読む日々

テーマばらばらの読書日記

火夜

2013-06-17 | 
増田みず子「火夜」


作者の一族を、江戸時代辺りから書き起こし、一族に流れるどこか普通じゃない血について描いた私小説。

あんまり明るく読める話ではなかったかなぁ。高利貸しの先祖、せき入れずに子を産む、家出してかってに結婚して死ぬとき連絡来る、自殺する…など
苛酷な人達がたくさん。

父方の家系がそんなで、作者もそちらに共感できている風で、明るく多く、生命力があるけど底が浅いように感じる母方親族との関わりはいまいち、みたいな。

わたしはどっちも嫌だけどね。
先祖について調べたりするのは大好きだけど、私とは知りたいことが別みたいだなぁ。
満足度40