駅のすぐ横のガード下をくぐるところが、
前回との接続地点です。
ここ。
ん?「けたに注意」とあります。
向こうまで20m位に見えているのが、
実際は20cmしかないのでしょうか。
ちなみにそろばんの玉を通す縦棒も
「けた」といいます。
「桁が違う」というのはここからきているようです。
はい、勉強になりましたね。
ここでは高さのことを言ってるのでしょう。
腰の曲がったおばあさんなら
この通りまっすぐ通れますが
doironは屈んで抜けて行かねばなりません・・・ウソです。
あいかわらずしょうもなくて済みません。
ここを抜けたらすぐに「光明寺」というお寺があります。
これは本当です。
ここには巨大ソテツがあると
資料に書かれてありました。
おお~これでしょうか。
なんだかお行儀の悪い植物ですねえ。
石段を登って行くと、
さらに大きなソテツがありました。
あ、これが天然記念物の
巨大ソテツなんですね。
さらにハゲしく腕や頭をあちこちに伸ばした
お行儀が悪い樹でした。
まるで誰かのようです。
そのソテツの横にこんな石がありました。
戦争時に金属回収令で
お寺の鐘が供出された時に
釣鐘堂の風に対する強度を保つために
ぶら下げられていた石だそうです。
「ガンッ」くらいの音は鳴ったのかもしれません。
そしてもうひとつ、
このお寺には
これまでたびたびこのブログにも登場した
徳本上人の石像があるそうです。
それがこれ。
独特の文字を刻んだ名号碑はたくさん見ましたが、
お姿を拝見するのは多分初めてです。
「初めまして」と挨拶をしておきました。
と、ここではまだ100mほどしか進んでいません。
久しぶりの古道歩きですから、
興味のテンションが異常に高いようです。
冷静に歩きましょう。
次は足の神様を祀っているという、
「切目中山王子」を目指します。
かなりきつい登りを歩きながら思いました。
足が悪いのにお参りに行こうという人に、
ここを登れというのは酷でしょうねえ。
きっとここに参り続けたら、
足が健康になるという意味の
足の神さんなんでしょうか。
途中左手に古い建物がありました。
文化財か何かかと思ったら
「防災倉庫」と書かれてありました。
え~、災害時にここに近づいたら危ないで~
と心の中で叫んでしまいました。
しかも屋根方向に矢印がしてあって
「注意」と書かれてあるではないですか。
う~ん、災害時には一番最初に崩壊しそうだ
というシュールな防災倉庫でした。
お、これが言ってた「カエル橋」の
デザインが施された道案内です。
登りの分岐点に掲げられていました。
ここはよほどこのカエルのアイデアが
お気に入りのようですね。
さらに坂の途中には「若宮社」の遺跡がありました。
現在の中山王子社よりも古いようです。
じゃあ「古宮社じゃないの」と
言いたいところですが、
「若宮」信仰は各地にあるようです。
さらにどんどん登って行きます。
「力をください足神様」と言いたくなります。
こ、ここはがけを這って登るのですか?
・・・違うようです。
ふたたびカエルの道案内に導かれ、
登り続けて行きますと、
景色がどんどん開けてきました。
向こうの山を覆っているのは
どうやら雪雲のようです。
背後には海も見えてきました。
ふと見ると、絶景スポットに
こんな椅子が置かれています。
おお~、これは最高のアベックシートです。
駅の看板にあったように、
大人は愛の一声で、
子どもは素直な心で告白すればいいわけですね。
ちょっと違うかな。
と、その時です。
向こうに見えていた雪雲が
どんどんこちらに迫ってくるではありませんか。
そして、ついについに雪が降り始めたのでした。
ここからは榎木峠の山道に入っていきます。
どうするdoiron。
どうなるdoiron。
続く