読売新聞の一面に安倍首相のインタビューが掲載され、2020年を施行を目指し、憲法改正を行うと述べている。改正すべきこととして、自衛隊を明記したいらしい。その理由は、憲法違反だけで国を守るために頑張れとは言いにくいということらしい。「自衛隊は合憲だ。」と言いながら、一方で、「憲法違反だが頑張れとは言いにくい。」というのは、矛盾も甚だしい。さすがに安倍首相も自衛隊が憲法違反であることを認めているということだろう。
元を質せば、敗戦後、アメリカが武装することを禁止し、戦争してはいけないと日本に押し付けた憲法なのだ。アメリカが一番恐れたのは、日本が再軍備し、太平洋戦争のリベンジを果たすことだったようだ。そのために、憲法で、戦争放棄と軍隊を持たないことを宣言させた。結果的に、現憲法は、世界でも類を見ない平和憲法となっているわけだ。この憲法のおかげで、戦後、日本の戦死者ゼロを更新し続けている。これは何よりのことだ。
ところで、そんな憲法を持ちながら、なんだかんだと屁理屈を付けて、今や世界でも十指に入るほどの軍備を持つようになってしまった。自民党が屁理屈を付けて増強に増強を重ねた結果だ。安倍首相は、自衛隊が国民の評価を得ているというが、それは、災害救助での働きであり、軍事行動での働きではない。武装に必要な装備を、災害救助に必要な装備に変えてしまったら、今よりも数倍数十倍迅速な災害救助が可能になるだろう。
まあ、それはさておき、今日は憲法記念日だ。日本が軍備を持つべきか、持たざるべきかを、根本から考えてみるのも悪くないのではないだろうか?