漏水

７年前に数奇屋造りの新築工事をさせていただいたＩ様より、『なんだか水が漏れているようなんだけど・・・』という連絡が入りました。

早速お邪魔したところ、シャワー水栓のホースからの漏水でした。シャワー水栓のヘッドの取り付け部分は、時にこのような故障を生じやすい場所でもあります。そのためにも、ホース下部に取り付けてある小さなバケツ状の部材は年に一度くらいの確認が必要ですね。

・・・がしかし、他に気になる部分を発見。キッチンの背板が亀甲状にヒビが入っているのです。なんだか嫌な予感・・・。

お客様の了解を得て、思い切ってその部分をこじ開けました。写真はその時のものです。

もしかしたら工事の不良によるものかも・・・。でも、給水も排水も同時に漏水するのはおかしい・・・。

設備やさんと検討を重ね、その部分（アングルバルブ）を取り外そうとした時、『ありゃッ！！』と設備やさん。そのアングルバルブの取り付け部分がポキッと折れてしまったのです。

結果、井戸水の水質により接合部分が腐食し、漏水してしまったことが判明しました。こんなことって、あるんですね。初めての経験でした。機動力のある設備やさん。早速今日、（ちょうど今ごろ床下にもぐっているところ）新規の配管を立ち上げてくれることになりました。このブログをご覧いただいている皆様も、『あれ、ちょっとおかしいかな』ということがありましたらば、いつでもご連絡くださいね。

写真でもわかるとおり、嫌なのは『蟻道』です。土がたんまり運ばれています。今はここには生息しておりませんでしたので、予防策をとろうと思います。

ま、しかし、原因と対策を講じることができ、よかったです。




夜７時半頃だったでしょうか。お月様のまわりにきれいな弧を描く雲があったんです。飛行機雲にしては不自然です。シャッタースピードを２秒間くらい開けて写真を撮ってみました。

なんとも幻想的ではありませんか！？



ではまた。

おさむ

昨日ご来店

昨日の甘味cafe空～くう～は、午前中から大変な賑わいでした。

というのも、お子ちゃまたちご一行様がいらっしゃっていたからです。

先日も書かせていただきましたように、店内には喫茶店には珍しい『座敷』があります。当初、おばあちゃまたちにゆっくりしていただこうと計画した場所なのですが、ふたを開けてみたらおばあちゃまたちは『ひざが痛いからイスのほうがいい』ということになってしまいました。

で、新たに浮上したのが『おこちゃまたち』です。２歳前後のお子様を持つ若いお母さん方にとって、格好の場所となったわけです。

いやー、元気で、にぎやかで、、、、、こういう時間も時にはいいもんですよね。

そんな中、男性のお客様が入っていらっしゃいました。

『お家のことを相談したいのですが、どちらにいけばいいのでしょうか・・・』と！！！

ちょうどぼくがいた時なので、早速お話をうかがいました。時期に思い出したのですが、ＯＢ施主様の息子様で、今回大規模なリフォーム工事を計画したい、とのこと。奥様も会話に加わり、とても楽しい時間となりました。

Ｓ様が５歳の時に新築工事をさせていただいたのです。今から３３年前のことです。５０坪以上ある大きな入母屋化粧造りのお家で、上棟時に『もちまき』をやったのをよく覚えているとか。その後も年末アフターサービスやカタロ通信でつながり、３３年を経ても北澤工務店を身近な存在として感じてくださり、そして今日お越しくださったのです。

うれしい。すっごくうれしい！！！

北澤工務店の理想の姿ここにあり！という感じです。

ぼくにしてみれば、親父がつくった家を、３３年の年月を経てぼくが手を入れる、この、仕事の喜び、、、、本当にありがたいお話です。

３３年前のお家です。断熱とか、間取りとか、耐震とか、採光とか・・・いろいろな要素が変化しています。Ｓ様のご期待に沿えるような計画・提案をしていきたいと思います。

とってもうれしい出会いでした。

ではまた。

おさむ

今日は月曜日

今日は月曜日ということで、あたくし、甘味cafe空～くう～の当番日です。またいろいろな出会いがあると思うと、とっても楽しみです。

ところで、今週の土曜日、４月３日なのですが、近隣の方にはぜひご参加していただきたい企画をしたのです。それは、

『上棟・もちまき大会！！！』

です。カタロのすぐそばです。駐車場に車を止めていただければ、クレーン車が見えると思います。１６時ごろにはじめたいと思いますので、ぜひぜひお気軽にご参加ください。

昔はよくあったんですよね、『もちまき』。ぼくらの地元では『たじまい』と言っていました。子供の頃の一番おっきなたのしみでした。

今はもう、ほとんどそのような機会はなくなりました。ぼく自身、ほんとに久しぶりという感じです。恐らくほとんどの子供たちが経験をしたことがないと思います。

そんなことで、ぜひぜひ、お待ちしております。

あ、そうそう。いらっしゃる時には、スーパーのでっかいビニル袋をお忘れになりませんように・・・。

ではまた。

おさむ

あちゃ～。。。

ガスのお勉強と調理体験。『ばっちり写真撮ってきます・・・』と前回ブログで書いたものの、、、肝心のカメラを忘れてしまい、挙句の果てにお客様と打ち合わせに必要な資料までも忘れ・・・散々でございました。Ｈ様、失礼いたしました。

その会場の雰囲気をお伝えできないのが残念です。

そこで・・・昨日、そして本日と、この勉強会にご参加いただきましたご家族様。もしこのブログを読んで頂いておりましたらば、ご感想などいただけませんでしょうか。ひと言でもけっこうです。。。よろしくお願いいたします。

これからもこのような体験会を計画していきますので、その節はどうぞお気軽にご参加くださいね。

ではまた。

おさむ

きれいですね。

昨日、事務所前で撮った桜です。

きれいですね。レンズをのぞいていると、ただただかわいらしくって、見とれてしまいます。

昨日と打って変わって今朝は肌寒いです。桜さんたちもびっくりしているかも。

今日も３時から３組のお客様と共に『ガスパ』に行って来ます。百聞は一見にしかず。昨日も調理体験をした皆様は、最新ガス機器の魅力を堪能されていました。今日こそバッチリ写真を撮って報告したいと思います。

ではまた。

おさむ

達成！

今日のガスの勉強会、とっても楽しかったです。ご参加いただいた２家族の方々もとても満足していただけたようです。その時の写真を撮ろうとばっちりカメラも持っていったのですが、、、、、子供たちと遊んでいたらすっかり忘れてしまいました。。。

さてさて！

愛車セフィーロくん、がんばって走ってくれました。３２００００ｋｍを走破しました。地球を８周回ったことになります。リッター当り１０ｋｍ走ったとすると３２０００リットルのガソリン消費。１リットル当り１３０円とすると・・・・なんと4,160,000円！！！！オイル交換とか車検とか、なんだかんだで維持費５００万円というところでしょうか・・・。車って、お金かかりますね。

それでもセフィーロくん、元気です。今日は高速道路も走っちゃいました。きっと『モノには魂がある』。これからもぼくを安全に目的地に乗せていってくださいね。

ではまた。

おさむ

ガスorオール電化？？？

家づくりの熱源を考えた時、どなたも迷うのが『ガスにしようか、オール電化にしようか・・・？』ではないでしょうか。

時流というか、攻勢なのはオール電化住宅です。高気密工断熱住宅との組み合わせで、驚くほどの光熱費の削減につながります。関西方面では新築工事の８０％がオール電化住宅という地域もあります。

でも、『ちょっとまったッ！！！』と、ガスもなかなかがんばっております。

双方共に知る必要がありそうです。

でも、ネットの情報とか、雑誌等の媒体ではなくって、ご自信の目と皮膚感覚で体験することが一番ですね。『暮らし』って、理屈では語りきれないものがあるからです。

今日と明日、先日自分でも体験した東京ガスの『ガスパ』にお客様と共に行ってまいります。本日が２家族、明日が３家族です。

ちょうどつくばの『つくばカピオ』では、東京電力のオール電化体験フェアもやっていますので、両方体験するのが理想的ですね。

ということで、行ってまいります。

ではまた。

おさむ

これ、なんでしょう？？？

この写真、何だと思いますか？？？

・和室の鴨居の上

・四角い箱

・長さは９０ｃｍくらい

？？？？？？？？

実は、物干し竿を掛けるためのアイデアです。洗濯物干し部屋がつくれたらいいのですが、なかなかそう余裕はありませんよね。そういう場合、天井から吊るす金物が一般的なのですが、金物が見えてしまったり、使い勝手が悪かったりします。

そこでお客様と現場監督の長澤君とで考えたのがこれです。

言うは易し行うは難し、です。大工さんはめっぽう苦労して造り上げてくれました。『箱物』って、ほんとうに難しいんですよ。実際、現場でここまできれいに納められる職人はそういないと思います。

現場を養生しているシートが気になって、長澤君と点検・補強をしました。

ぐるっと一回りすると、『きたざわこうむてん、まだまだだなぁ・・・』と強く感じました。ぼくの理想としている現場にはまだまだ程遠い！！発生したゴミ、養生の仕方、取り外した足場の部材・・・。現場はまさに『現実の場所』です。いくらぼくがいいこと言ったって、全ての答えはここにある。

これからも、もっともっといい現場にしていきます。

ではまた。

おさむ

職人のつながり

今ほど事務所でタイル工事の職人さんが打ち合わせをしていた時のことです。多くの職人がそうであるように、その年輩の職人さんも北澤工務店の仕事だけではなく、他社の仕事も請け負っています。

『いや～、きたざわさんのところのような職人同士のつながりがある会社はねぇ～よな』

これって、ときどき他の職人からも聞くことなんです。『へぇ～、そうなんだぁ。』くらいにしか思わないのですが、他社を知らないぼくには？？？マークです。

『お茶も一緒にやらないし、毎回職人が違うし、た～だ仕事やるだけじゃ、おもしろかないよねぇ。』

なんとなく、殺伐とした空気の現場を想像してしまいます。確かに現場は厳しくあるべきところです。ムダ・ムラ・ムダの３無をなくし、工期と仕上がり、そして定められた費用で完了すればいいんです。

でも、なんとなく、それだけじゃ、渇いちゃいますね。

ぼくが代表を務めてからというもの、職人は激しく入れ替わりましたが、ここ７．８年は一様なメンバーで安定しています。だから『チーム』という感覚があるのかな。そのための勉強会や着工式・引渡し式などもその『つながり』に貢献しているのでしょう。

いずれにしても、そのタイル職人にしてみれば、さらりと言った一言ではありますが、なんともなんともうれしぃひと言でした。

ではまた。

おさむ

お客様の仕事

家づくり、という仕事はとっても面白いなぁ、と、はたとまた思ったことが昨日ありました。

そのお客様は１２年前に新築工事をさせていただいた方です。今回大きなリフォーム工事をさせていただき、事務所まで奥様と共にお支払いに来てくださったのです。

雑談の中、これまではお会いするたび家に関することばかり話してきた私ですが、今回初めてご主人の仕事のお話をうかがったのです。

ご主人が消防署にお勤めであることや勤務が不規則であることなどは、以前から承知していましたが、さらにつっこんだお話をうかがったのです。

それはそれは面白かったです。

消防というと、よく映画になったりドラマ化されたり、最近ではコードブルーとかで脚光を浴びていますよね。でも実際の生の声に勝るものはないですね。ノンフィクションはフィクションに勝る。

そう思うと、ぼくがいつも接させていただいているお客様は、皆お仕事をお持ちであるわけで、それらは全て畑違いのぼくには知りようがない世界。きっと想像だにできない『ドラマ』があると思います。

そういう視点でお客様と接すると、今までと違った興味関心が沸々とわいてきます。

これからは、家のことばかりではなくって、お客様の『仕事』のお話をうかがいたいな、知りたいな、そんなことを感じた昨日のワンシーンでした。

今日もお天気はぐずつき気味です。ぱんぱんに膨れ上がった桜のつぼみさんたちも、今か今かと待ちわびているかのようです。

ではまた。

おさむ

S様邸着工式

『爆弾低気圧』の影響はかなり深刻で、車に乗っていると古い家屋の壁が落ちている現場も数件見ました。新聞の見出しには死者も出たのとのこと。どれほど科学技術が進歩しても、自然の威力にはなす術もありません。

写真は先日地鎮祭を執り行ったＳ様ご家族の着工式のワンシーンです。

子供達の表情がとってもいいですね～。

事務所から歩いて４分にお住まいになっているＳ様は、事務所から歩いて３分のところに土地を求め、ここに住まうことを決意されました。秋田県出身のご夫婦、職人たちの自己紹介が済んだ後にご挨拶をいただいた時のことです。何の縁もゆかりもなかったこの土地に、家族共々人生の拠点を定めたことに、胸の奥の感情があふれてくる場面がありました。

職人たちには、このお客様の思いを真正面から受け止めてもらいたい。『現場』とか『仕事』とかのひと言では済まされない、大切な大切なものがあることを感じてもらいたいと思います。

これからその職人たちと力を合わせて、素敵な家をつくります。

爆弾低気圧

昨日のあの激しい風雨は、『爆弾低気圧』だったとのこと。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%86%E5%BC%BE%E4%BD%8E%E6%B0%97%E5%9C%A7#.E7.88.86.E5.BC.BE.E4.BD.8E.E6.B0.97.E5.9C.A7

台風ならばあらかじめ準備ができたかとも思うのですが、なす術がありませんでした。

きょうは月曜日。午後から甘味cafe空～くう～のお当番の日でした。お店の前の桜の街路樹もピンク色の花が咲き始めました。そんな中、晴天の祝日ということもあって、順調な賑わい？？？でした。たくさんの素敵な出会いがあり、楽しい一日でした。

中でも、奥様とお越しになったご主人様から声をかけていただいたのは、なんともうれしかったです。きちんとした身なりの紳士的なご主人。

『あぁ～、あの、おさむ日記の、№２１、、、あれ、よかった。ほんとうによかった。せんじつぼくも雨音に癒され、救われたんですよ・・・・』

空～くう～のメニューには、気まぐれで書いている『おさむ日記』というのがあるんですね。思ったことや感じたことを気まぐれに書いている。その２１番・・・読み返してみました。




おさむ日記　ＶＯＬ．２１

だんだんと暖かくなってきましたね。

どちらかというと、ぼくは寒い冬のほうが好きです。

空気が澄んで、深呼吸したくなるから。

太陽も好きだけど、月のほうが好きです。

じっと見つめることができるから。

快晴はもちろん好きですけど、しとしとと降りしきる雨も好きです。

雨音が心地よいから。

優等生は素晴らしいけれど、不良な輩（やから）も好きです。

生きるエネルギーを感じるから。

世の中、常識的なことばかりが肯定されるけど、実はそればっかりじゃないですよね。ネガティブな体験や出来事の中にも、たくさんの輝きがある。

か・な・ら・ず・あ・る

あぁ、人生っておもしろい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おさむ





こんな感じで書いております。

こんど甘味cafe空～くう～にお越しになった際にでもご覧いただけたらうれしいです。

ではまた。

おさむ

追報告

大変な荒れ模様でした。皆様のお住まいはご無事でしたでしょうか。

北澤工務店が施工させていただいたお客様宅では、瓦が飛散した事件が一件ありました。早速職人を呼び出そうにも所要で身動きが取れないとのことで、現場監督の長澤が急行。屋根屋さんの代行を務めました。

ほかに、コロニアル屋根の棟板金が飛散したお客様、雨漏れがしてしまったお客様、テラスの柱（腐食していた）が折れてしまったお客様から、ご相談のお電話を頂戴しました。

いつも思うんです。そのようにお電話いただくお客様は、その建物を建てた業者が倒産またはもう付き合いたくない、との理由から北澤工務店にご連絡をいただいているのです。

工務店選びは本当に重要です。

今朝、あれほど胸を痛めたお天気も、いまやっと穏やかになりました。

ではまた。

おさむ

激しい風

一晩中、激しい風が吹き荒れています。遠く中国から黄砂が舞い飛んできているという。

心配なのは現場です。

昨日現場の足場の養生シートを外しておくべきだった。

特に、住みながら外壁のリフォーム工事をしているＫ様は、シートがうなる音に、さぞ不安な夜を過ごされていることだろう・・・。申し訳ない。胸が締め付けられるような気持ちです。

かといって今ごろ行くわけにもいかない。

ただただ過ぎ行くの待って、手をこまねいている自分が気に入らん！！

ではまた。

おさむ

おっきな看板

先日上棟したＷ様邸。北澤工務店としてはめずらしく、おっきな看板を新調しました。

縦９０cm横７２０cmの大きさです。

ここは女化神社に抜ける旧道で、新道の混雑を避けるためにかなりの交通量がある場所なのです。で、たまにはPRを、と思い設置したものです。

『自分の娘に振り袖を着せたような家づくり』

今さらですが、感慨深いものがあります。北澤工務店の家づくりの哲学です。二代目として父の後を継ぐに当り、その全てがこの言葉に凝縮されています。考えて作ったキャッチコピーではない生きた言葉、代々棟梁が弟子に語りつないできた『棟梁口伝』なのです。

自分の娘に振り袖を着せたような家づくりって、どんな家なんだろう？ぜひぜひ、想像力を膨らませて、感じていただけませんか？

ではまた。

おさむ