神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

貢ぎの銭。~カエサルのものはカエサルに、神のものは神に。~

2018年10月02日 | キリスト教
【貢ぎの銭】マザッチョ


 >>また、彼らがカペナウムに来たとき、宮の納入金を集める人たちが、ペテロのところに来て言った。

「あなたがたの先生は、宮の納入金を納めないのですか」

 彼は「納めます」と言って、家にはいると、先にイエスのほうからこう言い出された。

「シモン。どう思いますか。世の王たちはだれから税や貢ぎを取り立てますか。自分の子どもたちからですか、それともほかの人たちからですか」

 ペテロが

「ほかの人たちからです」

 と言うと、イエスは言われた。

「では、子どもたちにはその義務がないのです。

 しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたの分として納めなさい」

(※一人半シェケルの納入金が、毎年、神殿税として徴収された。神の御子イエスも、神の家族である弟子たちも、神の家を支えるために税を納める義務はなかった。それにもかかわらず、誤解を避けるため、イエスは半シェケルを納められた)

(マタイの福音書、第17章24節~27節)


 わたし、マザッチョ(マサッチオ)のこの絵が大好きで

 ずっと一度ブログの中で取り上げたいと思いつつ、聖書のこの箇所に関連する文章というのがなかなか思いつかなくて(^^;)

 ただ、つい最近、全話じゃないんですけど、『探偵が早すぎる』っていうドラマを見ていて――滝藤賢一さん演じる探偵の決めゼリフがありまして。。。

 それが、


「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に!!
 トリック返し!!」



 というものなんですよね。。。

 まあ、なんつーんでしょう。聖書のこの箇所っていうのはようするに、色々と奇跡をなさって名声の高まりつつあるイエスさまに対して、パリサイ人らがまたしても難癖つけた的なところですよね(^^;)

 パリサイ人たちがイエスさまの弟子であるペテロたちに、「やいやい、テメェらの先生はヨォ、まさか神殿税納めねえってんじゃねーだろなァ!?」と迫り、ペテロたちイエスさまの弟子は、「えーっと、しぇんしぇい。あのわからずやども、一体どーしたらいーべね?」と聞いているといったよーな感じです。

 イエスさまは、自ら「わたしは神の子です」と言って憚らないようなお方でしたから、その神の子である方が、神殿税を支払わない??……なんかこう考えるとおかしいですよね。つまり、彼らはイエスさまの言葉尻をつかんで、「ほーら、やっぱそーだ。テメェなんか神の子なんかじゃねーんだよ!へっへっへ~♪」ということにしたかったわけです。

 ところが、大体のところ同じ意味を扱った別の聖書箇所で、イエスさまはこうおっしゃるわけです。


 >>そのころ、パリサイ人たちは出て来て、どのようにイエスをことばのわなにかけようかと相談した。

 彼らはその弟子たちを、ヘロデ党の者たちといっしょにイエスのもとにやって、こう言わせた。

「先生、私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、誰をもはばからない方だと存じています。あなたは、人の顔色を見られないからです。

 それで、どう思われるのか言ってください。税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか」

 イエスは彼らの悪意を知って言われた。

「偽善者たち。なぜ、わたしをためすのか。
 納め金にするお金をわたしに見せなさい」

 そこで彼らは、デナリを一枚イエスのもとに持って来た。

 そこで彼らに言われた。

「これは、誰の肖像ですか。だれの銘ですか」

 彼らは、

「カイザルのです」

 と言った。

 そこで、イエスは言われた。

「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい」

 彼らは、これを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

(マタイの福音書、第22章15~22節)


「えっ!?それがなんで探偵の決めゼリフに!?」と思われるかも、なんですけど……わたしも、ちょっと原作読んでないのでそのあたりはよくわからなかったり(汗)……ただなんとなく、「わかるよーな?」という感じで、深く考えずにドラマのほうは見ていたかもしれません(とても面白くて笑えるドラマなので、べつにディスりたいといった意図は一切ないです^^;)

 なんにしてもわたし的に、マザッチョのこの絵を取り上げたかったという、ただそれだけですww(笑)

 それではまた~!!





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