ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

四国巡礼十五番国分寺

2017年05月22日 21時44分40秒 | ウォーキング

一つのお寺に参るだけでも
かなりあわただしく時間が
バタバタと過ぎていくのです。

手洗いを済ませ、
先ずは本殿に行き、
ろうそく、線香をあげ
納札、賽銭をおさめて軽く合唱です。

それから隅っこに集まって
約10分ぐらいの勤行、
お経の読経が始まります。



それと同じことを、
大師堂でも済ませますので、
寺内の移動を考えたら
どんなに早くても30分以上は
ひと寺のお参りにかかるでしょう。

途中階段をのぼったり、
ちょっと見どころに
立ち寄ったりすると、
どんどん時間が過ぎていきます。

最初の頃はその段取りがあわただしく、
そして忙しく、なんだか
お参りしている気になれんなあ
とか思っていたのに、
近頃はそういう作業も
自然と流れていくように
順々に進んでいきます。

もうなんかお寺と一体になって
時間が流れていく感じですね。

四国詣でも少しは板についたかなあ。

それとお参り時には、
その季節季節の自然の姿も
よく目に入ってきます。

この観音寺では、
寺の境内のすぐ横に
大きなフジの花が咲いていましたね。



ああ、もうそんな季節なんですねえ。

そんなことを考えながら
バスに帰り、さて次のお寺である
15番国分寺はどんなところなのか、
そう思いながら目指していきましょう。

国分寺というのは四国遍路に
4つありますねえ。
その国分寺の最後のひとつ
徳島県の国分寺です。

この国分寺は聖武天皇が
諸国に命じ、天下泰平の世を願って
全国に66寺建てられたもののひとつです。

行基が開き、後に弘法大師が
霊場として開創したものなのだそうです。

なのでそんな関連のものも多く、
ここの本堂には聖武天皇、
光明皇后の位牌が祀られているそうです。

またこの寺は、薬師如来を
本尊としていますが、
トイレの神様として
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)を
まつる寺としても有名なんだそうです。



昔はこの寺に来たら、
この神様のお札を
みんな買ったそうです。

で、いただいた人はそれを
張るところが難しく、
結局トイレの天井に張るのが
いいといわれたそうです。

トイレで上を見上げるように
それを眺めるといいわけで、
昔の人はこういうお札を
「上を見上げる」ところから

「おみやげ」

と言ったのだそうだ。

う~ん、ほんまかなあ。

それから中に進んでいきますと、
鐘楼の手前、山門の近くに
おおきな礎石が置かれています。

中央に丸いくぼみがある
巨大な石で、近くの水田跡から
遺跡として掘り出されたそうです。

これが、かつて国分寺にあった
七重の塔の「心礎」と言われています。

遺跡としてはこのほかに、
古い瓦や陶磁器なども
出土しているそうだ。

え~っと、かつて80番の国分寺では、
金堂の礎石が並んでいるのを
絵にしましたねえ。

なのでここでは、
この塔の「心礎」を絵にしておきましょう。



ではこのお寺もしっかり
お参りしておきましょう。

まずは本堂の薬師如来にお参りです。

四国八十八カ所の内、
この薬師如来が一番多いんですね。

やはり昔の人々は
自分の体の事なんかが大事なんでしょうねえ。

まあ、そもそも四国詣では、
死出への旅立ちのところから
始まったんだと、
先日エイに訪ねてきてくれた
薦やんが言ってました。

何かわからない病気を抱えて、
お参りしているうちに
亡くなっていく
という人が多かったそうです。

まあそういう人が多かったからこそ、
病気に打ち勝つ薬師如来が
本尊になることが多かったんでしょうね。

国分寺という、当時の文化の中心で、
自分の命の無事を祈る
というこれらのお寺には
いろんな歴史があったんでしょうねえ。

このお寺の住所が
今も国分町であるというのも
また歴史を感じさせてくれますね。

ここの本堂は現在修復中でした。



続く