションの高いなっちのセリフ、それが現実感を増す。親近感がわく。エンディングを聴いて、またリピート再生で頭から聴く。すると「学生時代」がまたよくなる。これが現代女性なんだなぁと実感。
なっちのセリフ 「あいつ見かけたの。なんかさパソコンバックみたいなの持って・・・」
私もスーツにパソコンバックみたいなの持って通勤しようと思う。
総括
藤田監督時代の巨人軍。噛めば噛むほど味がでてくる。そんな野球を目指す。名付けて「するめ野球」。それをもじって、私は自分のことを「ガム男」と評していた学生時代。人当たりはいい私。初対面でも物怖じしない私。どんどんしゃべる私。ただ、はじめだけで、深みがない、人間的におもしろみにかける私。そんな自分を客観的にみて「ガム男」。我ながらうまいことを言うな。
安倍なつみの新アルバムは言うなれば、「するめアルバム」。聴けば聴くほど味がでてくる。すべてがなっちの歌い方。あまり曲に大きな違いはない。逆にいえば、7曲(F。O。は除く)がとおして、一つの曲。7つで1つの曲。幅がないのも、曲調が一つなのも当たりだと思う。
シングル曲と「F.O.」を除いた7曲を、一つのプレイリストに登録して、リピートして聴くことをおすすめする。今の安倍なつみを感じられる。
ぜひ、OLに聴いてもらいたい。倖田來未やaikoよりももっとシンクロすると思う。
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