「その日のまえに」[文春文庫] 重松 清 (著) 2014.8.25読了 。
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
気をつけていたのに、電車の中なんかはとくに。いくつかの感涙ポイントを過ぎ、自信過剰になっていた俺は、「赤い歯ブラシ」のあたりでやられてしまった。最悪なことに電車の中だった。
ある日突然訪れる病魔、余命、死といった人生の突然の終わりをどうやってうけとめて、その後、残されたものがどうやって生きていくのかが書かれている。戸惑うし、悲しむし、悔しいし、でもどうにかこうにか受け止めて「その日」に対峙する、本人や、家族の姿。いま思い出しても悲しくなる。
なんか思うのはやっぱさあ、大切なのはさあ、日常のあたりまえを幸せと感じ、一緒にいてくれる人に感謝しながら生きていくことなんだ。とか思ったよ。…7点。
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
気をつけていたのに、電車の中なんかはとくに。いくつかの感涙ポイントを過ぎ、自信過剰になっていた俺は、「赤い歯ブラシ」のあたりでやられてしまった。最悪なことに電車の中だった。
ある日突然訪れる病魔、余命、死といった人生の突然の終わりをどうやってうけとめて、その後、残されたものがどうやって生きていくのかが書かれている。戸惑うし、悲しむし、悔しいし、でもどうにかこうにか受け止めて「その日」に対峙する、本人や、家族の姿。いま思い出しても悲しくなる。
なんか思うのはやっぱさあ、大切なのはさあ、日常のあたりまえを幸せと感じ、一緒にいてくれる人に感謝しながら生きていくことなんだ。とか思ったよ。…7点。