読む日々

テーマばらばらの読書日記

愛の一家

2013-12-17 | 絵本
「愛の一家 あるドイツの冬物語」アグネス・ザッパー 作/ 遠山明子 訳/ マルタ・ヴェルシュ 画




20世紀初頭に発刊されたドイツの児童書。
自分の母の時代を描いたらしい。80才の母にささげる、と書いてあるので。

ってことは、発刊の1906年よりさかのぼること40~50年前?
第一次大戦もまだ遠く、ドイツが平和だった頃のお話。


気の好い大家さん夫婦の二階に間借りする一家。お父さんは音楽教師。あとはお母さんと子供7人とお手伝いさん。
総勢10人!!!!

貧しくても、清く正しく美しく生きる一家の一冬を描いてます。
これがもう、感動の連続。

質素だけれど、物より人を大事にする家族。みんな自分の頭で考え行動し、失敗も糧に替えていく生きる力をもっています。
様々な事件が起こるけど、一つ一つ家族で乗り越え行く様子がいいですね。

続編もあるらしい。機会があれば読みたいです。

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海の金魚

2013-12-17 | 絵本
「海の金魚」ひろはた えりこ 作/吉川 聡子 絵



2004年発行。大きくなったら息子に読ませたいと買って、当時読んだんだけど内容忘れてました。

札幌に住む小5の男子が、風変わりな祖父の家へ泊りにいくところから始まる、タイムトラベルのお話。
祖父とともに、祖父が子ども時代の色丹島へ行き、子ども時代の祖父と出会います。

祖父は当時、孫を神様、コロボックルだと思っていて、「孫が11歳の頃にまた会えるよ」との言葉を信じ、孫に無理やりコロボックルと同じ名前をつけ、11歳になるのを待っていたのです。

もうよその国になってしまった故郷への思いが切ないです。
なんかポロポロ泣いちゃいました。

学校へ寄付しようかと思い再読しましたが、これはまず息子に読ませなきゃ。
まさしく小5の今が読み時だし。まだ他にも理由があるのですが・・それは内緒。

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