家づくりの仕事を通して、言いようのない現場に直面することがある。
高齢者社会となった今、施設管理型から在宅介護支援へ政策が移行している。
昨日洗面台の修理でお邪魔したお客様のところでの出来事だ。
『いやぁー、まいったよ。。。』
言いようのない表情。T様とは家族ぐるみでお付き合いさせていただいていることもあり、何でも忌憚なくお話ができる。
つまりこうだった。
母親が寝たきりに近い状態なのだ。痴呆が進行し、耳が遠くなってしまった。
父親が生きていた時は、父親が身を粉にして愛する妻を介護した。
しかしその父が他界した。
家族みんなで協力して介護の生活が始まった。
外から見れば理想的な家族の姿に見える。仕事の段取りを付け早めに退社、役割を決めて家事を分担、、、、、。
しかし、現実はそううまくはいかないのだ。
痴呆の進行により、言動・行動が正常ではない。言葉をかけるが耳が遠くて聞こえない。聞こえないから大きな声で言う。大きな声で言うと乱暴になる。それでも言うこと聞かないから、、、、、、手をあげてしまうのだと・・・・・・。
悲しい現実がそこにはあった。
『もう通じないと思った時から、あきらめがついたよ。今は穏やかな気持ち。自分の将来もこうなるのか、自分の学びの場だ、と思えるようになったよ。。。』
きれいごとは誰にでも言える。
誰もが歳を重ねていく。『死』を考えることは『生』を考えること。
しみじみとした、出来事でした。
ではまた。
おさむ
高齢者社会となった今、施設管理型から在宅介護支援へ政策が移行している。
昨日洗面台の修理でお邪魔したお客様のところでの出来事だ。
『いやぁー、まいったよ。。。』
言いようのない表情。T様とは家族ぐるみでお付き合いさせていただいていることもあり、何でも忌憚なくお話ができる。
つまりこうだった。
母親が寝たきりに近い状態なのだ。痴呆が進行し、耳が遠くなってしまった。
父親が生きていた時は、父親が身を粉にして愛する妻を介護した。
しかしその父が他界した。
家族みんなで協力して介護の生活が始まった。
外から見れば理想的な家族の姿に見える。仕事の段取りを付け早めに退社、役割を決めて家事を分担、、、、、。
しかし、現実はそううまくはいかないのだ。
痴呆の進行により、言動・行動が正常ではない。言葉をかけるが耳が遠くて聞こえない。聞こえないから大きな声で言う。大きな声で言うと乱暴になる。それでも言うこと聞かないから、、、、、、手をあげてしまうのだと・・・・・・。
悲しい現実がそこにはあった。
『もう通じないと思った時から、あきらめがついたよ。今は穏やかな気持ち。自分の将来もこうなるのか、自分の学びの場だ、と思えるようになったよ。。。』
きれいごとは誰にでも言える。
誰もが歳を重ねていく。『死』を考えることは『生』を考えること。
しみじみとした、出来事でした。
ではまた。
おさむ