憲法改正論議が活発になる中、最近の動向を見ていると、どうも過去の自民党の強引な解釈で、捻じ曲げて作った自衛隊を如何に憲法で認めさせるかに、自民党は苦心しているように思える。安倍首相は、9条1項、2項を残した上で、自衛隊を明記したいとの意向のようだが、そんな矛盾した話は国民に受け入れられる筈もない。今後、更に半世紀の間、これまでと同じような不毛な論戦を繰り返すつもりなのか?
戦力を持つことに賛成の人、反対の人、様々だ。憲法を改正するときには、その賛成反対の各党が国民に丁寧に訴え、そして、国民の審判を仰ぐことが大事なのではないか?そのためには、これまでの強引な解釈をしてきた理由を丁寧に国民に説明した上で、改めて、軍隊を持つ必要性を国民に訴えるのが一番すっきりしているのではないかと思う。
一方、戦力を持つことに反対する党は、反対の理由、軍隊がなくても大丈夫だという根拠を国民にしっかり訴え、国民の審判に委ねることが大事なのではないだろうか?
日本国民は馬鹿ではない。国民を蚊帳の外において、憲法論議などというのは如何にも裏がありそうで、どうも好きにはなれない。
要するに、結論としては、私は、軍隊を必要と思うか、不要と思うか、国民に問うのが、一番すっきりしていると思う。