年末年始から体調を崩し、
病院に入院していたスーちゃんが
本日亡くなりました。
病名は「肺炎」。
レントゲンでは片方の肺の
半分くらいまで水がたまり、
肩で呼吸をしていました。
治療の甲斐あってか
水はひいていったものの、
肺炎に伴う低酸素で意識の方に障害が出たのか、
ずっと軽眠状態が続いていました。
起こそうとしても起きないので、
当然栄養は点滴での摂取のみとなっていました。
でもねえ人間はやはり口から
ものを食べないと
体は衰えていく一方です。
病床で米寿を迎えたことも、
多分本人は知らなかったでしょう。
毎日病院に行っては、
呼びかけており、
最初の頃は、無理やり指で開けた目を
ギョロッと動かしたり、
握った手を握り返したりしていたのですが、
それも近頃は反応がありませんでした。
あまり強く体を動かすのも、
内出血とかの恐れがあるので、
五感のうち、体感、視覚、味覚による刺激で
起こそうとすることはできません。
残るは聴覚と嗅覚です。
しかしそれも好きな演歌を聞かせたり、
我が家の裏庭にある
ローズマリーの葉っぱを持って行って
かがせたりもしたのですが、
やはり起きませんでした。
もし、かすかにでも聴覚が残っているならと、
最近はもっぱら呼びかけ続けていたのですが、
病室が相部屋なので、
周りの迷惑も考えると限度があります。
で、結局目覚めないまま医者にも
「今は天寿を全うしているところ」みたいに言われ、
本日、立春の日に
冬が終わって春になるように
夕日がそっと沈むように
静かに息を引き取りました。
親父が亡くなって5カ月余り。
享年88歳の大往生といってもいいでしょう。
スーちゃん、
いや
母さん、安らかに。