感動でした。結構長めだったけど、長さなんて全く感じなかった。
そしてほぼずっと涙流してて息子にひやかされました
広い視野で世界を見つめ、ドイツのまやかしにも気づき、断固アメリカとの開戦反対を唱え続けた五十六が、開戦の司令官となってしまって以降、始めたからには終わらせねば、とまっとうな作戦を指揮しているのに、その下にいる南雲忠一が話にならない。実話なのかなあ。だったら日本をズタズタにした凄い責任者ですが・・遺族はどう思うんだろうか。
五十六と仲の良い山口多聞。阿部寛が演じてますが、いいなあ、この人。
そういえば息子が生まれた時、「多聞」って名づけたかったの思いだした。名字との音の響きが良くなかったので断念したけど、いい名前だよなあ。南雲のせいで失敗したミッドウェー海戦で、乗ってた空母「飛龍」とともに沈みます・・・。
小学生の時、読んだんですよね、この話。
あと、同じ長岡出身のゼロ戦パイロット牧野の死の場面では号泣しちゃいましたこうして優秀な若者が、あの戦争でどれだけ亡くなったのか・・・。すべてはアメリカとの開戦に端を発しているし、その後ではミッドウェーの敗北が大きかった。
あと有名な真珠湾攻撃の際のアメリカへの最後通牒が行ってなかった件も当然描かれてました。あれは本当にミスだったのか、誰かの思惑が働いたのか、どっちなんだろう。
あとところどころ出てくる長岡弁がいいですね。実際とはまあ当然イントネーションが違いますけどね。長岡の友人の顔が浮かびました。
さて、日米戦争ですが・・陸軍の暴走が原因だった、とは思ってますが、でも東アジアの属国としたい欧米諸国の魔の手から、戦争なしに免れることはできたかどうかはわからないな、と思います。だからどうしてもどこかで戦うしかなかったのかな、という思いはある。ただ五十六が言うように、どこかで早く講和をしなければならなかったはず、とは思いますが。
戦争がいかに悲惨か、でも何かを守る為に命をかけて戦った人達がいたんだ、という事を知る、いい映画だったと思いました。
満足度100