ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

義母さんのおかき

2015年02月13日 22時29分07秒 | 生活

義母さんは食べ物にかなりのこだわりを持っている。

食べたくないものは一切食べないし、
味にもうるさい。

なので、食べ物のお土産など買って帰っても
喜ばれることはほとんどなく、
あらかじめ聞いておいたものなんかは
比較的受け入れてくれる。

例えば日本海のカレイの一夜干しなんかは好物だが、
そこにイカの一夜干しを混ぜてあげても、
「これはあんたが食べ」といって
受け取ってもらえないのだ。

そんな義母さんだから、
自分で作る料理にもかなりのこだわりを持っている。

一子相伝の佃煮なんかは
まさにいつ食べても味が変わらない。
造り続けて、何十年。
まさに老舗の味なのである。

そして冬の今頃になるとよく作ってくれるのが、
味付きのお餅だ。
我が家では「おかき」と呼んでいる。

エビ、柚子、ゴマ、一味、海苔、豆
なんかを入れて作ってくれる。

それがこれ。



これを2、3日乾かしてから
適当な大きさに切るのだが、
その作業は今はdoironが担当している。

こんな厚さの角餅にする場合なんかは



比較的手間も少なく簡単なのだが、
薄く切って「おかき」にする場合が
かなり大変なのだ。
先ず厚みを一枚ずつできるだけ同じに
するように指示される。

焼いた時に、焼き上がりに時間差が
できないようにだと。

それから

同様の理由で、均等な厚みの
一枚にしないといけない。

慎重に大きな塊を5個も始末すると
手がプルプル震えてくるのだよ。



しかしまあこれがとても美味しくて、
後で食べるんだと思うと、
それを励みに作業もがんばれるてなもんだ。

切り終わったらこれらの干し作業にかかる。

家の中でも比較的温度の低い縁側に
平たく「おかき」を広げて干す。

それを毎日裏返しに行くのはミセスの仕事だ。

そうして10日ほど干したら、
「いくつか持って帰り」
と義母さんの許しが出る。

それがこれ。



これをオーブントースターに広げて、
軽く焦げ目がつけるまで焼く。



焼きあがったら、それに醤油をつけて
お湯につけると絶品おかきスープが出来上がる。

これがシンプルなのだが、
もうヤバいくらいうまい。

なぜかdoiron家で真似して作ったものと比べても、
義母さんのおかきは香りが高く
微妙に味が違うのだ。

両親に
あのことをもっと聞いておけばよかった
これはいったいどうなっているんだろう
と言うことを近頃折々に感じることが多い。
なのでこのおかきのつくり方のコツは
ミセスにしっかり受け継いでおいてもらわねばと
最近しみじみ思っている。