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いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

西国三十三所 興福寺の阿修羅1

2017年05月30日 21時37分26秒 | ウォーキング

西国三十三所、
納経帳をもって九番目に尋ねたのが、
奈良県の興福寺南円堂でした。

車でプラッと出かけました。
駐車場は奈良県庁の駐車場。
車で奈良に行くときは、
駐車場はたいがいここにしています。

興福寺のすぐ近くにあって、
どこに行くのもわかりやすくていいのです。

ではなぜ今回三十三所のうち
この興福寺に行こう
と思ったかというと一つ理由がありました。
この興福寺にある仏像で有名なのが、
憧れの「阿修羅」です。
顔が三つ、腕も6本ある
まあたいがいの人は写真なんかでも
見たことがあるし、
たしか切手にもなっていたように思います。

この「阿修羅」はインド神話に
登場する戦闘の神です。

なあんて書くと、
よくわからんテレビゲームの
主人公のようですが
そうではありませんよ。

現場にポスターが張られてあったので、
その映像を紹介しておきましょう。
これです。



現場では写真撮影が無理なので、
これでご勘弁を。

戦闘の神様というと、
激しい怒りの顔を連想させますが、
この阿修羅はそんな顔ではありません。



どちらかというと怒りや
激しさは見ることができません。

これは当時のここでの宗教の
姿のひとつとして、
作られたものであるからだそうです。
作ることを発眼したのが、
光明皇后と言われています。

もともとは厳しい顔に
つくられるはずだったものが、
彼女の意向でこういう顔、
こういう姿になったのだ
といわれています。

現在、仮講堂のなかに置かれているのは、
当時の宗教観を視覚的に表す
という目的で、様々な仏像と
一緒に並べて置かれています。

仏像群のさりげない配置の中で、
阿修羅の位置づけを
より明らかにするために
並べられているそうなのです。

今はこの並べ方がとても評判だそうで
これは見に行かなくてはなりませんね。

六波羅蜜寺の空也上人像、
秋篠寺の伎芸天そしてこの
阿修羅は、doironのとっても
おすすめの仏像のひとつです。

これがこのお寺の国宝館修復に伴い、
臨時に展示されている姿が
すごいという評判なので
ぜひとも見てみようと
思い出かけてきたのです。

県庁東の交差点に出ます。



ここを北に行けば東大寺、
東に行けば春日大社、
西に行けば電車の駅方向に行きます。

興福寺は南の方角です。
この辺りは修学旅行か
あるいは社会見学の児童たちで
あふれています。

まあ、社会の中で出てくる興福寺や、
そこにある阿修羅などの
仏像の見学に来ているんでしょうねえ。

たぶん自分もこういうところには
子供の頃にも来たんでしょうねえ。
全然覚えてないけど・・・。

観光客を追い回す鹿を
見ながら進んでいきますと、



ああここが興福寺のひとつの入口ですね。

中にどんどん入っていきましょう。



すると、国宝館が現在耐震工事中のため、



あの阿修羅などが置かれている
仮講堂が見えてきました。

入館料は900円と、
ちと高いですが仕方ありませんな。

それにしても、国宝館が
耐震工事とはねえ。

仏像が立たれて置かれている
こういう場所には、
展示物にあまり振動が
伝わらないようにする耐震も
必要なんですかねえ。

だって、阿修羅像なんて転倒したら
絶対壊れちゃいますもんね。

床にエアバッグとか敷かれていたりしてねえ。
とか言いながら仮講堂の中に入っていきます。

ここの展示は広い部屋一面だけです。

この広い部屋にある仏像26体のうち
6体は重要文化財で、残りはすべて国宝です。

それらが、なんともまあ豪勢に
一斉に並べられています。

そして普通、こういう貴重な仏像群は
ガラスケースに入れられて
いることが多いのですが、
最近は仏像への影響の少ない
LED照明のため、ここのように
裸でおかれていることも多いそうです。

続く