世界の中でも、日本は一番安全な国と言われていたが、これからどうなるのだろうか?今は、金持ちは黙っていても、資産がどんどん増えているが、貧乏人は、蓄えがどんどん目減りし、より貧乏になっている。それは、社会の構造が大きく変化し、金持ちを優遇するような税制改革が横行したことによるところが大きい。大企業や高額所得者の税金は減らされる一方で、消費税などが導入され、貧乏人から税金を取り立て、その穴埋めをしているからだ。まあ、法律を作る人たちは、元々金持ちの部類に属するし、また、大企業や金持ちを優遇すれば、自分たちにそのおすそ分けが回ってくるというさもしい国会議員が増えているからだ。
また、昔の経営者は、従業員を家族のように考え、自分たち経営者側の取り分を減らしてでも、従業員に安定した生活を保障してやろうという意気込みがあった。ところが、今は、どうだろう?従業員の給料は、実質的にほとんど上げずに、自分たちの取り分を増やすことに専念しているようだ。だから、貧乏人(庶民)の生活はぎりぎりで、資産を増やし、安定できるようにはなっていない。何かあれば、すぐにでもどん底の生活に陥り、二度と這い上がることができなくなっている。一方、金持ちはより金持ちであることを強調し、贅沢を尽くす。1千万円、2千万円の高級車が飛ぶように売れているという。いったい、どんな人たちが買っているのだろうか?まあ、年収2億、3億の人たちは、一昔と比べれば、減税で、黙っていても4千万円、6千万円増えている勘定になるのだから、単純に頷けることだ。
このようなことが続いていくと、貧乏人は意欲を失って、自暴自棄になって、中には一攫千金を狙ったり、また、多少、良くないこと、ずるをしても、金を手に入れようとする人が出てくるかも知れない。やはり頑張れば、将来に希望が持てる世の中でなくては、世の中の安全は保てないのではないだろうか?