お家さん
2012-01-16 | 本
玉岡かおる「お家さん」上・下巻
明治時代、政商と呼ばれた「鈴木」という会社。その大会社の始まりと終わりまでを、小さい商店だった鈴木家に嫁いだおよねの半生を基に書かれた小説。
「鈴木」は実在の会社で、その流れはいまも日商などに続いているそうで。全然知らなかった。
で、小さい砂糖卸の会社に嫁いだおよねが、夫の死後、若い番頭金子とともに会社をとんでもなく大きくしていきます。
実際動くのは番頭で、それをただひたすら信じ、見守り、社員の心のよりどころとして存在するおよね。
凄い人生だな、と思います。
そしてサイドストーリーとして、こちらは創作の人物である、およねの前夫に似ている田川、およねの前夫が再婚後設けた娘、珠喜、珠喜と結婚する拓海の人生かけた恋模様。
このサイドストーリーの方が面白かったかも。
それにしても、明治維新以降、日本がものすごい勢いで成長していき、その早さに民度がついていってなかった様子や、政治の汚さ、ずるさは昔から、とか、台湾がなぜ、中国や韓国と違い、とっても日本に好意的なのか、と言ったことがよくわかりました。
あと朝日新聞にはほとほと呆れました・・・。真面目に事業をしている会社を名指しで批判し民衆を煽り、暴動を引き起こしておきながら、都合が悪くなると天皇陛下を隠れ蓑とした論調で世間をごまかしている。そしてマスコミの言う事を鵜呑みにする事の怖さもよくわかります。
長いけど、引き込まれて読めました。
満足度90
明治時代、政商と呼ばれた「鈴木」という会社。その大会社の始まりと終わりまでを、小さい商店だった鈴木家に嫁いだおよねの半生を基に書かれた小説。
「鈴木」は実在の会社で、その流れはいまも日商などに続いているそうで。全然知らなかった。
で、小さい砂糖卸の会社に嫁いだおよねが、夫の死後、若い番頭金子とともに会社をとんでもなく大きくしていきます。
実際動くのは番頭で、それをただひたすら信じ、見守り、社員の心のよりどころとして存在するおよね。
凄い人生だな、と思います。
そしてサイドストーリーとして、こちらは創作の人物である、およねの前夫に似ている田川、およねの前夫が再婚後設けた娘、珠喜、珠喜と結婚する拓海の人生かけた恋模様。
このサイドストーリーの方が面白かったかも。
それにしても、明治維新以降、日本がものすごい勢いで成長していき、その早さに民度がついていってなかった様子や、政治の汚さ、ずるさは昔から、とか、台湾がなぜ、中国や韓国と違い、とっても日本に好意的なのか、と言ったことがよくわかりました。
あと朝日新聞にはほとほと呆れました・・・。真面目に事業をしている会社を名指しで批判し民衆を煽り、暴動を引き起こしておきながら、都合が悪くなると天皇陛下を隠れ蓑とした論調で世間をごまかしている。そしてマスコミの言う事を鵜呑みにする事の怖さもよくわかります。
長いけど、引き込まれて読めました。
