加計学園問題で、前川前事務次官が文書があったと主張を始めるや否や、読売新聞は、前次官の風俗への出入りを報道、前事務次官の素行に目を向けさせることで、発言の重みを減じようとし始めた。これで、読売新聞と政府との結びつきの強さ、政府にべったりの読売新聞の姿勢が明白になってきた。
一方、スキャンダルがあるということと、文書があったとする主張には何ら関係がない。発言の重みが減じるわけでも何でもないのだが、世の中の目をそちらに向けさせ、うやむやにしてしまおうとする傲慢な姿勢が現れている。文部科学省大臣、副大臣、政務次官の次に重要なポストについていた人で、実務については、ほとんどを掌握し、省内に指示を出していた人物の発言の重みは、籠池元理事長の比ではない。政府は余程焦っているらしく、国家公務員法の守秘義務違反での立件をちらつかせているが、仮に、立件したとすると、それが裁判になり、もっと様々な事実が司法の手によって究明されることになる。だから、ちらつかせるだけで、立件するまでにはいたらないだろう。
安倍首相と前川前事務次官の知恵比べ、果たして、どちらに軍配が上がるか？安倍首相はありとあらゆる手を使って、もみ消しを図ろうとするだろうが、世間の目はそれほど甘くはない。加計学園の千葉科学大学にも火の手は上がっているし、他の特区でも、まだ、色々のことが出てくることも予想される。それら全てを封印するだけの力は、今の自民党にはないだろう。安倍政権のいわゆる「アベノミクス」が本当に効果があったのかなかったのかということもそろそろ真剣に見つめ直そうとする動きも出てくるだろう。
そう言えば、安倍首相に近しい記者が強姦容疑で逮捕されるのを上からの力でもみ消されたと女性が検察審査会に提訴した。上からの力か！うんうん、何かありそうなことに思えてきた。ひょっとして、これも、安倍首相が関係しているのではないかと思えてくる。本当はどうなの？今のうちに、正直に話した方が良いと思うよ。本当のところはどうなの安倍首相！
奢れる者久しからずとは良く言ったものだ。今は、ろうそくが燃え尽きる前に放つ強い光のようなものに見えてくる。哀れだ！
