妻は、味噌汁を飲んで、「この豆腐固くて食べにくいよ!」と言った。確かに、作ったと暖めなおしたりして、過熱し過ぎには違いないと思ったが、豆腐が固くて食べられないというのはちょっと極端すぎはしないかと思う。話は、それだけではない。「味噌を変えた?粒粒があった飲みにくい。喉に引っ掛かる。」と言い出す。それを聴いて、そこまで言うのか?そんなに飲み込みが悪くなってきたということなのだろうか?また、大根を軟らかく煮て出したら、大根の皮をもっと厚く剥かないと喉に引っ掛かるという。仕方ないので、外側をそぎ落として、食べさせることになった。食材でも、ジャガイモは食べられない、肉も固いから食べにくい、魚はぱさぱさしていて食べにくい、ナスは皮が付いていると、喉に引っ掛かる等々、食べられないものがどんどん増えていく。練り物は好きじゃないし、本当に食べられるものを探すのが一苦労だ。だから、食事を作る時刻になると、食材を何にしようか?何を作ろうか?とあれやこれやと考えるのだが、私の頭では、なかなか思いつかない。
たから、買い物に出かけるのも当然遅くなり、夕食の時刻にバタバタと作る羽目になり、夕食を作り終えると、休憩なしに、食事介護に移らなくてはならないし、食事が終わる頃には、私の腰は悲鳴を上げている。その状態で、妻のトイレ介助、腹押し、歯磨きと続くので、これはもう地獄の3時間なのだ。全て終わってほっとすると、もう、9時を回っている。これは結構な重労働だ。
妻に、「何が食べられるのか教えてくれ!」と言ったら、「そんなの食べてみないと分からないよ!」との返答だ。これじゃ、もう完全にお手上げ状態だ。困った困った困った!何か妻に食べられそうなメニューはないものだろうか?それが分かると、少しは余裕もできるのだが・・・・・。