読む日々

テーマばらばらの読書日記

ファミリーツリー

2012-11-14 | 
小川 糸「ファミリーツリー」



この表紙の絵が、物語の世界観を表してます。


関係がややこしい主人公たち。

主人公はリュウ。本名は流星。
ヒロインはリリー。本名は凛々。

2人はそれぞれ、菊さんというお婆ちゃんの、ひ孫と孫。

流星のひいじいさんとリリーのじいさんは、同一人物ではなく兄弟。
最初の夫が戦死して、その弟と再婚したらしい。昔はよくあったみたいですね。
私の祖母も、祖父が早死にしたので、弟と再婚しろ、と婚家に迫られ実家に逃げ帰ったらしい。
ま、それは置いておいて。

信州穂高を舞台に、夏休みの間、濃密な時を過ごした親戚の子供達が、菊の経営する旅館の火事や、愛犬の死を体験しながら、惹かれあっていき、傷つけあい、様々な感情を乗り越えて結ばれるまで。

菊をてっぺんに、系図を書くとツリーのようだ、と。
私も読みながら、かなり早い段階で系図書いたもんね。

穂高の自然が素敵です。
山と海がある種のテーマになってる物語ですが、山の暮らしが圧倒的に
たくさん。

私も山での暮らしがしてみたいです。定年になったら、と思うけど、山暮らしのない6*才が、急に、は、無理だよね。

読んでいて様々な子供時代の感情が甦りました。

満足度100